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僕達の異世界生活  作者: 真島 真
『かわいい』あの子と『最強』と『最恐』
42/102

第42話『午後の一幕』




部屋の事を言うと、やっぱりと言うか、当然と言うか、残念なモノだった。まぁ、いい宿なのには変わりはないし、実際、部屋も綺麗でサービスもいいのだ。後は、ご飯がおいしければいいなぁ。




「フェリシア、カオル、荷物も置いたことじゃし、ご飯を食べに行こうかの?」

「いいわね、どうする?ここのレストランで食べる?」

「いや、街も色々見てみたいから、街で食べたい」

「そうじゃの、では、街で食べるとするかの、フェリシアはそれでいいかの?」

「いいわよ」




と、いう訳で街に降りて昼食(にしては少し遅い時間なのだけれど)を食べることになった。











「それにしても、凄い人盛りだね」

「ここは、観光の名所じゃしのぉ」

「それに、王都からそれ程遠くないのもあるしね」

「一つ街を挟んで馬車で七日だっけ?けっこう遠くないかな?」

「何言ってんのよカオル、二週間以上掛かるのもザラにあるわよ?」

「はぁ~旅って大変なんだね」




僕たちは今、先ほど影鷹君が戦っていた広場に居る。さっきは無かった出店がでている。ついさっきまで、下手したらトラウマになるかもしれない戦闘が行われていたというのに、何とも逞しいものだ。




「何食べる?ここら辺にある屋台で食べるのもいいし、どこかお店に入って食べてもいいわね」

「夜は宿で食べるだろうから、屋台がいいな」

「じゃあ、屋台でなんか買って、それを食べたら街を見て回るってことで」

「うん」




沢山並んでいる屋台を見て回る。日本ではこのような屋台など縁日やお祭りの日ぐらいしかないものだが、この世界、この街かもしれないけれど、とても面白い。帰れたら、帰れるか分からないけれど、もし帰れたら、タイなどに行ってみたいものだ。




「良い匂い、アレにしようかな?」

「本当ね、何かしらアレ?」




良い匂いの元にたどり着いた。匂いを発しているソレは、切った具材を油で炒め、炊いたご飯を混ぜて炒め、最後に溶き卵を絡めご飯をコーティングする、焼きそば、うどんに並ぶお昼の定番。




「いらっしゃい、お嬢さん方、何にするかい?つってもメニューは一つしかないけどな」

「って田中君!?何してんの!?」

「また知り合いなの!?どんだけ知り合いがこの世界に来てんのよ!!」

「見たら分かるだろ、チャーハン作ってる、便利だな魔法って火力の調整思いのままだもの」

「見たら分かるけど!!見たから何!?説明になってないよ!!」

「家に帰ってて、穴に落ちて、気が付いたら近くの村に居た。以上、説明終わり」

「簡潔すぎる!!」

「まぁ、後でゆっくり話そう、影山も居る事だし、な?それに今俺は、ほら、仕事してる訳だし」

「そうだな、夕方の七時ぐらいでどうだ?それ位だと飯も食べ終わってるだろうし」

「まぁ、それもそうか、って影山君!?いつの間に!?」

「今ちょうど来たとこだ。うん、ウマイ。良く食材そろえたな、田中」

「食べてる!!」

「結構頑張ったんだぜ?拾ってくれた村の人の信頼を得るまで二か月もかかったんだからな、ま、でもそのおかげで、直輸入で新鮮で安全、しかも、有機栽培だから健康的!!な野菜が手に入った訳だ。つっても、この世界のモンは殆ど有機栽培だけどな」

「ほら、カオルも食べなさい、美味しいわよ?」

「ふむ、これは新しい味じゃの~、今度ワシも作ってみようかの」

「フェリシアも!?ゼイスさんまで!!」

「もう、ツッコんでられないわよ、ツッコミどころが多すぎて、何なのよカオルの知り合いって・・・・これホント美味しい・・・・料理上手いし、悔しいわ」

「諦めないで!!そこで諦めたら試合は終了なんだよ!!」

「なにそれ?」

「伝わらない!!この思い!!・・・・・はぁ、もういいよ、あ、ホントだ美味しい」






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