第22話:女王降臨
おい、いきなりヤバい奴が来たじゃんか・・・。3人組を作るってだけでも俺にとってはハードなのに、魔法の系統が被らないようになんて条件まで付けるとか、先生は悪魔なのか?日本では周りに馴染めなくてこういう時に一人であぶれてしまうなんてことが多々あったことを思い出して、俺の心は絶望に染まる。
そんな俺の心を知ってか知らずか、いつの間にやら俺の周りには人だかりができていた。
「ねえルティアちゃん、俺と組もうよ!」
「いや、ルティアちゃんとは俺が組む。色々初めてだろうから、俺が教えてあげるよ」
「おいおい、美少女を独り占めしようだなんて、そうはいかねえぜ。俺だって組みたいんだから!」
男子ABCが勧誘してきた。まーたこういう奴らか!ハブられるのが怖かったからちょっとだけ安心した気持ちになっちゃったけど、こういう奴らはダメだ。手取り足取り教えてあげる~なんて言いながら体の変なところとか触ってきそうだし、そんなことされたらルティアに顔向けできなくなる。せめてちょっとくらい良識がありそうな奴はいないのか・・・?
そんな風に俺がたじろいでいると、俺の背後から男子たちに向けて声がかけられた。
「ちょっとあんたたち、ルティアが困ってるじゃないの!男に囲まれたら女の子は誰だって怖いんだから。ましてルティアは私たちより年下なのよ、もっと気を使ってあげなさいよ!」
俺のピンチに謎の美少女が駆けつけてくれた。
「な、なんだよジュイ。まるで俺たちが虐めてたみたいに言うなよ」
「そうだよ、別に怖がらせるつもりなんて・・・。いや、でも怖かったなら仕方ない。ごめんね、ルティアちゃん」
「くっ、美少女を怖がらせるなんて、俺は男として失格だ・・・。すまねえルティア」
男子たちが謝ってくれた。そして少女の名はジュイというらしい。
「分かったのなら、あんたたちは3人で組んでなさい。ルティア好き同士、気が合うでしょ?」
彼女がそういうと、男子3人はお互いに顔を見合わせた後、何を言うわけでもなくズーンとした暗い顔になって引き下がっていった。
あのグイグイ男子たちを口だけで退けられる女子が居るとはね。もしかして、クラスの女王様的な立場の子なのか?
「あ、あの。助けてくれてありがとう。ジュイさん、よね?私どうしたらいいか困ってたの」
「別に気にしなくていいわ。あたしがあいつらのことが気に食わなかっただけだから。それに、あたしのことはジュイでいいわよ。ルティア、もし良かったらあたしと組まない?さっさと組まないとまた男子が寄ってきそうだし、その方がいいと思うわ」
すごい、アフターケアまでバッチリだ。なんてできた子なんだろう。
ここまでしてくれた人の提案を断る気にもなれず、俺は承諾をした。そして俺がセバリを捕まえて、3人チームの結成という高難易度のクエストを達成したのだった。
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