新しい武器はおしゃべり機能付きでございます。
「いやー、まさか、武器が喋るとは」
【む、そうか?】
「だって、普通喋らないじゃん?」
【皆、口には出せぬだけで、話しているつもりなんだが…】
「そういや、これ、どうやって聞こえてるのさ?」
【名前を付けてくれた者。‥つまり今の主のような者だな。それに対して、名前を付けてもらった武器が心を通わせられる】
「‥ふーん…?ま、とにかく私にだけ聞こえるってことだよね?」
【…まあ、簡潔に言うとそうだな】
「おぉー、やったぁー」
【聞くことはそれくらいか?】
「んー…あ、そだ」
【なんだ】
「普通のさ、店売りの武器ってあるじゃん。アレに名前つけたらどうなんの?」
【‥あぁ、それは話せないと思うぞ】
「なんで?ヴァイス君も店売りの武器じゃん」
【うむ。。なんというか我たちは元の武器と違う武器。つまり大剣が太刀に。片手剣が双剣になると違う武器と言えるだろう?】
「そうだね」
【それで、加工したり、主たち自身のアレンジを加えると名前が一旦なくなるのだ】
「あー、さっきの状況だね」
【うむ。そのときに名前をつけられると、主の心と繋がることが出来る】
「ふーん」
【まぁ。今頃気づいている者は少ないだろうが…】
「そうだろうね」
そこで、私は、ふぁぁと伸びをする。
外を見ると、綺麗な朝焼けだった。
「…うわー、私起きたのまだ日も登ってなかったのに・・・」
【朝焼け…か】
「ヴァイス君どったの?」
【我らには目がないからな。どのようなものかわからないのだ】
「あぁ、そうか…」
私はちょっとダメなことを言ったかな。と思った。
【気にすることはないぞ。主、我らは主たちに使われるためにあるのだから】
「…そっか。これからもよろしくね!」
【あぁ、こちらからも頼む】
「よし、じゃあ、寝よう!」
【今から、か?】
「うん。さすがに眠たいしね」
【寝坊しても我は知らんぞ】
「きっと風子が起こしてくれるから大丈夫!」
【そうか】
「うん。多分ね。じゃあ、おやすみー」
【おやすみ】
今回はヴァイス君の説明回でした。
ほとんど会話なので見にくいですけど・・。
武器の解釈はなんとでもなるよね!