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雑多な一日

作者: ボニー&

 いつもより二時間ほど遅く目を覚ましたからか、一日の始めから気だるい気分がしていた。今日は三連休の二日目であることをスマホの画面を見ながらおぼろげに認識し、予定が何も決まっていないことに対して何か大切なものでも失ってしまったような気持がした。いつもの日課を済ませてまたベットに横になる。


 一日の大方を一人で過ごすなんて去年浪人してた時期以来かもしれない。実際には全く見当はずれなのだが、なにかが僕にそう感じさせていた。久々の孤独に触れて、少し心地いい気分にでもなるかと思ったが、そうはならなかった。昨年見つけた一人の時間の優雅さ、自由になった感覚、そして孤独感。それらはもう今の自分には感じ取れることができないのかもしれない。


 僕は浪人したことを後悔することは決してない。あれは僕の人生に必要不可欠な期間だったと、そう確信していた。でも、そのときの感覚をもう思い出すことができないのなら、去年の僕が生きていた時間は失われたといっても過言ではない。必死に一人でいることにしがみつこうとしても、環境がそうさせてくれない。僕の人生に大切なものを見つけることができた浪人性の僕、その大切なものの存在をも失ってしまった今の自分。過去になんてなりたくない、どうせ忘れられるのなら。

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