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僕達の異世界生活  作者: 真島 真
『かわいい』あの子と『最強』と『最恐』
35/102

第35話『回想~海草と海藻は別物である~』



遅くなってすみません。

ヒフミ君視点、なんか最後にヒフミ君は云々書いていますが、特に意味はありません。




「それで?あなたは何故あんな事になってたの?」

「?」




あんな事?何の事だろうか?

それより今の状況を話しておこうか。

誰にだって?ふん、そんな事は分かり切っているだろう。

そう!!君たちにだ!!




(うるさいよ、ヒフミ)

(どういうテンションなの?)

(っていうか知ってるよ、ずっと見てたし、何でそんなこと言うんだ?)




え?そうでもしないと『みんな』の出番が無いかもしれないと思って。




(あ!!本当だ、今まで全然出番なかった!!)

(意外と真面目な答えが返ってきてびっくりしたよ)

(そんな事心配しやがって、俺たちは導入のためのキャラ、もしくは要所要所で出てくるようなキャラ だから、そんなに出なくたっていいんだよ)




まぁ、そんなこと関係なく説明はする。

今、自分は医務室の様な所に居る。さっき、フラフィーさんのアイアンボムによって出来た傷を治療するためだ。それで、治療、魔法―――医者?治療術師?というのだろうか?『<治療>ぉぉぉぉぉぉぉ!!』と叫んでいたので治療術師だろう――――による治療を受けていた。そこには、ここまで自分を運んで来た『お転婆姫』もいる訳で、今はこの部屋に居た治療術師でさえ退出させられ、何故か自分は尋問を受けているわけだ!!

どうだ!!分かったか、この野郎!!




(だから、知ってるって)

(だから何なの?そのテンション・・・)

(もう、面倒臭ぇコイツ)




「あぁ、あなた言葉が分からないんだっけ?」

「ハイ!!」

「そんな自信持って言われても困るわよ」

「ハイ!!」

「ちゃんと言ってること分かってる?・・・そうだ、分かってないんだった、はぁ」

「ハイ!!」

「あなた、ホントは分かってるんじゃないの?」

「ハイ!!」

「・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・ヤバ」

「・・・ヤバって、まさかあなた・・・」




しまった!!ノリと流れで「はい」と言ってしまった!!




(わざとだ)

(ゼッタイにワザとだ)

(お前・・・どうすんだよ・・・俺等なんもできねぇぞ?)




マジで?本当なんか出来ない?記憶の消去とか・・・あの世的特権で、

だって『みんな』ってなんか、お偉いさんでしょ?




(え?そんなこと言ったっけ?)

(何でそのこと知ってるの?)

(まさか・・・バレていたのか、俺が宴会部長だということが)




無理にボケ盛らなくていいから、言ってたじゃん『最強』さんに自己紹介した時に。




(・・・確かに言ってたね)

(でもダメだよ)

(そういう決まりだからな、甘えんなカズ)




出来るには出来るんだ・・・。

うん、分かった、自分でどうにか誤魔化す。




(そもそも自業自得だからね?)

(エンマさんも気のいい人だけど、甘やかしたりしないからね)

(そうそう、可愛い幼女だしな)




そんな情報いらないよ・・・え?幼女?カワイイの?年齢は?

見た目小学校高学年以上は、幼女とは認めないからね?




(めっちゃ食いついた!!)

(食いつかなくていいから!!ひーちゃん、私たちと会ってない間に何があったの!?)

(まさかここまで食いつくとは思ってなかった・・・いや!!今はそれよりも姫さんだ、

 変な間が空いてる!!)




う・・・うん分かった、後でどんな子か聞くからね?




「アー、イエース、アイキャンスピーキング」




(なぜに英語)

(しかも、今の英語的にはおかしいしね)

(反応はどうだ?)




これで誤魔化せたか?




「ふざけないで、あなた、言葉、話せるのね?」

「・・・はい」




誤魔化せなかった!!




「それで?何で話せることを隠してたの?」




もう隠せないか・・・仕方ない、話すか!!仕方なくな!!




(うわぁ~~~嬉々としてるよ)

(それでいっつも死にそうになってるのに)

(お前さぁ、いい加減止めろよそういうの)




何を言う!!自分はエムなんかじゃない無い!!ノーマルだ!!




(そんなこと言ってない!!)

