0:おわり
「おねえちゃん、なにするの?2人だけでこんなところにきたら怒られちゃう」
「それはね・・・私たちがもっと仲良しになれること!」
「もっとなかよし・・・?」
「そう!仲良しの人たちは唇と唇をくっつけっこっするんだって!」
「じゃあ、わたしとおねえちゃんのくちびるを?」
「そういうこと!」
・・・
「お、お姉さま・・・その、もう、姉妹でこのようなことは」
「2人きりの時は『おねえちゃん』でしょ?それに、ミーちゃんだって病みつきのくせに」
「も、もう!おねえちゃん!からかわないでください!」
「早くしないと誰かきちゃうよ。ほら、目瞑って」
「うぅ・・・」
「いい子。じゃあ、じっとしててね?」
・・
「お姉さま・・・それって、どういう・・・」
「ミーちゃんは悪くないの。ごめんね、私のせいでこんなことになって」
「でも、どうしてお姉さまが!それなら私の方が・・・!」
「私は混ざりものだから。ほら、もう髪で隠さないと一目でバレちゃう」
「ミーちゃんは知らないだろうけど、公の場では私はいないものとして扱われてる。だから今日からミーちゃんが本当の第一王女。私はただのリズになるの」
「・・・絶対にまた、会えますよね?」
「・・・」
「お姉さま・・・?」
「ばいばい、私の愛しいイルミリア。また会えたらその時は・・・」
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「あら、黒い蝶々・・・ふふ、なんだかお姉さまみたい」
「こんなところにいると危ないですよ。さあ、逃げて」
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