非日常の中で、日常の人たち。
「いや-、びっくりしたねー」
「急にこんな世界にくるとはね」
私は、合流した、風子と一緒に歩く。
「とりあえず、ゆっくり話せそうなところは・・・っと」
風子が、ある建物を指差す。
「あれ、確か宿屋だったよね」
なるほど。お金はあるし大丈夫だね。
個室についた私たちはとりあえず、適当にイスに座った。
「で、今のこの状態は何だと思う?」
「まぁ、よくわかんない上に、変だよね」
「うーん。運営のサービスとか?」
「人間が出来る事超えてない?パソコンの中に入るなんて」
一旦考える。
「どうせだし、街の外にでも行ってみようか?」
「え、危なくない?モンスターいるし」
「どうせ、帰る方法がわからないのなら、戦闘とかに慣れといたほうがいいよ?」
私はそのまま言葉を続けてみる。
「街の外ぐらいの敵だったら余裕でしょ?」
「んー、まぁ、確かに…」
実は私たちのレベルは結構高いのだ。
DBの上限レベルは120で私のレベルは、103。
確か、風子も100くらいだったはずだ。
「あ、そだ」
「どしたの?」
私は、行く用意を済ませながら気がついた。
「そういや、さっきフレリス見たときにさ」
「うん」
「紅蓮と、ガイアさんが居たんだけど、呼ぶ?」
「うん。人数多いほうがいいし」
「そだね。んじゃ、連絡は私が紅蓮呼ぶね」
「わかったー」
とりあえず、用意もして、ポーチに入れた私たちは、ガイアさんと紅蓮を呼ぶことにした。
ちなみに、紅蓮とガイアさんと呼ぶ意味は、一度年齢を聞いたとき、紅蓮は同い年ということがわかったからだよ。
ガイアさんには「いやぁ、こんなおっさんの年齢なんか聞いても面白く無いですよ」とか言って、流された。
くやしい・・・
「あー、もしもしー。紅蓮ー?いまどこー?」
「ん…? 幻聴か」
「いや、幻聴じゃなくて、私だよ。ミンだよー」
「ん?ミンか・・・じゃなくて、どこにいるんだよ!」
ちょっちこれは、おもしろいな。
「ほらほら、すぐそこだよー」
「そこってどこだー!」
そんな感じのことを5分ほどやってた。うん。面白かったんだ・・・。
「ちなみに、私の場所は宿ね」
「は?」
「んーと、これから、いつものメンバーでモンスター退治の練習いくから」
「え?」
いまだに、テンパってるなぁ。
やっぱ楽しい。
「とりあえず、セントラルの南門の近くで」
「あ、あぁ」
「じゃあ、またあとで」
そして、個人チャットを切る。
「ごめん。おまたせ」
私は、ちょっと待っていてくれた風子に謝る。
「いや、気にしないでね。面白かったし」
確かに、風子の笑い声は聞こえてたけどね。
「まぁ、とりあえず、行こうか」
「うん」
私たちは、宿から出て、南門は向かうのであった。
今のなんか、エピローグっぽくていいね。
どうも。今回も読んでいただき、ありがとうございます。
とりあえず、新キャラです。
いや、まぁメインの人たちなんですけどね。
それでは、今日はここらへんで。
良い休日になりますよう。