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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

神様の言う残り物は十分チートだった件

連載すると飽きてくるので短編の完結を届けます。


最近は色々書いてますが、時間もないのでどうにもなりませんね。


また短編を投げるので楽しんでください。


面白いものを投げ返してくれると嬉しいです。

「はいこれ、残り物な」


そう言われて渡されたのが僕の運命を変えた《回転術》と《増減術》だった。


僕は年に一度行われると言う転生の儀に参加していた。


ここではこの一年に死んだ者の魂を集めて大抽選会を行うと言う神様のいわゆるくじ引き大会という暇潰しだ。


ちなみに才能があったり、英雄だったり、神官だったりする者は別枠でちゃんとした儀式があるらしい。


僕が死んだのは流行り病というやつでわずか15歳でポックリいってしまったわけだ。


身寄りもなかったし、おそらく発見されるまで一年くらい放置されるだろう。


儀式には僕よりも小さい子から老人までいた。


見渡す限り人しかいない中、抽選会が始まった。


まずは順番からそのあとに才能を手にすることができる。


「はい、君最後ね」


あっという間に決まってみれば、僕の番は最後になった。


とくに哀れむ感じもなく、作業のように行われる抽選会は果たして神様にとってどれだけ価値があるのだろうか。


残り物には福があるというがどうなのか?


決まったのは《回転術》と《増減術》。どれもどういうものか想像できないが、どうなんだろう?


次の抽選会が行われた。


今度はなんだろう?と思っていると、出自についてらしい。


「はい、残り物ね」


やはり僕は最後で、出自は、スライムだった。


あれ?これいけるんじゃね?と思っていたら、神様は僕の肩に手を置いてこう言った。


「確かにスライムは今流行りの転生もので無双しているが、これから転生する世界はそんなあまっちょろい場所じゃないからね」


神様は哀れむようにそう告げた。


神様からだめ押しされたらもうだめなんじゃないかと思い始めた。


そして今度は生まれる場所についてだ。


悲壮感漂っていると神様はこう言った。


「場所が過酷なほど成長しやすいようにしたから、がんばって生きてね」


それでも、スライムはすぐ死ぬんでしょ?


「はい、残り物ね」


また?もう狙ってるんじゃない?


「狙ってないよ。君がいく場所はここだね」


神様が指す場所には森しかなかった。


どこ?


「ここは昔魔神がおよそ2千年前に暴れまわってた場所で魔素も多いから、よっぽどじゃない限り、数秒で死に至るよ」


それ、成長率関係ないよね?成長しやすくてもすぐ死ぬよね?


「それも可愛そうだから、魔素に対応するように身体を作り替えてあげるから、がんばってね」


そう言ってまた肩を叩いた。


神様は最後にこう言った。


これから転生する先はあくまで練習であり、死んだら本番の世界へ送り込み、神様が主神を勤める世界を救ってほしいとのことだ。


能力は引き継げるので生き残るほど強くなれるそうだ。


これからのことや世界の仕組みについて説明されて、僕は一度目の転生を行った。




目が覚めると真っ黒な土の上にいた。森は不気味だった。黒い幹に黒い葉っぱをつけ、濃い魔素といわれるものがこの森の光を遮断していた。


僕は神様に言われた通り、最初にステータスをみた。


種族:ミニスライムLv1 

階位:ランク1 

特殊:回転術Lv1 増減術Lv1 魔素耐性Lv1   

種技:変化Lv1 吸収Lv1 捕食Lv1 硬化Lv1

残りスキル枠:3


とまぁ簡単なものが載っていた。


HPやMPなどはなく、ランクでみるか、スキルで判断するしかなさそうだ。


今のところ無力なので、探索して魔物の死体でも食べるしかない。


神様の助言では魔物を食べればスライムは進化できるという。


とりあえず探索して…


遅すぎる。


速度はナメクジ並み、こんなんで生きるなんて無理だろう。


そこで考えたのは硬化して回転術で転がる作戦だ。


これが思いの外うまくいった。


ちょっと勢いがつきすぎるとどうすることもできないが、ぶつかったところでなんともないので、このままいく。


狙うは魔素が濃い場所。


そこには腐蝕しかけの死体がごろごろしていた。


それを一つずつ食べる。


まず一つ目。


見た目は真っ黒なゲロ。


果たしてお味は?


