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二文字から始まる異世界  作者: 田中浩二
第一章 召喚された迷える子羊
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迷宮と宝箱

Eランクに昇格したので僕らは二日間、冒険者活動をやめることにした。


そして今は僕一人で迷宮に向かっている途中だ。

戦闘が苦手な牧野のさんを同行させるわけにはいかない。

確かに回復魔法は便利だが、僕には『忍耐』がある。


そんなことをを考えていると迷宮の入り口が見てきた。

ダンジョンに入る前に入場料を払い、Eランクに上がった鉄板を見せる。


中は洞窟の見た目をしていて、どこにも光源がないのに道の隅々まで見渡せた。

ダンジョンに入って最初の曲がり角を曲がると、いきなりイノシシの形をした怪物が襲いかかってきた。


『イノクル』

イノシシ型の怪物。

凶暴で、自分よりも実力が上の相手でも勝負を挑む。


剣を構えても相手は怯まずに突進してきた。


イノシシの性質を受け継いでいるのだろうか。


イノクルの頭を割るとイノクルは赤い霧になって霧散していった。


イノクルを倒した場所を見てみると、そこには数枚の銅貨が落ちていた。

迷宮の1番浅い階層だからこんなものか。


その日は一日中迷宮内でイノクル狩りをしていた。

不思議と疲れなかった。


宿屋に帰って能力の確認をする。


『ステータスオープン』


能力

『精神耐性』

『簡易表示Lv.2』『空間倉庫Lv.2』『我流剣術Lv.3』

『忍耐』『虚飾』


昨日は疲れて忘れていた『我流剣術』の表示をする。


『我流剣術』

説明

戦場の中で習得した型のない剣術。

状況を読み柔軟に対応する。

常時発動。


なるほど。疲れなかったのはこの能力のおかげか。

そこから少し能力を検証して、僕は眠りについた。


二日目は迷宮の第二階層に潜ることにした。


迷宮の第二階層はイノシシではなくクマ型の怪物が出てきた。


『ワイルドベアー』

クマ型の怪物。

生態系の上位に位置し、その爪は岩をも砕く。


ワイルドベアーは少しは知能があるようで、剣を構えると少し怯んだ。

ワイルドベアーの実力はゴブルトナイトの少し下くらいだった。


怪物を狩りながら迷宮を進んでいくと、小部屋を見つけた。


小部屋の中心には宝箱が設置されていた。

警戒しながら宝箱を開けると中には小さめのポーチが入っていた。


『魔法のポーチ』

空間魔法と生活魔法の込められた豪華なポーチ

容量が見た目より大きく、重さを感じない。


自分には空間倉庫があるのでこのポーチは冒険者ギルドに売ることにした。


この世界で買った時計を見ると、もう遅い時間だったので帰ることにした。


帰ってベッドに倒れ込む。

やはり冒険した後のベッドはとても気持ちが良い。

明日やることを考えながら、僕は眠りについた。

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