色々と、大変な状況。
……ふと考えてみる。
私は何故、ここにいるのだろうと。
「うーん…セントラル。よね…?」
誰に聞くでも無く、つぶやいてみる。
とはいっても、そのつぶやきは周りの喧騒に掻き消されてしまう。
その喧騒は、決して、街が賑わっているから、ではないだろう。
多分、私と同じで、“吸い込まれた”人たち。
私はふと、自分の体を見てみる。
「んー、ちょっとスタイルがよくなった気がするかな」
他にも、自分の体の状態を調べてみる。
どこかで、こういうことになったら、まず自分の体の状態を調べることが先決ということを聞いた気がする。
「えーと、多分。服装と、力とか、瞬発力とか増えてるのかな?」
自分で、そう結論を付け、どうしようか考える。
「とりあえず、風子でも探してみようかな?」
といっても、連絡を取る手段がない。
「フレンドリストでもあれば楽なのに…」
そう言ってから、ちょっと考える。
メニュー画面ってどうやって開くのかな。
考えるのを諦め、とりあえず、「開けステータス!」と言ってみた。
結構恥ずかしいや。
しかし、その恥ずかしさの代償?にステータス画面が出てきた。
「んー、まんまゲームになってるね」
ステータスを確認し終わった私は、小声で「開けアイテム」といった。
「アイテムも大丈夫。と」
多分、この方式でいけば、フレンドリストも開けるだろう。
「開けフレンドリストっ」
もちろん、開いた。
私のそこまで多く無い友人たちは、5~6人しかいなかった。
…どうしよう。連絡のとり方がわからない。
とりあえず、一旦考えやすいように、落ち着けそうな噴水の近くに行く。
いいトシした大人が「どうなってるんだ!弁償しろ!」とか言ってるのは聞きたくないもん。
「ちょっと落ち着けるかな…」
そして、私は考え始める。
…?
個人チャット機能を使えばいいじゃん!
よーし、じゃあ…
…どうやるんだろう……
とりあえず、他のと一緒でつぶやいてみた。
「ふう・・ウィドとの個人チャット」
風子って言いかけたけど、気にしない。
…?何も反応がない。
「風子ー聞こえるー?」
とりあえず、言ってみる。
「あれ?幻聴かな・・・」
風子には、聞こえているようだ。
多分、今頃首をかしげているんだろう。
「風子ー私だよー。幻聴じゃないよー」
とりあえず、付け加えて、また言う。
「美月?え、この近くにいるの!?」
「いや、いないよ。フレリス(フレンドリスト)の個人チャット使ってるだけ」
「よくそんな、落ち着いてられるよね。美月」
「あんなみっともない、大人のマネはしたくないなぁ」
「なるほどね」
「ところで、風子。今から集まりたいんだけど、どこらへんが近い?」
「えーとね。武器屋が近いかなー」
それってもともと集まる場所じゃん。
「ん。わかったー。ちょっと待っといてね」
それだけいい、「個人チャット終了」と言った。
もう、全部こんな感じなんだろう。
それにしても、個人チャットって言い難いなぁ。
心の中でそう思い、私は武器屋のほうに歩いていった。
このような、文を見てくださっているみなさま。
ありがとうございます。
今回も話が進んでるのか、進んでないのかよくわからないかんじです。
ちなみに夏休みに入ると、更新ペースが少し落ちるかもしれません。(部活。という問題もありますので)
今のところは、書きためているので大丈夫だとおもいますが。
それでは、今日はここらへんで。
また明後日にでも。