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僕達の異世界生活  作者: 真島 真
『かわいい』あの子と『最強』と『最恐』
38/102

第38話『世界征服まであと少し』




つい、ファンタジーの世界観越えちゃいました。







数日後、同じ部屋、と言うか自分の部屋。深夜。




「それでは、『第一回3-A緊急会議~~~情報は力なり!!まさかの大量異世界迷い込み!!俺たちこれからどうするよ!?あ、ちなみに俺は~~~』を始めたいと思いま~す。何時もあなたの傍に『田中』、社会生活を応援する『田中』、おはようからお休みまでを見守る『田中』の提供でお送りいたします。司会進行も『田中』、まさに自作自演!!」

「副題、長っ!!俺は、の後何なの!?気になる!!」




『田中』、その姿は、自分を襲った男ではない・・・・、紺色の制服と、所謂エプロンドレス(ぶっちゃけ言うとメイド服)を着用している、見るも可憐な女性の姿だ。

ここに『最強』さんの姿は無い、『最強』さんは自分の部屋でまた別の・・『田中』を迎え入れているはずだ。




「はい、皆さんからのいいツッコミが貰えました。それでは、改めて、始めたいと思いま~す、というか始める、口調戻すわ、人の目がある訳でも無し」




何故姿が違うのか?と言うかそもそも『田中』は何者なのか?

それは、『悪の秘密結社:ヘルアーク』、地獄悪なのか悪が減るのか良く分からないような、子供が考えた様な名前の『悪の組織』のボスである『五代目統括』の息子・・である。




「はい!!」

「なんだ?」

「今回の会議、誰が参加してる?」




『田中』の『力』【支配力】、『悪の組織』のボス(ではない、なるつもりも無いらしい)らしい『力』だ。その『力』【支配】は『田中』に直接触れられる、もしくは【支配】されている人間に触れられる事でそれは広がって行く。まるで、と言うよりもまさにそのものと言った方がいいような気もするが、接触感染で広がって行く、まさにウイルスの様に、その『力』を使えば『組織』が掲げる『世界征服』の野望など瞬く間に叶えてしまう。まあ、そんな野望も『世界平和』みたいな夢も持ち合わせていない。

『田中』、それこそが、田中君の本名、あだ名ですら無い、そんな呼び名、だが、彼のすべてを表していると言っても過言ではない(気がする)。




「そうだな、この世界、星か?名前は分からんが今、【支配率】は大体70%だ、その中に居る、もとい俺のネットワークに掛かっているのは、光賀、影山、一、櫻井、洲羅、猫屋敷、朝霧、夕暮、赤井、佐藤、堀内だ。そのうち参加しているのは、光賀、影山、一、櫻井、洲羅、猫屋敷、朝霧、夕暮、赤井、佐藤だ」

「そんなに来てるの!?」

「もっと居るかもしれないがな、見つけた奴には声を掛けてる」

「堀内君は?何で参加してないの?」

「あいつはアレだ、ダンジョン探索だよ」

「納得・・・・・・それにしても珍しいね、『田中』君が積極的に、しかも広範囲に渡って【支配】するなんて」

「・・・あんま・・・・・やりたくないんだけどな、こんな状況だしそうも言ってらんねぇよ」




本来『田中』は今の様に、人の体を操作するほど【支配】する事も無ければ、これ程の規模で人々を【支配】することも無い、『田中』はとても真面目で気の優しい、それでいて少し口の悪い人間だ。

ならば何故そんな事をしているのか?

『田中』は周りの環境、もとい自分の関わるモノを無理やり変えられる事が嫌いだ、むしろ嫌悪している、忌み嫌っていると言ってもいい。もし、『田中』に関係するモノ、特に人物などを害そうなどとする輩が現れた場合、その輩は徹底的に排除される、その痕跡を残すことすら許されない程に。

そんな『田中』が、この世界に迷い込んでしまった、いや、自分や『最強』や『最恐』の<召喚>が原因であろう今回の事だ、<召喚>を行った者に相当な怒りを抱いていてもおかしくは無い。











「よし、じゃあとりあえず皆の状況を、自分の口から言ってもらおうか」

「何で自分の口から?全部見てたんじゃないの?」

「全部なんか見てないし、それに俺は客観的にしか見れないからな、その人の意見ってのは物凄く貴重な情報なんだよ、まぁ【支配】した人間なら主観的にも見れるんだが」

「うん?じゃあ僕達も【支配】すりゃいいんじゃないの?」

「それが出来ないんだよな、俺のこの『力』は強力な『個』は支配出来ねえんだよ」

「強力な『個』?」

「そう『個』、パーソナルだよ、強いやつは支配出来んのよ」

「強い?僕が?あんなに『普通』な佐藤君が?」

「お前なあ、ソレ本気で言ってんのか?あの高校に通ってる時点で『普通』じゃないだろ」

「それもそうか・・・・・・でも、強くは無いよ?」

「俺の言う『強さ』は『力』や『戦闘力』じゃない、『個性』の強さだ」

「だから『個』?」

「そうだ、言ってしまえば普通に強い奴なんか五万いや、五億と居るからな」

「『力』がいくら強くても『個性』が無かったら『田中』君は簡単に【支配】出来る?」

「ああ、親父の『組織』って、いっつも『ヒーロー』と戦うとき、あの全身タイツみたいな奴らと、毎年同じような『怪人』しかいないだろ?勝ちたいなら『怪人』を大量にぶつけりゃいいだけの話だろ?」

「そうか、いつも同じことしか言わない奴らは『個性』が弱いから簡単に大量に【支配】できる、でも『怪人』は『力』も強いけど『個性』も強いから多くは【支配】出来ないのか」

「まぁ、それでも『怪人』は似たようなのが沢山いるから、いくらか『個性』は落ちてんだがな」

「そうなんだ、でもいくらかは『個性』は『強さ』に比例するよね?」

「まぁそうだ『絶対的強者』はどこにでも居るもんよ、身近なモンで言えば・・・・・・」




「『最強』とかな」





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