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僕達の異世界生活  作者: 真島 真
『かわいい』あの子と『最強』と『最恐』
10/102

第10話『う~ん、空気がおいしい』

すいません、遅くなりました。

テスト・・・イヤです・・・


頭の上から声がする。



「・・・な・・・さ・・・」

「・・・う・・・にゃ・・・?」

「お・・・い・・・!」

「にゅ~~~・・・ん?」

「起きなさいっ!!」

「ん・・・あと5分・・・いや、4日・・・」

「どんだけ寝んのよ!?」

「1か月?」

「増えた!?」

「・・・う~・・・ん・・・冗談ですよ・・・起きました・・・」



目を開けるとフェリシアさんの顔があった。

目の前に・・・



「近っ!!なんでこんなに近いんですか!?」

「そりゃもちろん、するためよ」

「な、なにを?」

「おはようの・・・」

「わーーーーーーっ!!わっ!!わーーーっ!」

「どうしたの?」

「ダメです!それはダメです!」

「なんで?大丈夫よ」

「大丈夫なんですか?何をするつもりだったんです?」

「キス」

「鱚|(注:キス科の硬骨魚の総称。白鱚(シロギス)の身は淡泊で美味)?魚ですか?」

「さかな?ちがうわよ、キスよ」

「やっぱりダメです!!どうしてしようとするんですか!?」

「かわいいから?」

「ダメです!!それに・・・」

「それに?」

「それに・・・まだ・・・したこと・・・ないのに・・・」



言っていて顔が赤くなるのが分かる。



(キスなんて・・・キス・・・)



恥ずかしすぎて、顔を逸らす。



「あー!もぅっ!!かわいすぎっ!ぎゅーーーっ!」



フェリシアさんが思いっきり抱きついてくる。



「うにゃっ!?止めてください!!ダメです!!色々ダメです!!

胸とか・・・イヤっ、とにかく離してください!!」

「大丈夫よ、女同士だし、ぎゅーーーーっ!」

「それはそれでダメです!!それに僕は男です!」

「ほっほっほっ、よほどカオルのことが気に入ったようじゃのう」

「ゼイスさん!笑ってないでどうにかしてください!!」

「これフェリシアよ、離してあげなさい、カオルが困っておるわい」

「ぎゅーーー・・・ふぅ、もう、分かったわよ」

「ふぅ、助かった・・・んと、おはようございます」

「うむ、おはよう」

「ちょっと、抱き足りないけど・・・おはよー」

「まだするつもりだったの!?」




そうして、2日目の朝は始まった。




「よし、それじゃあ水を汲みに行ってもらおうかの」

「はーい、行くわよカオル」

「は、はい!」









と、いうわけで只今絶賛森の中だ。

両手に桶をもって、森の小道を歩いている。



「ん~・・・空気がおいし・・・」

「空気が?味なんかないでしょ」

「味っていうか、空気が、呼吸をするのが気持ちいいんです」

「ふ~ん、そうかしら?」



(あ、昨日起きた時なんでスカートだったか聞かないと・・・)



「そういえば、僕が昨日起きた時、なんでスカートを穿かされていたんですか?」

「スカートの方が似合ってたからよ」

「・・・そうですか」

「そうよ」



聞くまでもなかった。






さて、きれいな小川の前に着いた。



「きれいですね・・・」

「でしょ?ここの水はそのまま飲んでも大丈夫なのよ」

「そうなんですか?・・・じゃあ・・・」



(ちょっと飲んでみよう)



「つめたっ!!でも、おいしーーーっ!!」

「そんなに言うほどなの?」

「そうですよ!!僕の世界じゃ、なかなかこんなおいしい水飲めません!!」

「そう・・・よかったわね・・・」



(うっ、フェリシアさんとの温度差が痛い・・・)

(ちょっと・・・落ち着こう・・・)



