もう一人の人。(遠いです)
「こんにちは。いえ、この時間帯なら、こんばんは。ですかね?」
紅蓮をいじくって遊んでいた私たちに声がかかった。
なんとなく、その言い回しに覚えがあった私が答える。
あの二人はまだ、喋りあってる。
仲、いいなぁ。
「うーん。今の感じからすると、多分。こんばんはですよ」
「あぁ、そうですか。では、改めて。こんばんは」
「こんばんは。ガイアさん」
私は、スカートの端をつまんで持ち上げるフリをする。
まぁ、実際はロングコートなんだけどね。
「あぁ、思ったより若めな顔ですね」
「少なくとも、あなたよりかは年上ですけどね」
「そりゃそうですよ」
いつも通りっぽい会話。
ただ、キーボードじゃない分、速い。
「お、ガイアさんだ!」
紅蓮が助けを求めに走っていく。
「紅蓮は、ガイアさんがいないと、何もできないのー?」
それを追いかける風子。
うーん。仲が良い。(二回目)
「いやいや、ガイアさん」
「なんでしょうか?」
「仲がいいですね。あの二人」
「若いですねぇ…」
「いや、ガイアさんも若いですって」
「そうですかね?」
「そうです」
…やっぱり、楽しかった。
こういう風に頼れる人が居るのは嬉しいね。
「さて、と」
「そろそろいきますか?」
「そうしましょうか」
そうして、いまだに遊んでいる二人を呼ぶ。
「ふ・・・ウィドー。紅蓮ー。こっちきてー。用意するからー」
「私は用意できてるよー?」
「それでも、こっちきて。」
「ん。わかった」
「えーと、とりあえず、いつものパーティがそろったので、ガイアさん。指揮お願いします」
「了解です」
私たちの指揮とは、出発前に、その日の目的を確認することだ。
戦闘のときは、大体、後衛の私か、風子。
まぁ、この中だと、ガイアさんが一番賢いだろうしね。
「今日の目的は、自分の動きの確認ですね。どれだけ動くか。モンスターと敵対するとき、どうなるか。などということを確認しておきましょう」
うん。いつもどおりだ。
風子と紅蓮も「ういー」とか、「はいー」とか言ってる。
私たちはこんなものだ。
「それじゃ、いきましょうか」
私たちは街の外に踏み出した。
夕方から、夜に更新するとかいってすいません。
深夜ですね。
次は戦闘描写入れるか迷います。
あ・・R-15にしなきゃいけないのかなぁ。