VS・・・ボス?。そのに。
「はぁっ!」
紅蓮が大剣を振りかざす。
ガンっ!
それをネクロマンサーが自らが持っていた杖を使い、受け止める。
「ふん。こんなものか?」
「うる、っせぇ!」
「私を忘れてもらったら困りますね」
紅蓮が力を込め、ネクロマンサーは、身動きが取れない状態になる。
そこに後ろから近付いてきたガイアさんが足を狙う。
「ふんっ」
「…なるほど、少しはやるようだな」
「一人は弱くても、仲間が集まれば強くなれるんだよっ」
「そうか。だが我には関係ないことだな」
ネクロマンサーが杖を水平に構える。
そして、一気に振り回す!
「いって!」
「っく」
「ふん。他愛もないな」
「あらー、風子。私等は見えてないみたいよ?」
「みたいだねー。まぁ、見えてても見えてなくてもやるときはやろうよ」
「だねー」
「お前ら働け!」
紅蓮に怒られたー。
「ヴァイス君。行くよ」
【うむ】
私はヴァイス君を構え、とりあえず、さっきガイアさんが狙った足を撃つことにした。
パンパンパン!
「くっそー!銀の弾って高いんだぞぉー!」
恨みも込めておく。
「…ヴァイスシュバルツにブレス!」
「ありがとー」
風子からの返事はない。
まぁ、集中してるんだろうけど。
「紅蓮、ガイアにヒール!」
「ありがとな!」
「ありがとうございます」
「よっしゃー、いくぞー!」
…風子は治癒師なんだけど・・。
まぁ、いいか。
なんて思いながら打つ場所を変える。
次は…腕かな。
美月の撃つ場所が変わった‥。
よし、行くか。
「うらぁぁぁ!」
剣を引きずるようにして走る。
右斜め下からの、逆袈裟斬り。
ガンっ!
「ふん。やはりこんなものか」
「そうかな?」
受け止められることはわかっていた。
剣に一瞬力を込め、相手も力を込める。
その、瞬間。力を抜く。
ストンっ。
「何!?」
「ガイアさん!お願いできますか?」
「しょうがないですね」
相手の杖が地面に刺さった瞬間。上から剣で抑えつける。
オレはこの状態をいつまで、続けられるかな。
「あーもう、銀が切れそう!」
一人、愚痴りながら銃を撃つ。
おー、紅蓮も中々頑張ってるね。
「ヴァイス君っ。なんか必殺技みたいなのってないの!?」
【必殺技か‥。確か、主のスキルに狙撃というものがあっただろう】
「あぁ、あれね」
【うむ。アレの威力を上げる方法なら知っているが…】
「じゃあ、それでいいや。お願い」
【ただ、時間がかかるのだが…。いや、できるだろう】
「ん、わかった」
【とりあえず、よく狙って貰えるか?それからだ】
「はーい」
「みんな時間稼いで!」
あ、美月だ。
時間稼ぎねぇ。
私にできるとはそこまで思わないけど。
ま、できることくらいはやろうかな。
どうせ、今も足殴りつつ、ヒールとか、ブレスとか打ってるだけだし。
「みんな時間稼いで!」
美月か。
オレも結構キツイんだけどな。
風子のヒールとかのおかげでなんとかなってるけど。
まぁ、弱音を吐いてる暇じゃないってことだな。
「みんな時間稼いで!」
おや、ミンさんですか。
何をするつもりなんですかね。
やはりこのパーティは居心地が良い‥。
時間稼ぎは紅蓮にでも任せましょうか。
私はダメージを与えることだけを考えましょう。
「ヴァイス君!どれだけ狙えばいいの?」
【相手の動きがわかるまで。だな】
「わかるわけないよねっ!」
【いや、相手のクセや動き方を見て、狙う。といった感じらしいがな】
「感じって!」
ヴァイス君と話しながら、狙いを付ける。
体が右に動く。あれは、ガイアさんが左足を狙ってるからだ。
腕は…紅蓮が杖を押さえ込んでるのか。
左足には風子が。地味に殴りまくってるね。
頭が右に動き、左に動き、下に動き、上に動く。
…!
ここだっ!
「撃つよっ!」
「応!」
「はい」
「わかった!」
そして私は引き金を引いた。
ミンは狙撃lv2を覚えた。
どうも。へっぽこ作者です。
ちなみに、この前の更新は忘れてました。
よくあることなんで、気にしないで下さい…。
その代わりに今回は、文章量が20%増です。(当社比)
予想外に長くなった展開…。
次の次くらいで、キャラ紹介になるのかな。(予定)