【番外編】あるストーカーの話4
リナリアの提案はどうなるか?
突然、風精霊使いのリナリアが帰りにストーカーに会ってみない?と、持ちかけてきた。
「でも……、悪い人だったらどうするの。変なことされるかもしれない」
ミホは怖がったが、リナリアは首を振って否定した。
「それはないよ。その人はね、悪い人じゃないよ。ただ恥ずかしいだけ」
「は、恥ずかしいだけ?えーと、どうしようかな…… コリン、どうしたらいい?」
自分ではなかなか決められないため、親友のコリンに聞いてみた。
「それは、ミホが決めなきゃダメ。自分のことだからね! 一緒に会ってあげるから」
リナリアもコリンと同じ思いのようで、うなずいていた。
「……うん。悪い人じゃないのなら、会ってみようかな。でも、怖かったら逃げるかもしれないよ」
ミホは勇気を出してそのストーカーに会うことを決めた。
そろそろ昼休みも終わりになるため、帰りにストーカーに会うことを決め、三人は教室に戻った。
『ううん?……今日は風精霊が多いなぁ。森の民がいるのか?』
この頃、雲人であるロゼは、リナリアが頼んだ風精霊がたくさん飛び回っているのが目についた。
『もしかしたら、あの子の友達かな』
そう考えながら、ロゼは風精霊を見つめていた。
このくらいでストーカー終わるはずなのにだんだんと延びてますが、もう少しです。
ドラゴンさんはもう少しです。