プロローグ 踏み出す前に
は、初めまして、蒼空のクジラと言います。
この作品は僕が初めて書いた小説になります(ジャンルとしてはライトノベルを意識してみました)。元は、縦書き40字34行の書式で120P分の文章です(制限あり)。無理して削った分もあるので、所々に違和感とかがあったりするかもですが、後々直していきたいと考えております。
そしてもう一つ、「何か一つをやり抜こう!」という想いで創られた作品でもあります。
何分初めてなので、未熟な部分(同じような文章など)が多々あるとは思いますが、最後まで読んで頂けたら嬉しいです(*^_^*)
あ、ちなみに僕が初めて書いた文は「生きがいって何だろう?」でした(#^.^#)
中学一年の夏。あの時から俺は、生きる意味を見失った。
生きがいというやつだ。
それまでの俺は我が儘で、自分の為なら、とたくさんの人達を傷つけてきた。
誰かの陰口を言ったり、黙って人の物を盗ったり、平気で人を殴ったり、酷い時は人を階段から突き落としたりもした。
子供だからといって許されないような事を、たくさん……してきた。
俺は、人の気持ちを考えた事がなかった。
だから、これは罰なんだと思った。
たくさんの人達の心に傷をつけてきた報いなんだと。
それから、しばらくの時間が過ぎて気づいたことがある。
俺はあまり笑わなくなっていた。自分が何でここにいるのかわからなくなっていた。何をしてもつまらないと思うようになっていた。
そう思ったら、いつの間にか俺は人と係わる事を避けるようになり、ついには学校にも行かなくなっていた。俗に言う、不登校と呼ばれるようになった。
その時からだろうか。俺はこんなことを思い、考えるようになった。
――生きがいとは何だろう?
それは、夢であったり、趣味であったり、憧れであったり、恋愛であったり、目標であってもいいかもしれない。
人は誰もがそれをもって生きている。
いや、その為に生きているといっても、あながち間違ってはいないのではないか? と思う。
何か1つでもそういうものをもっていれば、それを楽しみにして日々を過ごしていけるだろう。
そうして、生きる意味を見出していくのだろう。
生きていると、自分はここにいるぞ! と思えるのだろう。
きっと、生きがいとはそういう事なんだと思う。
じゃあ、もし、その生きがいを失ってしまったら?
その人は生きていけるのだろうか?
いや、生きていけるというのは、少しおかしな言い方かもしれないな。
確かにそこにその人は存在していけるだろう。
だけど、そこに存在しているだけでは、一生を寝て過ごしていくようなものなのではないか?
まるで機械のような、決められたことしかできない、そんな、自分の意思をどこかに落してしまったかのような人間になってしまうのではないか?
何事にも本気になれず、頑張るということを忘れてしまうのではないか?
何かを失くしてしまったかのように、心から笑ったり、泣いたり、怒ったり、そんな当たり前のことさえできなくなってしまうのではないか?
はたして、それは生きているといえるのだろうか?
……いや、そんなことはない。そんなわけがない! そんなものが生きているといえるわけがない! そんな、空っぽで何もないものになんの意味がある? それで何になる? そんな人生で、なんで生きているといえる? 本当に生きていると思えるのか? そんなので満足できるのか? そんなはずがない!
少なくとも俺はそうだ。
ではどうすればいい? どうすれば、生きていると思うことができるのだろう?
答えは1つ、新しい生きがいを見つければいい。
もしかすると、他にも答えがあるのかもしれないが、それしか思いつかなかった。
じゃあ、どうやってそれを見つければいい?
今の俺にはそこまでわからない。
でも……
でも、だからこそ俺は、
それを見つけられたらいいな!
と思う。
もう一度、心から笑えるように……
読んでくださって何か気付かれた事などがありましたら、アドバイスや感想を頂けると嬉しいです(*^_^*)
この作品については、どこまでも探求していきたいと思っておりますので、どうかよろしくお願いします。