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【番外編】あるストーカーの話3
今回は雲人はでてきません。
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先ほどまであった大きなサンドイッチを、5分かからずに平らげてしまったが、もうその姿はクラスメイトはもう馴れたようで、いつもの光景だった。
満足そうな顔をしてお茶を飲み終わり、リナリアはこちらのほうにやって来た。
「どーしたのー? 昼休み入ったばかりで来るなんて、よほど大変なことなのね」
「うん…… 場所変えてもいい? ちょっとここの場所では無理」
「わかった、じゃあ…………中庭に行こう。風精霊の声も聞こえやすいからね」
こうして三人で中庭に移動し、これまでのことについて詳しくリナリアに伝えた。
「へぇ……そういうことがあったの。見られてるような感じねぇ…… ふむふむ…… 悪霊ではないわね。ひとの思いとか怨みではない……と」
悪霊、強すぎる思いや怨みはその人に残るそうだ。『気配』として。
精霊たちはその『気配』を敏感に察知するのだ。
「もしかしたら、あれかも……うん」
リナリアはミホの目を見つめた。
「ちょっと勇気がいるけど、今日の帰りに会ってみない?そのストーカーに」