またまた帰還。
「ただいまー」
「あら、冒険者さん。お帰りなさい」
宿屋の気のよさそうなおばさんが聞いてくる。
「何を取りに行ってたんですか?」
「水精霊の衣ですよ」
私が笑って答えるとおばさんも軽く笑った。
「でも、こんなに早く帰ってきたなら何か、だめなことが起こって取れなかったんでしょ?」
「いえ?取れましたよ?」
ほら、と言って、衣を見せる。
そして、あの、可愛い水精霊のことを思い出す。
…。
「ミン」
「あ、あぁ、ごめん」
「にしても、すごいねぇ。よほど運がいいと見た」
「まぁ…ある意味そうですね」
「運がよくて悪いことはないですよ。…そういえば、後一人の方は?」
「あぁ、紅蓮ですか?街を見てくる。とか言ってましたねぇ。確か」
「あぁ、そうなんですか」
「ちょっと疲れたから、部屋戻るね」
「うんー」
「あ、夕ごはんできたら呼びましょうか?」
「お願いします」
「わかりました!」
「ねぇ、ヴァイス君」
『どうした、主』
「あと、必要なアイテムってなんだっけ」
『…風龍の髭だな』
「おお、そかそか」
『うむ。頑張って取って見てくれ。取れたらボーナスコースだ』
「…どうしたの、急に」
『…?我は一体何を…』
本当に何があったんだ。
「ま、いいや。おばちゃん来たら起こしてね」
『うむ、わかった』
あー、紅蓮を置き去りにするのにも飽きてきたなぁ。
新しいの。考えないと…。
『主…どれだけ疲れていたのだ…?』
それとも寝る子は育つ、と考えているのか、とヴァイスは一人思う。
ただ、自分に出来るのは、主のために撃つことのみ。
明日もそうするだけだ。
『さて、主は寝たが我は起きていないとな・・・』
どもども。
作者のLIZAです。
今日はきちんと更新!
って書くと、私がサボり魔みたいに…w
ま、そろそろテストなんですけど、
勉強する気は全くないです!(えっへん
…戯言はほっといて♪
これから、みなさまに良い一週間が訪れますよう。