うーん、味覚がないのか味がしない。


どちらかといえば食べるというより飲んだ水が身体に染み渡る感じ。


食べ終わったけど、変化は?


種族:ミニスライムLv1 

階位:ランク1 

特殊:回転術Lv1→2 増減術Lv1 魔素耐性Lv1→3   

種技:変化Lv1 吸収Lv1 捕食Lv1 硬化Lv1→2

残りスキル枠:3

【取得可能:竜魔法、竜鱗、浮遊、毒耐性、麻痺耐性、斬撃耐性、刺突耐性】


おお、いっぱいある。


でも、スキル枠も少ないしどうする?


どうにか増やせないかな?


ランクをあげるしかないのかな?


あれ?増減術って使えないかな?


えいっ


残りスキル枠:4


増えた!


これはいける!


あ、でも1日1個しか無理みたいだ。


とりあえずこれだな。


種族:ミニスライムLv1 

階位:ランク1 

特殊:回転術Lv2 増減術Lv1 魔素耐性Lv3   

種技:変化Lv1 吸収Lv1 捕食Lv1 硬化Lv2

特異:竜魔法Lv1 麻痺耐性Lv1 毒耐性Lv1

残りスキル枠:3→4→1

【取得可能:竜鱗、浮遊、斬撃耐性、刺突耐性】


すぐ上がりそうなのだけ取得しておいた。


次はっと。


なんだか眠たいし、寝よう。


神様が言うにはここには僕以外に生きる生き物はいないそうだ。


おやすみ。



おはよう。


起きたらまずはステータスの確認。


種族:ミニスライムLv1 

階位:ランク1 

特殊:回転術Lv2 増減術Lv1 魔素耐性Lv3→5   

種技:変化Lv1 吸収Lv1 捕食Lv1 硬化Lv2

特異:竜魔法Lv1 麻痺耐性Lv1→3 毒耐性Lv1→3

残りスキル枠:1

【取得可能:竜鱗、浮遊、斬撃耐性、刺突耐性】


どうやら魔素というのは色んな作用を起こすものらしい。


朝のスキル枠上げを行い、次の得物を探す。


転がるとレベルもあがって一石二鳥である。


見つかったのはさっきのより大きな骨の塊だ。


これも食べるのだが、なかなか骨がおれる。


これを3日かけて食べて結果がこれだ。


種族:ミニスライムLv1 

階位:ランク1 

特殊:回転術Lv2 増減術Lv1 魔素耐性Lv5→12   

種技:変化Lv1 吸収Lv1→2 捕食Lv1→3 硬化Lv2

特異:竜魔法Lv1 麻痺耐性Lv1→3 毒耐性Lv1→3

残りスキル枠:1→5

【取得可能:竜鱗、浮遊、斬撃耐性、刺突耐性、剛力、鉱石製錬、硬化、吸魔、吸飲、高速再生、高速消化】


食べた魔物は硬くて食べるのが大好きって感じに構成だった。


種族:ミニスライムLv1 

階位:ランク1 

特殊:回転術Lv2 増減術Lv1 魔素耐性Lv12   

種技:変化Lv1 吸収Lv2 捕食Lv3 硬化Lv2→13

特異:竜魔法Lv1 麻痺耐性Lv3→6 毒耐性Lv3→6 再生Lv1 吸魔Lv1 竜鱗Lv1 

残りスキル枠:1→5→1

【取得可能:浮遊、斬撃耐性、刺突耐性、剛力、鉱石製錬、吸飲、高速消化】


持っているスキルを取得したら硬化が異常に上がった。


これは嬉しい誤算だ。


再び死骸を求めて駆け巡る。


次に見つけたのは武器だった。


見た目は格好いいが少し錆びているのが残念だ。


これは食べて何か得られるのだろうか?


食べてみた。


種族:ミニスライムLv1→7 

階位:ランク1 

特殊:回転術Lv2→3 増減術Lv1 魔素耐性Lv12→13   

種技:変化Lv1 吸収Lv2 捕食Lv3→4 硬化Lv12→14

特異:竜魔法Lv1 麻痺耐性Lv6→8 毒耐性Lv6→8 再生Lv1 吸魔Lv1→3 竜鱗Lv1 

残りスキル枠:1→2

【取得可能:浮遊、斬撃耐性、刺突耐性、剛力、鉱石製錬、吸飲、高速消化、氷魔法】


どうやら錆びた武器には氷魔法が付与されていたらしく、氷魔法を手に入れることができた。


レベルアップの影響は特に感じられなくて、なんのためのレベルか予想がつかない。


そんなことを考えたところでどうにもならないので消化と氷魔法を取得した。


武器は錆びて入るがなぜか生き物で生きてる判定らしい。


これは狙い目かもしれない。


武器があるってことは人の骨もありそうだけど。


骨の欠片でも残ってないかな?