「ふぅ~~・・・」

「落ち着いた?」

「はい・・・すいません・・・興奮しすぎました」

「え~と、まあ、いつもここで水を汲んでるんだけど、

ここから、ちょっと上流に行ったところに、カオルが倒れてたのよ」

「そうなんですか~、こんなところから僕をあの家まで運んだんですか、

大変だったでしょう?」

「そんなことないわ、私みたいな獣人族は人より力があるんだから」

「可愛い見かけによらないってわけですね~」

「なっ、ちょっ、そんなことっ、かわいいなんてっ!!あなたに言われたくないわよっ!!」

「え~?かわいいのに~、素直じゃないな~」

「そっ、そんなことよりっ、カオルが倒れてたところ見に行ってみる?」

「う~ん、どうしよう?・・・あっ!そういえば、僕の鞄がない!!」

「じゃあ、そこに落ちてるかもしれないわね、行ってみましょう」










はい、ただいま現場に来ております。

事故の被害者は17歳男性、猛スピードで走ってきた乗用車に撥ねられたものの、

異世界にトリップし、そこで魔法による治療を受け一命を取り留めた模様。

今は、怪我は完治し発見現場を、見物しております。



(・・・とかなんとか、キャスター風に実況してみたり・・・)



「どうしたの?黙りこくって」

「へ?いや、凄い血の量だな~~と」

「そりゃ、いろいろ飛び出すような、怪我だったんだから

服なんか、破れるわ、突き抜けるわ、地濡れになるわで、

そりゃ、着替えさせるわよ」

「納得しました・・・でもなんでスカート?

フェリシアさんズボン穿いてるのに?」

「似合うから」

「そうですか」

「そうよ」



どうやら譲る気はないらしい。



(っと、鞄、鞄・・・)

(ん?・・・なんか、光るものが・・・)



「ん~?あっ、あった、見つかりました」

「見つかった?」

「コレです」



そう言って見せたのは、黒い光沢があり、肩から掛ける紐のある、

いわゆる、エナメルのスポーツバッグだった。



「見たことの無い素材ね・・・コレは布?」

「ちょっと違いますが、似たような物です」

「で?何が入ってるの?」

「スパナ・・・道具とか本とか・・・色々です」

「道具?」

「物を作ったり、直したりする道具です」

「本は?」

「学校の教科書です」

「学校・・・あなた・・・学生だったの?」

「え?・・・これも学校の制服ですが?」

「・・・そういえば制服って言ってたわね・・・

 あなた、何歳なの?」

「何歳だと思います?」

「え~と・・・12歳?」





こちらの世界でも日本人は若く見られるようだ。



「違います」

「う~ん・・・13歳?」

「もっと上です」

「15歳!!」

「もう少し!!」

「17・・・なわけ「正解です」って、

嘘っ!?私と同い年!?」

「フェリシアさんも17歳なんですね」

「嘘よ・・・有り得ないわ・・・こんな小っちゃいのが

 私と同い年なんて・・・せかいの ほうそくが みだれているわ」



フェリシアさんが、凄く混乱してしまった。

どうしよう・・・ちょっと落ち着くまで待とうか・・・。






暫く待っていたら、フェリシアさんの混乱は治まったようだ。



「分かったわ・・・あなたは、12歳なのね?」

「17です」

「・・・どうやら聞き間違いじゃないようね」

「聞き間違いじゃないです」

「そう、じゃあ、あなたはカオル・サクライ、人間、17歳学生、

 性別は女「違います」・・・男、と」

「そうなりますね」

「ふ~ん・・・じゃあ、敬語は無しね!!さんも無し!!」

「分かりました」

「違う!!」

「分かり・・・ったよ・・・これでいい?」

「もう一回」

「何回やんの!?」

「それでよし・・・ん、じゃあ改めて、私の自己紹介も・・・

 私はフェリシア、犬狼族、17歳女、あなたと同じ学生よ、

 これからよろしくね?」



そう言って手を差し出してくるフェリシアさん・・・フェリシア。



(ん?・・・あ、握手か・・・こっちでもあるんだ)



フェリシアさんの手を握り、



「うん、よろしく!!」



笑顔で言った。




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