プロローグ
この世界はうざい。
何がうざいかというと、根本的にうざい。うざいよりだるい。
こんなことを考える自分もうざい。
なぜ、人間は勉強し学ばなければならないのか。
ずっと、昔のまま狩りをしてゴロゴロしてたらいいじゃないか。
いや、それだと電子機器の類いが触れない。
ならば、ドラ◯もんに過去に連れてってもらえばいいはずなのだ。
とまぁ、こんなことを考えているうちに午前7時。
「八鋭ーー。はやく、起きなさいよーー。今日から高2になるんだから少しは自分で起きれるようになりなさいよー」
いつものように、うちの鬼が怒鳴る。
「お兄ちゃん!早く起きてよ!お母さんが怒るじゃん!」
パジャマ姿で入ってきて叫んでいるこいつは俺の妹、雫、稲葉雫だ。
雫は幼さ少し残した美人。クラスでも明るく結構人気があるらしい。俺とは正反対だ。
「お、おぅ、もう少ししたら起きるよぉ。ムニャムニャ……」
「ままーー!お兄ちゃん二度寝してるー!」
「んっ、ちょっ、起きてるって!かあさん、起きてるからなー!」
チッ、妹め、チクりやがって。今日は授業ないから休むつもりだったのに。
「朝ご飯できてるからはやくおりてきなさいよー」
とまぁ、いつもと似たやり取りをし、1日が始まる。
稲葉家の朝食はいつも食パンにジャムかバターだ。あと、冷たい牛乳。雫は牛乳を毎朝嫌がっているが俺はそんなに嫌いじゃない。むしろ好きなほうだ。
ちなみに、俺が嫌いなものはセロリ。てか、あれ何なの?レストランとかで無駄についてくるあれ。そんなんにお金使うぐらいなら安くしてよ!とか、思っちゃうほど苦手。
とまぁ、そんなことを、考えているうちにそろそろ家を出る時間だ。
いつものように、靴紐はだらんとしたまま結ばず、制服もきちんときず駅へ向かう。
いつも遅刻ギリギリの電車であうこいつは
親友の真壁大智。今日もいつものように俺達は互いに軽く挨拶をして中身のない会話をしながら俺たちの通う花桜第1高校に向かう。
最後までありがとうございました!よろしければ、コメントを。アドバイスなど絶賛募集中です。次回では高校でのメインキャラ達を登場させたいと思います!