なかったけど、でかい蜥蜴の死骸ならあった。


とりあえず食べておこう。


物足りなかったのでもう少しでかいのを探す。


蜥蜴の死体がいっぱいあった。


全部食べておいた。


大体一週間ほどかかっただろうか。


武器もあったので相当レベルが上がってるはずだ。


種族:ミニスライムLv7→15【進化可能】 

階位:ランク1 

特殊:回転術Lv3→4 増減術Lv1 魔素耐性Lv13→15   

種技:変化Lv1 吸収Lv2 捕食Lv4→5 硬化Lv12→14

特異:竜魔法Lv1 麻痺耐性Lv8→11 毒耐性Lv8→11 再生Lv1 吸魔Lv3→5 竜鱗Lv1→57 氷魔法Lv1 消化Lv1     

残りスキル枠:0→11→0

【取得可能:浮遊、斬撃耐性、刺突耐性、剛力、鉱石製錬、吸飲、剣術×4、水中呼吸×7、竜鱗×11→0、槍術×5、短剣術×6、水魔法×7、風魔法×5、火魔法×3】


同じようなスキル構成の蜥蜴がいっぱいいた。


ちょうどいい数だった竜鱗を取得した。


竜鱗がすごいレベル上がったけど、こんなぽよんぽよんの身体にどうやって鱗がつくのか気になるけど。


今のところ使い方はわからない。


進化可能らしいので、進化してみたら、スライムになった。


スキル枠を1つもらったから刺突耐性をとった。


ミニスライムとスライムの違いは大きさだけだな。


レベルが1に戻ってた。


また武器食べたら強くなれるかな?


ランクも2になったし、きっと少しは強くなったのだろう。


さて次のご飯を探しにいこう。


あった。


あったけど、あれは生き物なのかな?


一言でいえば山だ。


岩山でちょっときらきらしてる。


見た感じ鉱石で出来てますって感じ。


売ったら高そうだけど、お金はご飯にもならないので全部食べ尽くす。


とりあえず食いついてみた。


思った以上に消化率が悪いけど、がんばって食べていこう。


一ヶ月かけてなんとか食べきった。


その結果がこれだ。


種族:スライムLv1

階位:ランク2

特殊:回転術Lv4→15 増減術Lv1→3 魔素耐性Lv15→27   

種技:変化Lv1→28 吸収Lv2→12 捕食Lv5→7 硬化Lv14→24

特異:竜魔法Lv1→37 麻痺耐性Lv11→20 毒耐性Lv11→20 再生Lv1→5 吸魔Lv5→17 竜鱗Lv57→67 氷魔法Lv1 消化Lv51 刺突耐性Lv8 斬撃耐性Lv6 水中呼吸Lv22 風魔法Lv30 火魔法Lv12 水魔法Lv48 鉱石製錬Lv27 吸飲Lv23 浮遊Lv1→14 剛力Lv1 剣術Lv29 槍術Lv34 短剣術Lv21    

残りスキル枠:11→48→0

【取得可能:高速再生、咆哮、吸着、浮遊、粒子魔法】


どうやらあの山は竜で身体以外の岩みたいな部分は鉱石を製錬して吸着で引っ付けてたみたいだ。


1ヶ月あったからあるものとったら、あの山の竜のスキルがはみ出た。


これは今度取るつもり。


今回僕は学習した。


そのままかじりついても硬いものは食べれない。


だから砕いてから食べよう。


そう思って硬化して回転しながら食べた。


これが以外とダメージを食らった。


とげとげした部分が刺さるとスライムボディが斬れるしで大変だったけど色んなスキルが上がって満足。


あの竜、浮遊持ってたから飛べたみたい。


空飛ぶ要塞みたいな竜だったということだ。


途中で真ん丸の結晶みたいなものがあったけど、あれ食べたら身体に痛みが走ったから、放置してる。


今の段階では食べれないってことだろう。


進化してから食べに来よう。


そうそう、増減術のレベル上がったから1日3回になるかと思ったら駄目だった。


なんでだろうね?


