毎日が「出たとこ勝負」
ある、おむつJDの話。
こうなった理由については省略。
「出たとこ勝負」は掛詞。
①いつ尿失禁するか、前もって予測できない。
②外出先で、トイレや、おむつ交換について、予想できない場合がある。
☆
彼女の仮名は、香澄。
かすみ。
大学では、状況に応じて、障害者用トイレや保健室で、紙おむつを替えられる。
90分授業の間に、多いときは数回おもらし。
いくつかの授業がある日は、大学にいるときだけで、紙おむつにおしっこをするのが、10回か20回を超える。
大学への往復も、香澄にとっては難題。
「おしっこしたくなったら、どうしよう」と思ったとたんに、少量のおもらし。
「またしたくなったら困る」で、またしても少し失禁。
それを繰り返し、片道約1時間の通学で、紙おむつの中はびしょびしょに。
急いで「いつものトイレ」へ。
使用中だと、すぐ保健室へ。
帰宅の途中でも同様で、玄関の前では、いつも尿失禁。
紙おむつからもれるときも。
それでも、家族の間では、そういう状況は公認。
入浴や、シャワーの使用は、すぐにできる。
夜に寝ている間にも、毎晩失敗が。
これについては、別の機会に。
☆
香澄は現状を受容し、もう泣くことはない。
割り切っているのが、一種の強みかも。
(完)