表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
プラナの龍生  作者: こっとこっと
8/9

拒否

僕がこの世界に生まれて2年程経ったが母親以外の龍とはあまり話した事がない。

いや、正確には避けられていると言った方がいいかも知れない。

僕の左右で色が分かれているこの身体は龍族からしたら気味が悪いらしく、じろじろ珍しい物を見る目で僕をみてくる龍にこちらから話しかけても無視されるし、話しかけられる事はまず絶対にない。


加護の知識によると龍族で闇属性の魔力を持った龍は歴史上僕の父親以外いないらしい。

だが人族の世界では闇属性の魔力持ちというだけで偏見や差別がある国があるみたいだ。

母さんは僕の身体が珍しいからみんな緊張しているだけとは言ってくれてはいるが、もしかしたら龍族も例外ではないのかも知れない。


だから僕は母親以外の龍族があまり好きではない。


だけど僕が突然話かけて驚きはしたみたいだけど『ゼロ』はちゃんと僕に返事を返してくれた、

それだけで僕は嬉しかった。


「ゼロって言うんだ、かっこいい名前だね」

「・・・かっこよくなんかない・・・私はその名前が嫌いなの・・・」

「どうして?かっこいいのに?」


僕がそう言うとゼロは「はぁ」とため息を吐き、

「あなたには関係ないでしょ・・・もう行くね」

「待って・・・えっと・・・気分を悪くしたのなら謝るよ、ごめんなさい」

「別に謝らなくてもいいわよ、それで何か私に様なの?無いんならもう行きたいんだけど」


今ここで何も言わなかったらこれから先ずっと後悔する事になる、そんな気がした。

僕は勇気を振り絞り、


「突然こんな事言って迷惑かも知れないけど、僕はゼロと友達になりたんだ!僕の初めての友達になってほしい!」

「無理、ごめんなさい」


僕の勇気をまさかの即答で、しかも拒否で返された。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