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美少女、体育祭に挑む④

第三十六話 美少女、体育祭に挑む④




 僕は応援席でお茶を飲んでいる。

 一仕事終わった後のお茶は格別だと思う。紅茶とか洒落たものではなく、ただの麦茶であってもだ。

 応援合戦はとりあえず終わった。思い出すと、また恥ずかしくなる。でも何だか少し心地が良い。


 保護者席の真ん前って聞いてたけど、まさかあんなに目の前だとは思わなかったよ。保護者席の最前列の目と鼻の先で踊るようになってたなんてね。

 それだけでも恥ずかしいやら緊張するやらでガチガチ。おまけに後ろでバズーカみたいなカメラを担いでるうちの父さんを見つけて、余計に緊張してしまった。

 それでも何とかミスをしないで踊ることができたのが幸い。上手だったかというと微妙だったけど。

 終わった時にたくさんの拍手を浴びて、ちょっと気恥ずかしくなる僕。

 ダンス終了後に他の実行委員から「良かった」と褒められて嬉しかった。みんなも周りでダンスしていて、僕なんかよりずっと上手に踊ってたんだけどね。

 

 そんなわけで、大きな仕事を終えて僕は休憩中なのだ。

 この後、すぐに障害物競争があるので、着替えも済ませた。


 入場ゲートに集まると、料理同好会の四人とも何故か来ていた。


「あれ、どうしてここにいるの?」


 女子障害物競争の一年生の参加者は僕だけ。

 結構尺を取ってしまう競技なので、参加者自体は少なめになっており各学年一レースで終わる。

 だから気になって僕は皆に聞いてみたのだ。


「いやだなあ、アユミちゃんを応援に来たに決まってるじゃん」


「そうそう」

 

「そ、そうなんだ。ありがとっ」


 やっぱり応援してもらえると頑張ろうって気持ちになる! 僕はにっこり笑ってお礼を言う。

 桜子ちゃんや萌香ちゃんは、うっすら顔を赤くした。うん、まあお礼を言われると言われた側も結構照れちゃうよね。


「良治と東吾君も応援に来てくれたの?」


「ああ」「そうだよ」


 二人同時に答えてくれる。良治はともかくとして、東吾は応援団員だったね。

 多くの出場者がいれば円陣を組んで「赤組ーファイッ」とかやったりするんだけど、女子障害物競争は三人しかいないので各学年の応援団が個別に応援したり激励したり雑談して緊張を和らげたりしているようだ。

 二年、三年の出場者にも応援団員がついてお喋りしている。


「それで歩。自信のほどはどうなんだ?」


「あるわけないでしょ……。僕は殆どびり確定だから、先輩たちに期待してよ」


 期待してくれるのは嬉しいけど、多分ダメなんだよね。

 ちなみに体育祭前の最後の金曜に予行練習はあった。でも各競技入退場の確認とかだけで、競技自体はやっておらず、障害物競争が何をするものなのかは実はわかっていない。だから僕が出場する他の競技よりは、勝てる目がある……のかもしれない。

 ちなみに備品チェックもほかの先輩がやってしまったので、完全にノータッチなのだ。


「やるなら一位を目指すんだ! お前は可愛さではトップなんだから、後はゴール切るときに一位なら最強になれるぞ」


「いやいやいや、その理屈はおかしいでしょ。意味不明だよ良治。ふふっ」


 何だかよくわからないことを言い始めた良治に思わずくすくすと笑ってしまう僕。


「あー、アユミちゃん可愛すぎるっ! しかも髪を縛ってツインテールになってるなんて、超進化だよ! 超進化!」


「これがアユミちゃんの第二形態なのね」


「あと三回くらい変身できそうだな」


 ママに結わってもらったツインテールは思いのほか好評だ。

 僕自身も結構好きだ。背中にかかっていた煩わしい髪の毛がすっきりしているのと、首筋が暑くないのとで、とてもありがたい。

 とは言え、朝に櫛を通して、一人で綺麗に結わう時間がなさそうなので、多分今後もって言うと難しいかな……。

 あと、三回も変身できませんっ。

 人を魔物とか魔王みたいに言わないでほしいな。これでも一応女の子で通っているんだから。

 ……でもいつも黒い髪をストレートで垂らしているだけなので、ちょっと髪の毛をいじってオシャレしてみたくもなったのは秘密。男の時なんてせいぜいたかがしれてる変化だったけど、女の子の髪って色々変化して楽しいんだね。髪が長いとバリエーションも多くてちょっと楽しそうだ。今度桜子ちゃんのお姉さんの芳乃さんに色々聞いてみようかな。


