表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/6

[残渣版]-.4 おっちゃんとカブ+ネクロ姉妹

 はじまりの国をAとしてB、Cと続きこの地がF? いやG辺りになるのかな。

 メイドとして同行しているミツコとノミコのメモから思い出してみよう。


◇ A

 城を抜け出しその勢いで王都を脱出。回収地点までルーシーとファーが誘導するがこの二人、位相の反する方向音痴だった。これまでユニットで行動するためお互いの歪みを補完していたに過ぎない。そこへおっちゃんという新たな方向音痴が加わり逃走ルートは混迷し、とうとう回収班とは何度もニアミスはあったが・・・・。

 ルーシーとファーはミツコとノミコと名前を変えておっちゃん付きの警護兼メイドとなった。

 

 カブにオフロードタイヤを履かせていないから未整地に近い道のような轍の重なり合った路面を約20キロ毎時で進む。陽の傾きも大きく、暮れるのも・・・・太陽は頭上から移動せず、球面の表と裏側で明暗を分けて一日掛けて一回転する太陽?月みたいだな。 さらに大地は球体の表面じゃなく内側にあり少し見上げると地面が続いている。ただ遠景を遮る何かが邪魔をして更に視線を上げていっても徐々にかすれて見えない。惑星空洞説ぽいミッコの説明におっちゃんは「異世界すげー」と思った。


 追っ手の心配はそれほどしていないモノの集落や町などへは寄らず国境を目指して進めば暗くなるまであと二時間と少し、A国の国境は検問もナニもなく旅人や荷馬車がまばらに往来している。


◇ B1


 越境して最初の集落を横目にサブの街道を充分と通り過ぎた頃異変を目にした。


 既に原型は崩れ、元が荷馬車だったのかよくわからない襲撃された|荷(?)馬車らしきくすぶる残骸を見つけた。

 襲撃側はモンスターなのか盗賊なのかはっきりしないが馬もいなく小物の残骸が散らばる程度で大きな荷らしいもの、だったモノも見当たらないのは移動手段を持った盗賊なんだろう。おっちゃんは関わりたくないので早々に通り過ぎようとしたが、ミツコが新鮮な霊を見つけてしまった。

  

 聞き取りをする。ミツコがな。


 霊は男、行商人だと名乗った。

 拠点の町で雇った娘達を売り子と寸劇の役者にして近隣の集落を廻っていたという。

 いつもなら盗賊と遭遇しても暗黙の落とし所で双方手を打ち命まで取られないのに今回の盗賊は新参で加減が判らなかったのだろう。交渉の折り合いどころか会話が成立しない連中で傭兵くずれが無理くり襲ったようだ。


 はい。物騒な内容はわかりましたのでサヨウナラ。


 巻き込まれたくないおっちゃんはメインの街道を目指してひた走る。

 だが、これあっちとショートカットで繋がってんのじゃねと勘で脇道に逸れていく。


 真新しい轍と人馬の足跡を辿る。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