表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕達の異世界生活  作者: 真島 真
『かわいい』あの子と『最強』と『最恐』
12/102

第12話『ゼイスさんの魔法講座~実践編:1~』





「ちょっと、外に出るかの」






一休みの後、僕たちは外に出ている。

外と言っても、家の目の前に広がる森ではなく、少し歩いた所にある原っぱに来ている。

後ろには森、向こうの方には森と山がある。

そして、綺麗な青い空が見える。






「すごーい!!広っ!!見渡す限り緑!!」

「はしゃぎすぎよ、カオルこんなのはこの辺じゃ普通よ」

「でも・・・」



そういいながら振り返る。



「こんな綺麗な景色みたことないもん!」

「・・・」

「・・・」



黙りこくる、ゼイスさんとフェリシア。



「どうしたんですか?」

「絵になるのう」

「ええ、ゼイスさん、でも服がねぇ」

「白のワンピースとかどうじゃ?」

「ソレいいわねゼイスさん!カオル!着替えに戻るわよ!」

「戻りません!!」

「まさか・・・ここで着替えるの?でもここには・・・」

「フェリシアよ、ワンピースならここにあるぞ」

「ナイス!!ゼイスさん!!」

「用意されてる!!」

「さあ、カオル」

「着替えません!!」

「あ、ちゃんと見ないようにするから・・・」

「心配するなカオル、ちゃんと着替え用の衝立とか持って来とるわい」

「用意周到!?って、そういうことじゃなーーーい!」

「じゃあどういうことなのよカオル!!」

「どうもなにもワンピースなんか着ないってこと!!」

「なんで!?ワンピースじゃなかったらいいの?」

「それも違う!!まず、僕、男だからね!!」

「また、そんな小さいことを・・・はぁ」

「呆れられた!?」



その後、十分程度僕の説明や説得が続いた。










「それで?なんで、外に出たんですか?」

「なに、家にずっと籠って話しててもつまらんじゃろうて、

 外に出て、魔法の実践も含めて説明しようと思ってのう」

「おお!じゃあ、火がボーーーーッ!!とか、

 光が、ピカーーーーッ!!とか、

 瞬間移動とかが実際に見れるんですか?」

「そうじゃ、ただ瞬間移動は無理じゃ」

「何でですか?」

「めんどくさいからじゃ」

「そんな理由で!?」

「<詠唱魔法>だったら、ものすごい魔力を使うし、

 <魔法陣魔法>でも書くのがとても面倒なんじゃ」

「そうですか・・・」

「まあ、今度教えてやるわい」

「やった!!」








「じゃあまず見ていなさい・・・<灯火>」



ゼイスさんが唱えると、小さな炎がゼイスさんの手の上に現れた。



「おお!!」

「これが、<詠唱魔法>の基本じゃ、

 ちょっとやってみなさい」

「はい!!・・・え~と?起こすことを想像して・・・

 魔力と一緒に・・・ってゼイスさん!!」

「なんじゃ?」

「魔力ってなに?」

「おお!!そうじゃった、この世界の者は、

 小さいころから魔法や魔力に慣れ親しんでおるが・・・

 カオルはそんなことが無かったんじゃのう・・・

 どれ、手を出してみなさい」



言われた通りに手を出す、ゼイスさんがその手を握り、



「今から、魔力を流すからの」

「はい」



暫くすると、手からピリピリとしたものが流れてきた。

ソレが、体の真ん中の方に流れていく。


(ピリピリして・・・ちょっと痛い・・・)

(・・・でも・・・温かい・・・)



「これが・・・魔力・・・?」

「分かったかの?」

「はい・・・たぶん」

「では・・・ソレを意識してもう一度してみなさい」

「はい!!」





もう一度挑戦する。



(イメージするのはライターの炎・・・)

(ソレを・・・魔力と一緒に・・・)



「<灯火>」



すると、小さな炎が手の上に現れる。



「出来た・・・おぉ・・・」



(なんだろう・・・本当に・・・)

(・・・異世界に来ちゃったのか・・・)



ちょっと、感傷的になっていると、

フェリシアがちょっと興奮しながら



「すごいじゃない!!カオル!!一日で魔法を使えるようになるなんて!!」



と言ってきた。



「え?なんで?この世界の人は、魔法とか魔力に慣れ親しんでるんじゃないの?」

「慣れ親しんでても、すぐに使えるようになるんじゃないの、

 よく考えてみて?<詠唱魔法>の使い方を」

「えーと・・・起こすことを想像して魔力と一緒に、

 日本語・・・いや、古代語を・・・あ!!」

「そういうことよ、あなたが普通に考え、理解し、使っている、

 古代語・・・ニホンゴ?をここの人は知らないの、

 カオルが、ここの言葉を知らないのと同じでね」

「・・・じゃあ、もし・・・僕がうっかり日本語で話したりしたら・・・」

「即、捕まる」

「もし捕まったら?」

「監禁される、研究される、愛でられる、のどれかね」

「めっ、愛でられるっ!?・・・この国の法はソレらを認めてるの?」

「法は認めていないけど、抜け道なんていくらでもあるし、

 もしかしたら、国に捕まるかもしれないし」

(監禁、研究って宇宙人みたいなことされるのかな・・・)

(それに・・・愛でられるって・・・)

「うぅ~~~・・・どうしよう・・・そんなの・・・イヤだ~~~」





暫く、僕の未来に起こりうるかもしれない事態について悩んでいたら、



「・・・ふふっ、冗談よ」

「・・・本当に?」

「本当よ」

「はぁ~~~よかった~~~解剖されたらどうしようかと思ったよ」

「解剖されたら死んでるんじゃないの?」

「そうかもね・・・でも魔法があるなら・・・」

「・・・まぁ、出来ないこともないわね」

「でしょ?」

「まぁ、そういうのもないから安心しなさい、

でも、今のは冗談でもの凄く大げさに言ったけど、

 カオルがニホンゴで話すことはとても重大なことだということよ」

「うん、分かった、だったらちゃんと勉強しないとね、

 うっかり、ここの人が知らない言葉でも使ったら、

 面倒なことになるだろうしね」






ここでの生活は、なかなか大変そうだ。










評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