日常から、非日常へ。
「くぁぁ、やっと終わった…」
先生が出ていってからすぐ、大きく伸びをする私。
別にクラスメイトも気にはしていないみたいね。
少し教科書の整理などをしていると、風子が声をかけてきた。
「美月ー。メンテって何時までだっけ?」
「んーと、確か、18時だったかなー」
「わかったー。じゃあ、18時半にセントラルの武器屋前で、待ち合わせとこ」
「そだね。わかった」
セントラルっていうのは、DB内の中にある、一番大きな都市だね。
ほかにも、「イースタル」「ウェストル」「ノースイング」「サウスイング」が主要な都市だ。
ちなみに、DBの大陸?名は「アンビエント」だ。
風子が私に「それじゃ」って言ってきた気がするけど、あんまり覚えていない。
だって、眠たいんだもん…。
「ただいまー」
家に帰ってきて、そう言ってみる。
んー、誰も居ないのか。
兄ちゃんがバイトとかで、母さんがパートかな。
父さんは仕事だね。
働いてない父親って、なんか嫌だよねぇ…。
とりあえず、自分の部屋に行き、パソコンの電源をつける。
そのついでに時計も確認しておく。
…んー、五時半か。
後三十分どうしようかな・・・
考えた結果、私はポ○モンをすることにした。
いやー、いい子が生まれてよかった。
少し悦にひたっていると、母が帰ってきた。
定番のあのセリフを言う。
「お、おかえりー」
「ただいまー」
ふと、時計を見ると、17時45分だった。
「お、一応そろそろログインしておこうかな」
ログイン画面にすると、「なんか、変な画面だな…」
こう、グニャグニャしてる感じの。
…何かに似てるって思ったら、ワープ陣か。
ワープ陣っていうのは、ワープ用魔法陣の略だね。
それ以外の言葉が見つからない。
ワープ陣は、こんな感じのグニャグニャだから、賛否両論の声が大きかったのね。
それで、オンオフを切り替えられるようにしてあるんだけど…
「なんで、ログイン画面でこうかなぁ…」
まぁ、背景がグニャグニャしてるだけだし、ログインしちゃえ。
そう思い、ログインボタンを押すと、なにやら、声が聞こえてきた気がした。
まぁ、気のせいかな。
…気のせいなんかじゃない?
再び声が聞こえる。
こんどははっきりと、だ。
「ナンジ、リュウヲタイジスルモノカ?」
片言で、私が何回か見たことのある言葉を発する、ナニカ。
私が何回か見たことあるって言うのは、キャラタクターを作ったときに、出る文章だからだ。
この状況で落ち着いている私は、どうかしてるのかな。
多分、性格のせいだろう。と無理やり決めつけ、返答する。
声がどこから聞こえてるかはしらない。
頭の中に響いているだけだから、こちらも、声に出さず言った。
「はい。私は仲間と共に龍を打ち倒し、アンビエントに、平和をもたらすものです」
こうだったかなぁ。と、思い出しながらの会話。
…何も起きない。ちょっと休憩しに行こうかなぁ。って思ったら、
「ヨロシイ、ナラバ、ナンジハリュウヲタオシ、ヘイワヲモタラセ」
って、聞こえてきた。
こんな言葉って、あったかな…?
なんて、考えていたら、私の体がパソコンの画面内に“吸い込まれた”
今回も、変な感じです。
次話から、DB編が始まります。
がんばって、学校で書こう・・・。
とりあえず、なんとかなりそうな、二日更新で行こうと思います。