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第二話:きっかけ
-ダダダダダダダ
「はぁはぁ、ギリギリセーフ?」
時計を見てみると残り1分だった。家から走って5分の位置に学校があって良かったとつくづく思う。
「よっ、鈴音。今日もギリセじゃん。めんどくさがりなのは知ってるけど、怒られる方がダルくね?」
こいつは同じクラスの伊吹だ。仲は良い方だと思ってる。
「東雲ちゃん、おはよ~。はやく席つかないと怒られるよ~。」
この子は桃ちゃん。仲良しである!
「りょーか…」
-キンコンカンコーン
東雲ピンチ!チャイムが鳴ってしまったぁぁ!
ガラッ「みんな席つけよ~」
「げ…」
先生来ちゃったよ…。怒られるやつだろ?これ…。
「あれ?東雲さん、なんで立ってるのかな~?そんなに俺に怒られたい?」
この人は仙石先生。国語教師で担任だ。
「あっはは…。そんな訳ないじゃないですか~」
目を泳がせそう言ってみる。
「お前は後で国語準備室にノート取ってこーい」
「え?だる」
「あ"?」
どうやら、拒否権はないみたいだな…。トホホ