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理由

一話の補足です。

 子供の頃に見た、親父の剣の輝きが綺麗だった。


 育ての親であるドワーフは、それは剣が自分の仕事を全うしたからだ、と言っていた。


 子供の俺はそのとき思ったんだ。


 ――もっと『人を守る剣』を作りたいって。


 だって『人を守る剣』を作れば、いつか『人を傷つける剣』は無くなるんじゃないかって思ったんだ。


 俺の『人を守る剣』が『人を傷つける剣』より頑丈で強ければ、親父のような人達は生き残って、俺みたいな寂しい思いをする奴はいなくなるんじゃないかって思ったんだ。


 俺みたいな人間は少ないほうがいいに決まってる。


 だから、俺は鍛冶師になって『人を守る剣』を作ると決めた。







 ……今思えば、馬鹿な子供だった。


 そんな言葉で飾らなくてもただ一言、ドワーフのおっちゃんに言えばよかったのだ。


 「俺もこんな綺麗な剣を作りたい!」と大声ではっきりと。


 だって、それが俺が鍛冶師になることを決めた一番の理由なのだから。



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