第18話『お買い物・・・武器屋にて』
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お読みいただき、ありがとうございます。
むぅ~~・・・どれにしよう・・・
「カオル!早く決めて!」
「そうは言ってもね、僕こんなの見たのも初めてなんだよ~」
「そんなの、適当でいいから」
「そんなのって・・・さすがに適当じゃダメでしょ」
「も~、早くしてよね!私、外で待ってるから!」
「うん」
僕は今、買い物の続きで武器屋に来ている。
正確には『ガラタクの武器防具店』だ。
買い物の続きで、身を守るためにそういうモノもいるということで買いに来た。
それで武器を選んでいるところだけど、全くもって何がいいのか分からない。
剣?・・・剣術なんてできない。
ナイフ?・・・持ったことがある刃物は包丁位だ。
杖・・・は無かった。
斧?・・・無理だー!
結論・・・僕にはどれも使えない。
「ねーまだー?」
外から声が掛かる。
「ん~・・・コレにしよう、おじさんコレください」
「ん?嬢ちゃんコレだけでいいのか?というかコレ持てるのか?」
「嬢ちゃんじゃないです、僕には魔法があるのでコレだけでいいし、
ちゃんと持てますよー」
「おう、嬢ちゃん魔法が使えるのか!!だが持てるだけじゃだめだぞ、
ちゃんと使えないとな!!」
「む~・・・頑張ります・・・」
「頑張れよ!可愛い嬢ちゃんが店に来たんだ、ソレの値段は負けてやる、
銀貨十枚でいい」
「本当ですか!?ありがとうございます !!」
銀貨を十枚出す。
負けてくれたと言ったけど元の値段はどれくらいなんだろう?
でも、それを聞くのは野暮な気がする。
もう一度お礼を言って店を出よう。
「ありがとうございました!!」
「ああ、また来な!」
店の外に出ようとしたとき、入ってきた人とぶつかってしまった。
「す、すいません!」
頭を下げ、そして顔を上げる。
「あぁ~?ん、おぉ~君可愛い顔してんじゃん」
あ、コレ面倒なタイプだ・・・。
「いいよいいよ、君この村の娘?俺、冒険者でさ~この村に来んのはじめてなんだよね、ちょっと案内してくんない?」
そう言って、手を伸ばしてくる。
コレは、ナンパだろう多分。
彼が言う『冒険者』は、魔族と人間種の戦争後にできた職業で、
国経営の職業凱旋所、ゲームで言うなら『冒険者ギルド』で働く者のことだ。
『冒険者』は国や民間人からの依頼を受けて働く派遣社員みたいなものだ。
いや、今はそんな説明をしている場合じゃない。
ここでわざわざ『冒険者』を名乗るということは、言外に、
『俺は強いんだぞ』と脅しかけているということだ。
僕は、ひらりと『冒険者』の手をかわす。
「すいません、僕もこの村に来たばっかりで、あまり詳しくありません、
ですから案内ならほかの人に頼んでください」
というか、今日はじめて来た。
僕は踵を返し店を出・・・
「ちょっと待てよ」
ようとしたら、肩をつかまれた。
痛い、結構な力だ。
「痛いっ、何するんですかっ、っつ、離してください!!」
「下手に出たらいい気になりやがって、ちょーーーーと案内してもらうだけっつてんだろ?その先でナニをするかまでは言っ・・・ぎゃぁぁぁ」
『冒険者』の言葉が途中で途切れる。
それは何故か?
それは、僕が投げ飛ばしたからだ。
悲鳴の方は知らない、店の観音開きの扉の向こうで見えないからだ。
『投げ飛ばしたからだ。って何!?』と聞かれるかもしれない。
僕には悩み事がある。それは初めに言ったはずだ、それに伴うモノも。
そう、ナンパだ。僕はよくナンパされていた・・・男に。
その時たまに、今みたいに暴力に走ろうとする輩がいた。
その度に何処からか、クラスメイトの『最強』こと光さんや、
『最恐』こと影山君や、担任の『先生』が飛んできて助けてくれた。
でも、それじゃダメだと思った僕は、『最強』と『最恐』、
その二人に『僕を強くしてください』と頼んだ。
光さんは『おぉ、そうかそうか、強くなりたいか』と快く了承してくれて、
影山君は『どれくらい強くなりたい?』と聞いてきて、『自分の身を護れるぐらい』
と答えたら『そうか』とニヤリと笑いながら頷いた。
そうして、僕の強くなるための特訓は始まった・・・。
血反吐を吐く・・・ような事は無かった。
始めのうちは筋肉痛とかが辛かったけど、そのうちそれも無くなった。
光さんと影山君が教えてくれたのは、力をつけるための筋トレと、護身術。
どちらも僕が知らないものばかりでとても楽しかった。
そして、僕は暴力を振るってくるような輩を撃退できるぐらい強くなった。
とまあ、長々と説明したけれど、僕はそれなりに強いのだ(えっへん)。
「お~、やるなぁ嬢ちゃん、もうちょっとしたら今の奴叩き出す所だったんだがな、
大丈夫か?怪我はないか?」
「大丈夫です、ちょっと肩が痛いですが・・・」
「そうか、嬢ちゃん、コレもおまけだ」
ガラタクさんが何かを放り投げた。
「え?ちょ!っとっと・・・なんですかコレ」
「お守りだ、まぁ、嬢ちゃんにはまだいらないと思うがな」
「へーーー・・・お守りかぁ、コレなんのお守りなんですか?」
交通安全とかかな?でも、魔法とかがあるから精霊の加護・・・みたいな?
ガラタクさんはニヤリと笑って言った。
「安産だよ」
どうも、真島 真です。
後書きは何を書いたらいいんでしょうか?
よく見る『感想・ご指摘お願いします』
みたいなことでしょうか?
それとも『ネタ切れだーーー!!』
でしょうか?
正直私は文を書くのが苦手です。
話を考えるのも苦手です。
設定を考えるのも苦手です。
はい、全部苦手なんです、すいません。
ですので、この小説を楽しくするために、
どうか皆さんのお力をお貸し下さい。お願いします。