「アユちゃんはよく障害物競争選んだよなー。うちの体育祭の障害物競走って、結構ハードらしいぞ?」


「えっほんとに!?」


「ああ。ハードルとかはないんだけど、色んな競技のごちゃまぜみたいになってるらしい」


 僕は入場ゲートから、トラックの中の様子を伺う。

 うん。なんか大きな球が用意されているなっ。あれを転がすのだろうか。

 

「大玉ころがしから始まって、パン食い競争があって、借り物競争があって、最後はコスプレして走るらしい」


 わぁ……想像していたより大分ハードなんだなぁ……。

 やめておけばよかった……。心の中で絶望に打ちひしがれる僕。そりゃ時間の尺を取るわけだわ。はっきり言って面倒くさい。特に最後はいらないだろ……。今日は何回も着替えたりしてるので、さらにコスプレとかうんざりしてしまう僕。まあ競技中に着替えるものだから大したものじゃないだろうけど。ただ、嫌な予感はする。

 

「良かったねアユミちゃん。あんまりお昼食べられてないんでしょ? パンが食べられるよ」


「そういう問題じゃないよっ」


 ……いやいやいや、パン食い競争って、パンを食べることが目的じゃないよねっ。

 桜子ちゃん、パン食い競争は味わって食べられないんだよぅ。

 まあ美味しいパンだったら嬉しいけどさ。


「借り物競争で「恋人」だったら俺を呼んでくれ、歩」


「そういう答えに困るような借り物はないでしょ。あと、嘘はいけないから、その場合はリタイヤするね」


「おいおい、俺への思いは嘘だったのか!?」


「あ、そろそろ始まるみたいだから、僕行くね」


「歩ー! スルーしないでくれー」


 うるさいっ。

 いちいち構っていられないよ、全く。仕方ない男だ。


「はいはい、良治君は保健室で寝ててねー」


「なんか俺の扱い酷くなっていってないか!?」


「アユちゃん、頑張ってきてね」「アユミちゃん! ファイトー」


 応援の言葉を背に僕は入場ゲートに向かった。

 

 

 

    ******

 

 競技が始まって、すぐに僕は後悔した。

 大玉ころがしの大玉がほとんど動きませんっ。

 どんだけ重いんだよ! と思って周りを見たら、周りの子は結構押せてた事実。僕って本当に力ないなっ。

 やっとのことで玉ころがしを終了地点まで持っていくと、既に他のチームはパン食い競争のエリアに差し掛かろうとしていた。僕の順位は定位置の最下位。

 ようやくパン食い競争のエリアに着いたときは、周りのみんなは殆ど食べ始めており、中にはもうすぐ終わりそうな子すらいる。

 さて、僕に残されたパンは……?

 

「や、焼きそばパン……」


 誰が混ぜたんだよ、こんなのっ! なんでこんなにボリュームの多い炭水化物がパンの早食い競争にまじってるんだよ。

 包装を解いて、ひと口食べる。しっとりとしたコッペパンに焼きそばが詰まっている。お昼をちゃんと食べてれば、このボリュームは忌避したくなるのもわからなくはないけど、丁度あまり食べてなかったから美味しくいただける。

 さらに、コッペパン自体もしっとりしてるし、案外食べやすい。少なくともメロンパンとかよりは食べやすそうな気がするっ。

 ……と思ったのもつかの間。やはり焼きそばパンまるまる一個はかなりお腹に来る。

 誰なんだよ、お昼過ぎにパン食べさせようと考えたばかたれちゃんは……。


 借り物競争のエリアに行った時は、もたれるお腹との格闘状態だった。

 この競技は一体誰が得するんだろうか。

 やっとのことで借り物競争のエリアに到達する僕。若干パン食い競争で差は縮まったから、引くネタによっては逆転の目はある。

 残っている紙を引き、書かれている内容を見る。


『美川高校の生徒の姉または妹』

 

 惜しい。僕は保護者席に向かって走りながら思う。兄弟だったら弟を連れてくれば即終了だったのにっ。

 保護者席の前に到達してうろうろする僕。なんだなんだと注目する父兄のみなさん。仮に幼い子やお姉さんがいたとしても、黙って連れてはいけない。恥ずかしいけど、声を出して募集するしかないかっ。ええい、女は度胸! もとい、男は度胸だっ!


