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マイちゃんの雛祭り

作者: シグルド

この家には母と娘の2人が暮らしている。

娘の名前は『マイ』。

明日の雛祭りの為、雛飾りを準備していた。


「マイ、お雛様を飾ろうね。」


マイは頷く。


母は大きな箱から、いくつかの箱を出す。


「雛壇はコレね。」


母は細長い箱を開けると、木の板と雛壇の枠が入っていた。


「大きいね。」


マイは大きな雛壇に目を輝かせる。



「そうね、7段飾りだもの。」


母は雛壇を組み立て、『1段目』と書かれた箱を開ける。

そして、屏風と雪洞、三方、親王台を飾る。


「お人形さんだ!」


マイは男雛を手に取る。


「その人形さんを右に置いて。」


マイは男雛を1段目の右側に置いた。


「今度は、この人形さんを左に置いて。」


母はマイに女雛を渡す。


「可愛い!」


マイは女雛を左側に置いた。


「次は2段目よ!」


母は『2段目』と書かれた箱を開けると、中には三人官女と高坏が入っています。

そして、黒い台と高坏を飾る。


「ママ、この人形、眉毛ないよ!?」


マイは座り女官を取る。


「この人形さんは、結婚しているのよ。」


母は残りの立ち女官を 持って説明した。


「マイが持ってる人形さんを、真ん中の台に置いて。」


マイは、座り女官を置く。

母は立ち女官を左右の台に置いた。


「ママ、次は3段目!


母は頷くと『3段目』の箱を開けると、五人囃子が入っていた。

そして、黒い台を5つ並べた。


「順番に渡すから、左から置いてね。」


マイは頷く。

母は、太鼓、大鼓、小鼓、笛、謡の順に渡すと、マイが左から置いていった。


「次は4段目よ。」


母は『4段目』と書かれた箱を開けると、右大臣と左大臣、菱餅と御膳が入っていた。

そして、菱餅と御膳を飾り、黒い台を置く。


「右大臣さんを左に、左大臣さんを右に置いて。」


マイはママの言う通りに置く。


「どうして右なのに左に置くの?」


マイは不思議そうな顔をする。


「それはね、1段目の男雛と女雛から見たら解るよ。」


母は男雛と女雛の間にカメラを撮って見せる。


「本当だ!」


マイは拍手して喜ぶ。


「じゃあ、5段目を飾るわよ。」


母は『5段目』と書かれた箱を開けると、仕丁、右近の橘と左近の桜が入っていた。

そして、右近の橘を左に、左近の桜を右に飾り、黒い台を3つ置いた。


「顔が怒ってるよ!?」


マイが仕丁の怒り上戸を取り見せる。


「仕丁はね、泣いてるのと、怒ってるのと笑ってる人形さんなんだよ。」


母は真ん中に泣き上戸を置き。


「マイの持ってるのを左側に置いて。」


マイは怒り上戸を左側に置くと、母は笑い上戸を右側に置いた。


「6段目を飾るわよ。」


母は『6段目』と書かれた箱を開けると、茶道具や衣装袋、火鉢や針台、鏡台や長持と鋏箱、箪笥が入っていた。


「これはね、女雛の嫁入り道具だよ。」


母は説明しながら茶道具を渡した。


「右から順番に置いてね。」


マイは頷くと、右側から茶道具、衣装袋、火鉢、針台、鏡台、長持と鋏箱、箪笥を置いていった。


「さあ、最後の7段目よ。」


母は『7段目』と書かれた箱を開けると、重箱と御所車と御駕篭が入っていた。


「真ん中に、重箱を置いて。」


母から重箱を渡され、マイは真ん中に置いた。


「次は、御駕篭を左側に置いて。」


マイは左側に御駕篭を置いた。


「御所車を右側に置いて。」


最後に御所車を右側に置いた。


「やった、やった!」


マイは拍手して喜んだ。


━━━━━━━━━━


次の日、雛祭り当日。


母は雛飾りの前にテーブルを置き、ご飯を並べた。


「今日のご飯は、ちらし寿司とハマグリのお吸い物、デザートに雛あられと菱餅よ。」


2人は食事をした後、雛飾りの前で。


‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡


あかりをつけましょ ぼんぼりに


お花をあげましょ 桃の花


五人ばやしの 笛太鼓

今日はたのしい ひなまつり


内裏様(だいりさま)と おひな様


二人ならんで すまし顔


お嫁にいらした 姉様に


よく似た官女の 白い顔


金のびょうぶに うつる()


かすかにゆする 春の風


すこし白酒 めされたか


あかいお顔の 右大臣


着物をきかえて 帯しめて


今日はわたしも はれ姿


春のやよいの このよき日


なによりうれしい ひなまつり


‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡


2人は歌を歌いました。


§おしまい§

読んで頂きありがとうございます。


この時期ならでわのお話を書かせてもらいました。

とわ言え、家には飾っていません。


また、投稿するので、読んでくださいね。

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