とりあえず次の獲物を探そう。


回転術のレベルが上がったから速度も上がった。


今は移動しながら捕食してる。


この方が効率がいい。


移動して砕いて食べる。


多少のダメージはスキル上げ。


時々遊ぶ。


皿みたいに瞑れて回転すると飛べる。


それから縦に回りながら棘を身体につけて地面を削りながら進む。


時々埋まった死骸があるから、それも食べる。


山の竜を食べてからわかったけど、土も食べれるみたい。


土を食べて吸魔と吸飲と吸収、魔素耐性、麻痺耐性、毒耐性を上げたりする。


魔素を含んで黒くなってるみたいなんだよね。


木もあるけど、邪魔だから食べてる。


なんかスキルが手に入ったから、あったら食べてる。


そんなことを繰り返してたら1年が経った。


きっと人間に転生した子供がまんまのおっぱいを卒業してちょっとはしゃいで歩き回ってる頃だ。


種族:カオススライムLv67

階位:ランク12

特殊:回転術Lv69 増減術Lv17 状態異常耐性Lv10 ダメージ耐性Lv10 武器術Lv15 契約術Lv22 呪術Lv44 創造Lv9 多重魔呪Lv25 人魔言語Lv6 

種技:変化Lv69 暴飲暴食Lv3 鉄壁Lv19

特異:魔竜魔法Lv14 高速再生Lv12 氷魔法Lv64 水中呼吸Lv83 嵐魔法Lv21 炎魔法Lv31 液体魔法Lv39 鉱石製錬Lv88 粒子魔法Lv44 聖魔法Lv57 暗黒魔法Lv38 雷魔法Lv35 召喚魔法Lv55 植物魔法Lv49  

