帰還、のち。
朝だ。
まぎれのない朝だ。
「洞窟は暗かったのでしたまる」
【主。どうした?】
「いや、ちょっとね」
ヴァイス君に心配されてしまった。
私はそんなに痛い子に見えるのか・・・。
って、ヴァイス君といえば・・・
なんだっけ。
「あー、なんだっけ」
【だから、どうした】
「いや、なんかヴァイス君関係のことでね」
【我か?】
「ん、そうそう」
再びなんだっけなー。と考えこむ私。
・・・!
そうだそうだ。
「ヴァイス君が人になる方法だね」
【あぁ、あれか】
「そ、あれに必要なのはなんだっけ?」
【アイテム。だな】
それも、とヴァイス君が続ける。
【かなりのレアアイテムだが…】
「うん。だいじょぶだいじょぶ」
【適当だな…】
「まぁね」
そして、必要なアイテムを聞くと、うん。本当に、レアアイテムばっかりだった。
具体的に言うと、ドロップの確率が0.01%くらいのアイテムだった。
うーん。まぁ、いくつか持ってるけど…。
残りは、
・火蜥蜴の尻尾
・水精霊の衣
・風龍の髭
だった。
なんでこんな物が必要なのかというと、【我の世界は精神だけだ。そちらの世界に行くには、属性の加護と、肉体が必要なのだ】らしい。
というわけで、あとは属性だけだね。
肉体の方はなんとか持っていた。
「あ、ガイアさん?」
「はい?なんですか?」
「これからの狩りの方針ですけど…」
「あぁ、どうしました?」
「火蜥蜴と、水精霊風龍あたりをメインで狩ることにして欲しいんですけど…」
「別にいいですけど、そのモンスターがどうかしましたか?」
「えぇ、ちょっとヴァイス君の関係で…」
ガイアさんの眼鏡がキラーンと光った。気がした。
「どういうことですか?」
私はガイアさんにヴァイス君が人になれるということを話した。
その結果。
「あぁ、そういうことでしたら、全然いいですよ。…興味もありますし」
正直最後の方は聞こえなかったが、気にしないことにした、
よーし、とりあえず、あとは素材を集めるだけだ!
ヴァイス君!待っててね!
【いや、別に我は何でもいいのだが…】
どうも。
作者のLIZAです。
とりあえず、少しずつ進んで行きます。
このあとの話も一応決めてあるんですが・・。
いかんせん時間がない。
短くても、書いて行きますので、お願いしますね♪