(もう疲れたよ、ひーちゃん)

(コイツのこういう性格は昔からだ、諦めろ)




「話せるとなると、面倒な事になりそうだからです。

 それと、今話せているのも魔法のおかげなので、

魔法なしでも話せるようにと勉強しようと思いまして」

「それが理由?何故面倒な事になると思うの?」

「『最強』、いや『勇者』で通りますか?」

「<召喚>された彼女達の事?」

「そうです。私もその<召喚>で呼ばれたんです」

「知ってるわ」

「なら、大体分かるんじゃないんですか?」

「うん?・・・分からないわ、どう言う事?」




ホントにこの人『お転婆姫』か?なんか凄い大人しいけど。あとちょっとバカっぽいけど。

そういえば名前、聞いてない。ま、いいか後で。




「では、『勇者』の特徴を上げてみてください」

「特徴?綺麗とか、カッコイイとかそんなの?」

「はい」

「綺麗で、カッコよくて、スタイル抜群で、手足が長くて、胸が大きくて、

 でも、その胸もただ大きいだけではなくて、形がとてもいいわ、

それに顔も、もし天使と会ったことがある者が居るとすれば、十人中十人、

違うわね、十万人中十二万五千人の人が天使だと言うでしょうね」

「それもそうですが、もっと他の事です(二万五千人どっから出て来た)」

「とても強くて、頭がいい?」

「では、どう強いでしょうか?」

「あなたちょっと、私の事バカにしてない?」

「バカになど(ちょっとしか)してませんよ、どう強いでしょうか?」

「力が強くて、剣術もとても強くて、とても速くて、どんな魔法でも使える」

「そうです、魔法です」

「魔法?それがあなたにどう関係あるの?あなた魔法は使えないんでしょう?」

「ええ確かに、全然使えませんね」

「じゃあ関係ないじゃない」

「それが、そうじゃないんですよ。姫様は、魔法使えますか?」

「そんなの当たり前じゃない」

「では、魔法はどうやって使いますか?」

「<詠唱魔法>なら魔力を練って、起こすことをイメージして、

それに合った古代語を言う。<魔法陣魔法>なら、<魔法陣>を書いて<起動>する」

「その通り!!」

「これくらい、基本中の基本ね。でもこれがどう関係するのよ?」

「そのどちらにも必要なものが在るはずです」

「そんなの、魔力と古代語に決まってるじゃない」

「はい、その通り、正解です。ヒューヒュー!!」

「絶対バカにしてるでしょ!!」

「とまあ、姫様を小馬鹿にするのは止めて・・・」

「やっぱりバカにしてた!!あなた、許さないわよ!!」

「まぁまぁ、そんなこと置いといて、では、私たちの出身は?」

「そんな事!?人を馬鹿にするのがそんな事ですって!?」

「ほら答える!!早く!!」

「えっ、うっ、っとぉ・・・異世界!!」

「もっと細かく!!」

「うぅ・・・に、ニホン?」

「正解!!では、そこで話されてる言葉は?」

「そんなの、分からないわよ・・・・・・ニホン・・・語?」

「正解!!あと一息!最後に、日本語と魔法の関係は?」

「分からない~~~・・・・・・ヒント!!ヒント頂戴!!」

「あげない!!もうちょっとだから!ほんの、もうちょっとだから!良く考えて!!」

「ケチ!!・・・・・・う~~~ん・・・・・魔法・・・魔力・・・古代語・・・

 ニホン語・・・語?・・・もしかして、言葉?・・・古代語とニホン語は同じ?」

「さあ?」

「えぇ!?」

「細かい所は分かりませんが、大体同じだと思いますよ?」

「ふ~~~ん・・・・・・で?」

「で?とは?」

「そんな話をしたからには、何かあるんでしょ?」

「いえ、別に」

「えぇ!?・・・もっとなんか、こう、ないの?交渉的なものが!!」

「ちょっと待ってください・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・特にありませんね」

「えぇ!?」




なにも、ないな。・・・・・・・・うん、ない。よし、帰るか!!

(血の)掃除もしないといけないし。

あ、名前聞いてない。まあいいか、フラフィーさんに聞けば。




「では、これにて失礼させていただきます」

「ちょ、ちょっと待って!!」





掛かった!!




「何でしょうか?」




(こうして、また一人、犠牲者が増える訳か)

(ひーちゃん、物凄くいい笑顔してる)

(ホントこえーよな、カズって)





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