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七夕  作者: 黄田 望
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1年に1回、告白される織姫


 それはある日、突然訪れた。


 「なんだこれ」


 小学6年生になってようやく親から誕生日プレゼントで購入してもらった携帯に1通のラインが来た。

 内容は一言、『 好きです 』と書かれた文言だけだった。

 購入したばかりで、まだ連絡先には両親と兄の名前しか登録されていないのに、アカウント名【彦星】と書かれた人物からメッセージが送信されてきたのだ。


 「え、こわ」


 そうして、私は彦星のアカウントをブロックした。


 中学生にあがり始めての7月。

 あと少しで夏休みも始まり私を含め、周りの同級生達もすでに夏休みの過ごし方で話題が盛り上がっている。

 そして友人達と学校の帰りに公園で寄り道をしていた時だ。

 また、彦星からラインが来た。

 印象に残っていたらか自然と覚えていた。

 送信されてきたメッセージには、去年と同じ『 好きです 』とだけ送られてきたいる。


 「どしたの詩織(しおり)?」


 携帯を見て固まっている私に同級生が声をかけてきた。

 私は少し戸惑いながらも彦星の事をその場にいる皆に話す。

 すると皆、好奇心旺盛に返信してみようと言い始めて来た。

 とりあえず、無難な内容を送り返す。


 『すみません。 どなたですか?』


 既読はすぐに着いて、返信が来た。


 『君の旦那です』

 

 ――よし。

 警察に相談しよう。

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