「あ、あのっ! 美川高校に通っている生徒の妹さんかお姉さんがいたら、一緒にきてくださいっ」


 噛まずに言えたっ! 僕も進歩してるじゃん。とは言え、いきなり言われて反応があるわけ――、


「はいはいはい! はーい! 行きます行きますっ」


 あった! 後ろの方でピョンピョン跳ねて手を振る子が一名。凄い主張だっ。しかし助かる。

 人をかき分けて出てきたのは……

 

「藍香ちゃん!?」


「そうだよー。今日はアユちゃんに会いに来たのに、おねーちゃんったらお昼に連れてこないんだもん。もう会えないかと思ったよー」


 そうかっ。考えてみれば桜子ちゃんには姉、萌香ちゃんには妹がいたんだった。

 こんなに早く出てきてくれるなんてラッキー!

 

「いこっ、アユちゃん! 今なら勝てるかもよっ?」


「うっうん」


 僕は藍香ちゃんの手を取って、借り物競争のゴールへ走る。ここをパスできれば、後はコスプレして走るだけだっ。

 どうやら他の子が選んだ紙に書いてある内容も、条件に合う人を連れてくるタイプのものだったらしい。僕の前にも小さな女の子を連れている子が走っている。色は青。B組の選手か。今のポイント差では、青のB組が一位、赤のA組は二位。ここで抜いておければ多少なり差は縮まる。

 しかし小さな女の子のスピードに合わせている彼女なら、僕の足でも抜ける。

 よしっ、借り物競争エリアを抜けたぞ。今の僕は、暫定一位。赤組の応援席も盛り上がっている。

 最後の最後まで借り物の子は連れて行かないといけないようで、藍香ちゃんも一緒に走っている。

 そのまま一気にコスプレエリアに突入する僕と藍香ちゃん。

 机が置いてあり、中が見えないようになっている袋が五つおいてある。そしてその先には試着室みたいなボックスが五つ並んでいる。ここに置いてある衣装を取って、中で着替えるようになっているのか。

 お客さんや皆がいる前で、ボックスの中とは言え着替える羽目になるなんて、恥ずかしいっ。でも今はそんなこと気にしてる場合じゃない。

 机の上に置いてある衣装を適当に手に取り、ボックスへ急ぐ。


「ここで待っててねっ」


「手伝おうか?」


「えっ!? ひとりで着られるよっ」


 ボックスの中で袋を開ける。出てきたのは……フリルのたくさんついた真っ白のエプロンと、真っ黒のワンピース、そして白いフリルつきカチューシャとストラップシューズだった。つまりこれらを合わせると、


「メイド服……」


 B組の応援団が着てて、大変だなあとか他人事のように思ってたら、自分にブーメランが返ってきたってわけね。

 っていうか靴まで入ってるとか本気すぎるだろっ。こんな競技のために、無駄な予算を使って……。

 ま、まあそんなこと言ってても始まらないし、着るしかないよねっ。また一つ恥ずかしい衣装をコンプリートしちゃったよちくしょー。

 ボックスのカーテンをしゃっと開けて、外へ出る僕。今まで履いていた靴と体操服はメイド服が入っていた袋に詰めてある。

 応援席や保護者席からどよめきの声が上がる。

 

 「おおおー」「かわいー」

 

 み、見ないでぇ。

 サイズが合うかどうか袋から出した時は心配だったけど、ちょっと大きいくらいで着られない程ではなかった。

 今の僕は黒い髪を二つに結っているツインテールで、頭の上には可愛らしいフリルつきのカチューシャ。丈の長い黒いワンピースに身を包み、白いフリルがふんだんにあしらえたエプロンをつけている。

 

「わーっ。アユちゃんかっわいー。よく似合ってるよっ」


「……うん、ありがとう」


「ホントは私が作ったメイド服着てほしかったんだけどねっ。ざんねん!」


 そっちは出来ればこの先ずっと着ない方向でお願いしたいです。


 着替えも手早くできたので、僕と藍香ちゃんの二人はそのままゴールへ走る。

 後続の子はまだ着替えボックスの中だ。勝てる……!



 そして僕は生まれて初めて一位でゴールテープを切ったのだった!

