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黒竜と昼ごはん1
長くなりそうなので半分に分けました
お互いに驚き、興味を持った黒竜と少女。
無言が続くかと思われたが、それは少女によって終わりを告げた。
ぐぅぅ~ぎゅるるるる~
ルシュカのお腹が鳴ったのだ。ルシュカの顔が恥ずかしさのあまり赤くなった。
『ふふっ……』
恐ろしく見えた黒竜が笑いだしたのだ、さらにルシュカの顔は真っ赤になった。
『腹が…減ったのだな、ふふっ』
黒竜はくすくすと、まだ笑いをこらえているようだ。
「そんなに笑わないでくださいよぅ……うう~」
『ふぅ…… すまない こんなに大きな腹の音を聞いたのは初めてでな』
黒竜はこんなに小さな人が大きな音をだすことに驚いているようだ。
「すいません… あの……あなたの隣でごはん食べてもいいですか?」
ルシュカは少し親近感を持った黒竜といろいろ話してみたく黒竜にきいてみた。
『あぁ、いいぞ。 それにしてもお前は俺が怖くないのか?』
「えぇ、怖さよりもあなたに興味がありますもの。」
黒竜も同じだった。
恐怖よりも好奇心が強かったのだ。
ルシュカは黒竜の隣で持ってきたバスケットの中からサンドイッチを食べ始めた。