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この連載作品は未完結のまま約15年以上の間、更新されていません。
今後、次話投稿されない可能性が極めて高いです。予めご了承下さい。

生きがいを見つけよう

 ――生きがいとは何だろう?
 中学1年の夏、生きがいを見失った少年、一前 進(いちぜんすすむ)。
 進は新しい生きがいを探す為、自分に自信を取り戻す為、新たな始まりの季節に一人暮らしを始める。
 そんな高校生活の始まりである入学式の日、早起きした進は散歩でもしようと部屋を出る。
 出掛けた進は、しばらく行ったところでふと景色が緑一色に変わった事に立ち止まる。
 ――もしかして……迷子?
 不安に思った進は、駆け出す先に小さなブランコを見つけ、そこに座っていた女の子に道を尋ねる事にする。
「……あっちに、神社が……あるから……」
 女の子に教えてもらって林を抜けた進は、神社で竹刀を振っている女の子――葵に出会う。
 それをキッカケに友達になった葵と一緒に部活の体験入部に行く事になった進は、HRで配られた部活リストに書かれていた一つの言葉に引き寄せられる。
《きっとこの先、たくさんの笑顔が君達を待っているだろう》
 この言葉に、自分が探している答えが隠れているような気がした進は、さっそくこの言葉の元――お助け部へと向かう。
 お助け部に着いた矢先、進はちょっとした不注意で怪我をしてしまう。
 次の日、改めて葵とお助け部に向かった進。そこに、入学式の日迷子になったのを助けてくれた女の子が現れる。
「はぴあちゃん!」
 その女の子を見て、葵が叫ぶ。二人は幼馴染みだったのだ。
 体験入部を経てはぴあと再会した葵と3人、お助け部へ入部する事にした進は、キッカケになったあの言葉を胸に、「ここでなら、きっと……!」と変わる事を決意する。
 入部してからの初めての活動を終えた進達。
 その帰り道、「……用事があるから……」と一人歩いて行くはぴあ。
 次の日、また次の日も、用事があるからとはぴあは一人で帰って行く。
 次第に、小さな頃何も言わずに引っ越して行ったはぴあの事を思い出していく葵は、「嫌われたのかな」と元気を無くしていく。
 明るさを弱めてしまった葵の姿に、あの頃の――弱い自分を重ねる進。
 ――友達の為に力を尽くす事。その想いは、きっと相手の支えになる。
 自分に何ができるのか? 誰かを想う事で見つけられるモノ。
 今、進は歩いて行く。
 一歩一歩、少しづつ、たくさんのモノを胸に抱いて――

 そう、新しい〝生きがい〟を見つける為に――
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