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月光が導く英雄譚〜the rest of the story〜  作者: 高崎冬也
旅立ちのファンファーレ
7/12

伝説への挑戦①

 月光の伝説、第3章では侵略してきた魔王に王国は滅亡の寸前まで追い込まれていた。魔王が王国の姫を攫ってしまったが自身の死に体では助けることも、国を滅ぼした魔王に復讐することもできなかった王が息絶える時に最後に月光に放った命令を聞き月光は魔王討伐、そして姫を救う旅に出る。


 物語状では月光は王の命令に承諾している描写は入っていなかった。それは書き手があえてそうしたのかどうかはわからないが、そこを自分なりの解釈で読み取り自分なりの言葉で返す、それがこの国の騎士の一つの遊びだった。

 しかし今の光景を目の当たりにすると私はきっと王にこう言ったのだろうと感慨深くなる。王の間、そこで王と一人の老人は手を固く握りしめ決して破らない誓いを立てていた。私たち騎士はそんな歴史的な瞬間を見て感動して涙を流しているものも存在する。魔王が存在している。なんてこと私を含めここにいた騎士達は皆知らなかったのだろう。初めの頃は動揺をしているものもいたのだが誓いを前に動揺しているものなど一人たりとて存在していなかった。むしろそこには自分も何か役に立ちたいという思いを持つものが多くいるようにも思える。それだけ我が国の騎士達は皆勇敢なのだ。私もその勇気ある部下達を誇りに思う。


 数分が経ち王も落ち着きを取り戻した頃、話は魔王討伐に向けての話題になった。


「して、どのようにしてこれから動くのですか?」


「そうですね、まずは昔行ったように、各地を回りながらオーブを集めたいと思います。これがないと魔界には入ることすら出来ませんから。」


「ほう伝説にも登場する、オーブか!いやぁ私もオーブ巡りの旅は色々語りたいところがあってな!」


 オーブそれは伝説に登場するアイテムで、聖なる魔力が宿ると言われている石だ。その数は合計で6つあると言われている。ルナ様とその仲間達は各地を回りながら数々の難題や物語を経てオーブを集めていた。


「オーブは以前魔界へのゲートを開くのに使ってしまって、一つは私の手元にあるのですが、残り5つが各地に各地に散らばってしまいそれを探さなければならないのです。」


「なるほど、それではこれから長旅になるな。国から支援をしてやりたいが何かできることはあるか?」


「それならば一つお願いがあるのですが。この国から一人旅に同行するものを決めてもよろしいでしょうか?」


「ん、まぁいいだろう。」


「ありがたき幸せです。」


「ではルナ様、いつ頃までに選出しておきますか?」


「んー、あまり時間をかけたくないからなぁ・・・これから決めてしまおう。王よこれからここにいる騎士全員と戦いその中から決めてもよろしいでしょうか?」


「良いぞ!皆活気あふれるものばかりだ、存分に見てあげてくれ。」


 話は纏った。この話を聞いた周りの騎士達は皆早く戦いたくてうずうずしている。かくいう私もその一人だ。


「では、皆話は聞いていたな!これから1時間後に騎士団訓練場にてルナ様と勝負をする、それまで後悔のないように準備をしろ!」


「「「「「はい!」」」」」


 皆私の号令を聞き足早と去っていく、これから武器の調整などを行っていくのだろう。私も早く準備がしたい。


「それではルナ様私も準備をしてまいります。1時間後よろしくお願いします。」


「うん、期待しているよ」


「はい!」


 私はその嬉しい言葉を耳に残しながらその場を後にする。1時間後に備えて私も準備を行わなければ。




30分後

私は他の騎士達がいる宿舎に向かい、戦いに向けて準備をしている者達に向かって話をする。


「皆、これから私たちは負けるだろう」

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