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始まりの開花式
「もうすぐ、人間の世が終わる」
一人の天才博士が国立研究所でそう呟いた。
世は、人間の黄金時代が終わりを告げる直前の事。
殆どの人々がその事実を知らずに日常を送っている中、
東京の只中で繰り広げられる謎の盗難。
数々の豪邸から宝石から盗まれ、
盗まれた後には一枚のカードと白い百合の花びら。
「二つの百合が散る夜に、一輪の薔薇が咲く」
学校へ来る謎の転校生、大きく見出しが出た新聞、周りで起こっていく怪奇・・・・・・・・・・
謎の笑みを浮かべる怪盗、
其れを追う一人の少女
二つの百合が散る夜に、一輪の薔薇が咲く