道中と魔王幹部
迷宮を攻略したので、別の街に行くことにした。
行くのは魔王幹部の城の近くにある街。
次の目標は魔王幹部を倒すこと。
道をしばらく歩いていると、空を大きな影が通る。
『レッサー・ドラゴン』
竜種の最底辺。
この鱗は鋼を弾き、その口は炎を吐く。
進んで人に危害を与えることはない。
なるほど。レッサーでこの強さなのか。
もう7時間ほど歩くと、街が見えてきた。
この街に名前はない。
少し街を見て回って大体の位置を覚えた。
「おーい」
声をかけられたので返事をする。
「あんた、転生者?」
頷いてみせると、相手は嬉しそうな顔をして
「だよな!見てすぐわかったし!あ、俺の名前は木下樹だぜ!
樹って呼んでくれよな!お前の名前は?」
「僕の名前は白坂春。春って呼んでね。これからよろしく。
あっ、そうだ樹君、君の能力は?」
そう言うと樹君は自分の能力を紙に書いて教えてくれた。
木下 樹
能力
『精神耐性』
『簡易表示Lv.5』『空間倉庫Lv.3』『炎魔法Lv.4』
『自由戦闘』『炎魔法』
うん。大体僕と同じくらいで安心した。
僕の能力も樹くんに教えた。
とりあえず一通り話し合ったので残りの話は明日することにした。