残りスキル枠:0→409→0

【取得可能:なし】


色々あったけど今のところ生き物らしい生き物にあってない。


暇すぎて魔素に染まった土を食べて魔素だけ飲み込んで、きれいな土を戻して染まったらまた食べるリサイクルをしてる。


正直今のところ食べられないものがない。


あの山の竜の結晶も食べられた。


すごいレベル上がって進化できたからでかいやつ探していっぱいもぐもぐした。


最近思うのは魔素が薄くなってきた気がすることだ。


なんか空気がすんできたんだよね。


それと魔神の死骸はまだ見つかってない。


暴れただけでまだ死んでないのか、それとも封印されたか。


暇だから半径10kmの土という土を吸い込んで地表がきれいになるまで浄化し続けた。


それから空気中にある魔素も全部吸い込んですんだきれいな空気にしてみた。


あら不思議、ただの砂漠になりましたとさ。


あんな魔素の濃い場所でも植物は生えてたんだよね。


次は液体魔法できれいな水を撒いて、聖魔法で浄化。


それから植物魔法で種を撒き散らす。


これを見渡す限り行っていく。


あとは召喚魔法でランク1の魔物を召喚しまくる。


大体のやつは恐怖で死ぬんで離れた場所に召喚する。


それからそれぞれの種族の長みたいなやつをランク2で召喚して契約しとく。


名前をつけたらランクが上がるかもしれないけど、バランスが崩れるからそのまま。


強くなったら食べてもいいし、放置でもいい。


新たな地のボス的存在になったけど、悪い気はしない。


一先ず人がいるところにいってみたい。


変化で人になれるからなんとかいけるだろ。


ランク12が強いのかわからんけどきっと多少強いのはいるはず。


近くの街にいってみたら、捕まった。


魔物とばれたらしい。


だからといってなんとも思わなかった。


牢屋に入れられたから牢屋の壁という壁をぶち壊して、階段をつくって地下空洞を作った。


そこにランク7のライトニングオルガドラゴンってやつを君臨させた。


ランク3の牛をたくさん置いて、人が来たら食べてもいいけど、ここから出ちゃだめだよって指示して牢屋を堂々と出た。


そしたら兵士に囲まれて牢屋にまた連れてかれた。


オルガ君にびびって気絶したから餌付けしてあとは自分で食べた。


結構いいスキルを持ってる。


あとレベルも上がった。


今度は街にいって冒険者ギルドにいった。


ものの見事に絡まれたから丸飲みしてあげた。


それ以上は絡んでくる人どころか近寄ってくる人もいなかったけど、ギルドカードは作れた。


依頼があったから、受けてみた。


薬草の採取だ。


取りに行くのもいいけど、めんどいからその場で育てた。


受付のカウンターに土を産み出して聖水を撒いて薬草の種を撒いた。


受付の人は怒ろうにも恐怖でなにもしないけど、興味津々って感じで何をするのか見ていた。


あとは魔力を注げば生えてくる。


うん、生えた。


生えたけど、これ薬草じゃないわ。


天命草とかいうものだ。


確か人の寿命を10年は伸ばすとか言われてるやつだ。


いらないから受付にあげた。


やばい、薬草が全然生えない。


あれだ、素材が良すぎるんだ。


普通の土と普通の水、少量の魔素。


ゴブリンが生まれた。


なんでや。


大人しいから大量の魔力を与えてランク6のゴブリンマスターに育てて槍と剣を持たせて鎧を着せて、冒険のメンバーにした。


冒険者登録も済ませてギルバードって名前をつけてゴブリン討伐にいってもらった。


ついでに薬草も取りに行かせた。


とりあえずギルバードが帰ってくるまで暇だから薬草作りに励む。


出来たものから順に納品してったらギルドランクがどんどん上がってった。


二つ名までつけられた。


薬草の神だって。


ついに神様か。


ギルバードが帰ってきた。


ちゃんと薬草をとってきた。


それから兵士の首もとってきた。


えらいな。


また兵士に囲まれた。


それで牢屋に連れてかれて兵士がライトニング…なんだったかな、ポチにしよう。


ポチに餌殺りした。


飽きたのでポチに乗って国の首都にやって来た。


ポチが着地をミスって城が破壊されてしまった。


しまった。


これでは国が成り立たない。


仕方ないからアークデーモンを王の死体に憑かせて国盗りしよう。


貴族もついでに悪魔をつかせた。


ついでに城はゴーレムにした。


それから1ヶ月で国内の貴族は粗方悪魔憑きにした。


真なる王と呼ばれるようになったが、悪い気はしない。


悪魔たちは欲望の塊だ。


平和は好まない。


ということで戦争だ。


周辺諸国からしたら虐殺だが、悪魔たちからしたら暇潰しだ。


僕はというとあの魔神の暴れた場所に戻って食事をしていた。


国には料理があるが腹の足しにもならなかった。


強い魔物を求めて放浪の旅もした。


いくつか国を滅ぼしながら進む旅は爽快だった。


強い人間もいたが、スキル構成からしておそらく同じ転生者だろう。


ダメージすら追わなかったが、いいスキルは手に入れることができた。


戦争はいい。


スキルが豊富だし、なにより暇潰しになる。


1年が経ち、周辺諸国はほぼすべてを滅ぼした。


なにもいないのもあれだからと魔物を放ち、人のように生きるように指示を出した。


この結果がさらに遠方の国を滅ぼそうとも何も思わない。


スキルは数えるのも億劫なほど無数にあり、ランクも17になった。


人々の歴史を見たが今まで出てきた最高の魔物でも15だった。


もはや敵なしであり、たまに部下の悪魔たちと遊ぶくらいしかやることがない。


これまで育てた魔物達でもいくつかランク15を越えるものがいたが、下克上でも狙って襲ってきたりもした。


