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第24話:初めて魔法を使ってみる

 今日は午前中の授業では仲間と連携の練習、そして午後からは他チームとの模擬戦をすることになっている。

 俺は今からこの世界に来て初めて武器を扱う。使うのはもちろん槍で、使うものはルティアが愛用していたものを持ち込ませてもらった。お陰で、初使用なのにすごく手に馴染む感じがする。


「それ、結構出来の良い槍だよね」

 ルティアの槍を見てそんなことをセバリが言っている。


「そうなの?武器の良し悪しなんて私にはよく分からないわ」

 と俺は感じたままに言ってみたのだが、


「ほんとね。私の家は商業をやっていて武器も扱ってるから分かるけど、これはかなり腕のいい職人さんが作ったもので間違いないわね。ルティアって、結構いいところのお嬢様なのかしら?」

 横から覗いてきたジュイも槍のことを評価する。

 そんな興味深そうに見られても、この武器の出どころを言うわけにはいかない。この国の貴族であるコマリさんがルティアのために用意した一品なのだから、そう考えると上等なものであるのは間違いがない。でも、コマリさんが貴族だということも、俺との関係も話してはいけないことだからね

「別にそういうわけじゃないわ。それにジュイの斧だってすごく煌びやかで強そう見えるわ。もしかして、ジュイの家ってお金持ちなの?」

 ジュイが持っている斧は所々に宝石がはめ込まれた、何も知らなくても一目で高価だと分かる代物だ。俺は話を変えるついでに聞いてみた。


「そうね、私のお父様は金勘定に長けているし、それを優秀なお兄様が手助けしているから商売はかなり上手くいってるみたいだわ。ま、そこはお父様とお兄様が勝手に上手くやってくれるから、私はこうやって戦闘科に入って自由に冒険者を目指すことができるのよ」

 なるほど、思った通り裕福な家庭で育ったんだな。ジュイってかなり気が強いし、父も兄も言い負かして家でも天下を取っていそうな気がする。


「二人とも、すごい武器だよね。僕は武器屋で普通に売ってるような安物だから、余計に差が付いちゃっているのが心配だよ」

 セバリが申し訳なさそうにそう言った。


「大丈夫よ。棒は補助魔法でサポート向きなんだから、武器よりも頭よ、頭の性能!」

「それって、フォローしてくれてるようで、プレッシャーをかけてるようにも思えるんだけど・・・」


 ジュイとセバリが話し合う。

 この二人、俺が勝手に引き合わせちゃったけど、普通に仲良くできそうで良かった。タイプは違っても、二人とも優しいから案外気が合うのかもね。

 まあそれは二人の間のことなので、今俺が気にする必要はない。

 それよりも俺は、早く魔法を使ってみたくてうずうずしていた。

 ていうか、別に今使ってもいいよね?連携の練習時間なんだし。そう思って俺は、槍を構えた。うん、構くらいなら体がしっかり覚えている。

 そして、次は魔法だ。槍は炎属性の魔法を使える。属性魔法は特定の呪文を唱えることなく、全てイメージだけで発動できる。コマリさんの剣が持つような武器魔法は別だけど。

 つまり、俺の想像力次第でほんのちょっとした小技にも、一撃必殺の大技にも変えることができるのだ。

 俺、そういうのは結構得意だ。実現できないこともイメージ(妄想)で楽しむことには長けているからな。

 俺は槍を空へと向ける。そして、目をつむってしっかりとイメージを形にした。それからは勢いだ。


「ファイヤブラスト!」

 と叫ぶと、槍の先から極太の炎が放たれ大空へと舞い上がった。

 別に技名を言う必要も、槍の先から出す必要もないのだが、イメージのしやすさを重視した結果そうなった。そして見事、イメージ通りの火炎放射を放つことができたのだった。

 大成功を収めた俺が満足した表情を浮かべていると、ジュイが叫んだ。


「ちょっとルティア、何勝手に魔法を使ってるのよ!MPには限りがあるんだから、こんなところでそんな大技を使ったら午後の模擬戦で魔法が使えなくなるわよ!」

 ・・・怒られた。


「いや、その・・・。ちょっとテンションが上がっちゃって、ごめんなさい」

 この後のことは全然考えてなかった。ここは謝って反省するしかない。


「今の魔法、かなりすごかったけど、その分MPもかなり減っちゃったんじゃないかな。一回残りMPを確認した方がいいよ」

 セバリにも指摘されて、俺はしょんぼりしながら「適性」呪文でMPの残りを確認する。

 光の色は橙の中といったところだ。これはレベルに換算すると11レベルだから、俺のレベルの13から考えると大体今ので15%くらいのMPを消費したわけか。こんな大技、実戦では使えないな、すぐに魔力切れを起こしてしまう。

 他のチームの人たちが今の魔法にビビっているので、模擬戦に向けた脅しくらいにはなったんじゃないかな、と心の中で自分を慰めたのだった。


 今日で投稿を初めて一か月が経ちました。普段は後書きではあまり物語の腰を折るようなことは書かないようにしていますが、今回は一か月記念ということで少しだけ読者の皆様にお伝えしたいことを書いてもいいかな、と思ったので短く語ります。

 私は小説を書くのなんてド素人で、書いている自分でも後で読み返すと「こんな拙い文章をネットに公開してちゃってるのか」と悶絶してしまうことが多いのですが、それでも読んで下さる皆様のお陰で毎日投稿を続けられています。本当に感謝しています。

 一か月経った今でもまだ文章を書くことには慣れていません。それでも、世界を作ることはとても楽しくて、色々と試行錯誤しながらこれからも精進していきたいと思っています。

 また、感想や誤字報告等、送ってもらえるとこちらとしてはとてもありがたいです。面白いと思ってもらえたならブックマーク登録もぜひよろしくお願いします。こういうことは皆様の判断に委ねようと思い今まであまり言ってきませんでしたが、こちらはいつでも大歓迎ですという意思表示をしておきます。

 それでは、これからも自分の内面をこねくり回して海入とルティアが生きる世界を構築していくので、応援するよ、という方はこれからもお付き合いの程をよろしくお願いします。

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