 

 ゴールしてから一位の旗の前に座る僕と藍香ちゃん。

 これが一位か……。

 初めての一位は、こんな恰好してしまっているにもかかわらず凄く嬉しかった。


「藍香ちゃん、ありがとっ。藍香ちゃんがすぐに出てきてくれたから一位になれたよっ」


「はうぁっ! そんな満面の笑顔をくれただけで、あたしは超満足だよっ♪ でも今度うちに来たときは、あたしの作った衣装も着てねっ」


「うっ、それはちょっと……どうしようかなあ」


「えー、着てよー」


 僕たち二人はニコニコして笑い合っていた。

 そんな様子を見た後続の参加者の子も笑ってくれた。体育祭って楽しいかもっ。




    ******

 

 退場ゲートで、別れを名残惜しむ藍香ちゃんとどうにかして別れた後、僕は更衣室に向かおうとしたけど、なんと桜子ちゃん達に阻止されてしまった。どういうことなの……。

 曰く、「メイド姿のアユミちゃんが超可愛いから、それで応援してほしい。その姿のままでいて」だそうだ。

 この衣装借り物なんだけどな……。まあ僕としては、あの露出の高いチア服よりは余程マシな気もするので、特に反対はしなかったよ。

 それに暫く経てば二人三脚で出番になるので、どちらにせよ着替えることになる。

 一回チア服に着替えて、また体操服にってなるよりは、このままメイド衣装のままいて、体操服に着替える方が手間がなくて楽だ。

 問題点は、この衣装になってからまた話しかけられることが増えたのと、一緒に写真を撮っていいか聞かれることが増えたことだ。

 チアガールの衣装の時も、一緒に写真撮影って言うのは結構あったから、もう諦めてる。本当は写真に撮らないでほしいなあ、なあんて思ってはいたんだけど、際限なく来るので折れてしまったのだ。ノーと言える人になりたいっ。

 

 さて、残すプログラムもあとわずかになってきた。

 僕は女子の二人三脚が近づいてきたので、再び入場ゲートに向かう。

 この二人三脚を終えれば、後残す種目も数個となる。

 赤組は二位。時々三位や四位に落ちたけど、何とか持ち直している。一位の青組とのポイント差を考えると、一つでも多く勝ちたいところだ。また、二位以下も団子になっているので、猶更負けることはできない。対する青組は開始直後から一度も二位以下に落ちていない。

 ビリ必至とされていた赤組がここまで健闘しただけでも凄いと思うけど、ここまできたなら優勝したいっ。きっとみんなもそう思っている。

 二人三脚はポイントとしては多くないけど、それでもここでぼろ負けだと厳しくなるのには変わらない。

 緊張してきたっ。練習中足を引っ張ってばっかりだったから、本番でも失敗したらどうしよう。ここで負けたから負けたってなったらどうしよう。

 顔がこわばる。手の平に汗をかいてきた。

 すると突然左右両方のほっぺたが、むにーっと引っ張られる。


「ひゃっ!? ひゃにひゅるの!?」


 二人三脚のペアの萌香ちゃんがニコニコしながらほっぺたを引っ張っていた。


「アユミちゃん、緊張してるでしょっ。負けたらどうしよー、失敗したらどうしよーって思ってる?」


「な、なんでそれを!?」


「アユミちゃん、すぐ顔に出るから」


 う……すぐ真っ赤になるし、顔に出やすいっていうのは否定できない。


「負けても誰も責めたりはしないから大丈夫っ。まずは勝つってことより、ちゃんと走れるように頑張ろ?」


 萌香ちゃんが優しく微笑んでくれる。

 僕の緊張も、すこしずつ薄れていく。

 勝ちを焦っちゃだめだよね。特に僕のペアは僕のせいで、練習中は転びまくってたんだから。まずは転ばないでゴールに行けることを目指そうっ!

 

 入場した後、二人三脚のための準備を始める。


「よしっ、できた」


 萌香ちゃんの左足と僕の右足が縛られ、一つの足となる。

 萌香ちゃんにぎゅっと肩を抱かれる。僕も萌香ちゃんの肩を抱く。練習は何回化してきているけど、やっぱり女の子の体に触れるというのは緊張する。

 暖かい体温が、彼女の肩に乗せた手のひらを通じて伝わる。やばっ、手に汗かいてきそう。


「やっぱりアユミちゃんはいい匂いがするねっ」


「いやいや、もう汗臭いって」


「汗臭くなんてないからっ。アユミちゃんと一緒に出場できるだけでも良かったよ。だから失敗とか気にしないでね♪」

 

 そう言った彼女のとてもすがすがしい笑顔は。

 僕ら二人の出番が近づく。

 レーンの上に立ち、深呼吸をする。よし、大丈夫だ。

 スターターが鉄砲を空に向かって撃ち、各チーム一斉にスタートする。僕と萌香ちゃんも呼吸を合わせて一歩目を踏み出すのだった。



体育祭は今回で終わろうと思ったのですが、あと5000文字弱分くらい話が長引いてしまったので、途中で切って次に回すことにしました。

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