武器の観察。
「あ、おかえりー」
私は、風子と紅蓮を見つけて軽く手を振る。
なぜか、風子と紅蓮が一瞬ビクっとした気がした。
…なんだろ?
「…ん、ただいま」
「地味に重かった…」
「絶対大剣の方が重いと思うんだけどなぁ」
「いや、持ちにくさとか、精神的にな」
「ふーん…」
「ま、とりあえず、部屋に置いてくるわ」
「はーい」
「おや、二人は帰ってきましたか?」
「あ、はい。今、荷物置きに行きましたけど」
「あぁ、わかりました」
ところで、とガイアさんが口を開く。
「そうやって、ココアを飲みながら銃を見るのはどうかと思うのですが?」
「えー、そうですか?だって、この銃綺麗じゃないですか」
「まぁ、綺麗なのは認めますが…」
「あ、ガイアさん。今帰りましたー」
「お帰りなさい」
4人揃い、同じテーブルに座る。
「あー、お腹減った」
「うん。そうだね」
「そういや、さっきもビーフシチューが食べたいとか言ってたもんな」
「まぁね」
「ガイアさんは何食べたいですか?」
「私ですか?うーん‥これといってないですが…」
「そっかぁ」
みんな食べ物は大事だよね。
そうして、なんだかんだで全員が好きなものを食べ終わった。
まぁ、ガイアさんから明日の予定(狩り)を聞いてみんな自室に戻った。
明日はお金稼ぎメインかぁー。
まぁ、とりあえず、今は…。
買ってきた銃の鑑賞だねっ。
「あー、かっこいい」
「んー?あぁ、今日買ってきたやつね」
「綺麗じゃない?真っ白だよ、真っ白!」
「そうだね。…これまで使ってたのは、黒だよね?」
「そうそう。真っ黒の」
そう言って、アイテムボックスから取り出す。
アイテムボックスは、いろんな場所に置いてあったりする。
ボックスの前で自分の名前を言うと、自分の入れたモノが見れて、出せたりできる。。。
らしいんだけど、よくわからない。
まぁ、使えればいいよね。
「そうそうそれそれ。それと、今の白いやつで、二丁拳銃とかにしないの?」
「うーん。どうなんだろ…。使えないことはないだろうけど」
「一回、両手に持ってみたら?」
「うん」
とりあえず、持ってみた。
…何も変わらないなぁ。
「美月!?自分の装備画面見てよ!」
「え?どうしたの!?「
「とりあえず、見てよ!」
「う、うん」
どうしたんだろ…。
自分の装備画面を見る。
…!
武器のところに不明って・・・。
「不明ってなんだろ・・・?」
「さぁ!?。でも、こういうとき、ゲームとかでよくあるのは、名前を付けるとかじゃない?」
「あー、そうだね。やってみようか」
息を吸い、この白と黒の拳銃に意識を向ける。
「……今から、この銃を"ヴァイスシュバルツ"とする」
「・・・適当ね」
「いや、だってわかんないもん!」
「まぁ、いいけど…」
【我に名前を付けてくれて、ありがたく思う】
「ん?風子なんか言った?」
「へ?何も言ってないよ」
「?」
【いや、目の前にある、その拳銃だ。というより、主が名前を付けてくれたではないか】
「…あー、はいはい。あなただったのねー」
「は?どしたの?」
「いやー、この銃さー。しゃべれるらしいよ」
「…そう」
「よーし、じゃあ」
「ん?どしたの?」
「寝ようか」
「寝るんだ!?」
「頭の整理にね」
「…寝ようか」
「おやすみー」
【ところで、我は…】
ヴァイス君覚醒!
うん。男か女かで一瞬迷いました。
でもなんとなく男で!