ランクが1違えば力差はあまりにも大きすぎた。


暇すぎたからと育成ゲームのように魔物を育てることに勤めた。


結果として10年でランク15が1000匹以上となった。


ちなみに悪魔憑きが運営している国には人もいるが奴隷のようにしたりしないが、魔物を襲えば問答無用で殺した。


その結果、魔物と人で子供をつくったり、他種同士で子をつくったりもした。


当然僕も子をつくったが、如何せん僕はスライムなので母親を食い尽くしながら生まれる暴れん坊が後をたたない。


正直分裂してもいいのだが、それだけはやめてくれと部下から言われるので仕方がなくといった感じだ。


平和な自国と比べて他国は悲惨なものだ。魔物に支配されるわ、滅ぼされるわで人類滅亡一歩手前という具合だ。


周辺諸国の廃墟に散らばった魔物達は見事に文明を築き上げて、今では交流もしている。


やはりここでも真なる王と呼ばれている。


あらゆることをやった。


子育てや雑用、宰相、神官、運び屋、執事、兵士などなど。


身分を隠しながらやるのもなかなか楽しい。


そんなことを1000年ほどやり尽くした。


すでにこの世界で敵対勢力がいないほどに。


神の遣いと呼ばれる天使や使徒呼ばれる勇者も現れたりもしたが、世界からしたらそいつらの方が異物だった。


そのため、いくら来ようとも部下に滅ぼされた。


僕のランクも30を越えており、寿命はなく、指パッチンで太陽を生み出せるほどの強さを持っていた。


そんな僕にあのときの神が訪れた。


「貴様…私の世界で好き勝手しやがって…殺す」


神は僕に黄金に輝くオルハリコンの大剣で殺しにかかってきた。


それはあまりにも遅くあまりにも弱々しかった。


ただくしゃみをしただけで粉々になるほどに。


驚きに固まる神の能力を奪い取り、美少女に変えてあげた。


神の権能とやらを頂き、元神にはあらゆる種族の子を産ませる母として君臨させてあげた。


初めては僕のだ。


再生能力だけあげたため、四六時中母の身体を貪る子スライムとそれをものともしない再生能力で生き地獄を一年ほど過ごした結果、元神の心は完全に砕け散った。


今では立派なお母さんだ。


神の権能は素晴らしく、世界をつくることができ、他の世界も侵略することができた。


他の世界も滅ぼし、増え続ける住人を移したりと楽しく過ごした。


僕はあのときの元神の言葉を覚えていた。


一度この世界で過ごし、鍛えてある世界を救ってくれと。


過去に戻り死んだことにして、その時を待つと。


元神、時間列ではまだ神が登場し、ある世界を救う旅に向かわせてくれることになった。


幾人かは食べたことのある人だったが、大体ランク10くらいの実力をもつ者が何人かいたが、果たしてどれほどの者なのだろうか。


全員が一度に転移させられた世界は見覚えのある場所だった。


そう、僕の国だ。


元神が主神を勤めている世界はここしかなかった。


つまりは同じ世界を二度分の人生をかけて救ってくれということだったらしい。


神には時間感覚がない。


そのため、いつ危機が起きてるのか、いつ平和なのかも確認しないとわからない。


そのため、元神はこの場所に送り込んだのかもしれない。


これで勝てるとか思い込んでるところ悪いが、元凶を連れてきたのもあの神だったんだが、と思いながらどうなるかと見学していると、目を瞑りたくなるほどの光が突然現れた。


次の瞬間には墨以外のすべての転生者は蒸発した。


瞬くするうちに反抗勢力は滅ぼされた。


僕はなんとなくこのときの記憶を思い出した。


確か、ポチが城をぶち壊しながら着地した際に敵意があったからと、その方向につい最上級の聖魔法を放ってしまった。


うむ、知らぬ間に二回殺していたらしい。


今ので合計、3、4回は彼らに出くわしたことになる。


思いがけない出来事だったが、久しぶりに爆笑できた。


こんなことがあるならと、僕はあの神と同じように暇潰しを始めた。


「君は残り物ね」


これは彼ら神にとっては暇潰しにしかならない。


そう思う人が少なくとも一人いることを覚えておこう。


価値観が違えど、思考することが違おうとも、必ず同意見の奴は存在する。


ものは使いよう。


残り物だろうとなんだろうと使い方はある。


それが、この世界の真理だ。

趣味が漫画を紹介することなので、適当なものを紹介します。


『の、ような』と『私の少年』を読めばショタコンになれます。


『極主夫道』と『組長娘と世話係』を読めばヤクザ萌えできるようになれます。


色んな漫画を読みますが、書籍を新刊で買います。


私は刺激が欲しいので、面白いものをください。


褒めるのはいいが、貶すなら面白いものを自分でつくってくれ。


できないなら黙って楽しもう。


つくるのは自由だ。


笑うのも楽しむのも自由だ。


だけど人に迷惑をかけるのだけはだめだ。


心配をかける迷惑ならいい。


親は心配する生き物だから。


心配させて、迷惑かけて、慰めあって、喧嘩して もいいじゃないか。


そうやって親子は幸せな人生を贈るのだから。


どうか、他人の人生を踏みにじる行為だけは避けてくれ。


時間は有限で、取り戻せるものでもないのだから。

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― 新着の感想 ―
[一言] 腐った死体啜ってたウジ虫みたいなスライムが塊魂方式で世界征服を。 グーグルとか実際こんなもんらしいですな。
2019/07/20 17:37 退会済み
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