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side.L 第2話:思い出していたらお腹が空いてきたわ

 ~数時間後~

 ふぅ・・・。かなり時間が経っちゃったみたいだけれど、断片的ながら色々とこの体を使っていた人のことが分かってきたわ。

 まず、この人は藤山海入っていう名前で17歳の男の人ってこと。まさか男の人と入れ替わるだなんて、覚悟はしていたことだけれどやっぱり勝手の違いが気になるわね。

 そして、ここはイクシム様が来たというアメリカではなくて、日本という別の国の名古屋という町で、一人で暮らしているみたいね。言語も文化も全く別みたいだし、新しい情報をネストールに持ち帰ることができそうでありがたいわね。

 後は、高校という学習機関に通っていて、今日までは夏休みという長期休養期間だけれど明日からはその高校に通わなければいけないみたいだわ。私のわがままで入れ替わることになった海入にはこれ以上の迷惑をかけちゃダメだし、勝手に休むわけにはいかないわね。

 でも、一つ気になることがあるの。海入、あまり高校には行きたがってないみたいなのよね。行くと嫌な目に遭うみたいだけれど、そこは記憶がはっきりしないわ。明日になれば何かわかるかしら。

 ひとまずはそんなところだけれど、集中力を使ったし、目が覚めてから何も食べていないからお腹が空いたわ。

 食べ物は冷蔵庫っていう物を冷やしながら保管できる装置があって、その中に入っている可能性が高いと聞いているわ。それが見つかればいいけれど。

 あ、これかしらね。重厚な扉が付いていて奇怪な音を発する箱って話だったわ。少し小さいけれど、とにかく開けて確認してみましょう。


 パカッ

 中には・・・、茶色い液体が入った透き通った容器が数本と、同じく謎の液体が入った小さなガラス製の容器がいくつか、後は野菜もあるわね。

 容器の文字は・・・、よし、ちゃんと読めるわね。緑茶やつゆ、みりんと書かれているけれど、緑茶が飲み物ってことしか分からないわね・・・。でも、これがやっぱり冷蔵庫なのね!冷たい空気がどんどん生まれてくるなんて不思議な箱ね。

 気になるものがいくつかあるけど、空腹を満たせそうなものはこれね。潰した芋らしき物に緑の刻まれた野菜らしきものと茶色い肉のようなものが混ぜ合わされている料理が乗った皿を見つけたわ。皿と料理がが謎の透明な薄い膜のようなものに覆われているけど、これは一体何かしらね?分からないけど、すごく高度な技術で作られているんじゃないかしら。

 この膜は気になるけれど、今は料理の方が優先ね。膜を取り外して料理の臭いを嗅いでみましょう。

 あら、仄かな酸味を感じるわ。芋を潰しただけじゃくて、何か調味料を混ぜてあるのかしら?

 別に体に悪い感じはしないし、海入が食べるために用意してあるはずだから、これを頂くことにしましょう。

 匙も見つけて、それで料理を掬って食べてみると・・・。


「おいしい!」

 いけない、思わず声に出してしまったわ。

 でも、この芋と肉と野菜のサラダ、びっくりする位においしいわ。肉は燻製肉みたいで、野菜はシャキッとした何か、そして謎の調味料。それぞれがお互いの味と食感を引き立てて、いくら食べても飽きないようになっているわね。

 すごいわ、この世界。こんなにおいしいものをこの世界に来てすぐに食べることができるなんて。

 海入がおいしいものに拘るタイプなのかしら?もっと色んなおいしいものを・・・って、私はこの世界に食べ物探しの旅に来たわけじゃないのよ!ちゃんとネストールの発展に繋がる物を見つけないと。

 でも、食べるだけでこんなに満足できる食べ物でネストールの皆を満たすことができれば・・・。みんな幸せになれるかしら?

 ちょっとだけそんな風にも思ったわ。


読んで下さってありがとうございます。


名古屋が舞台として出てきましたが、方言はありません。

方言有りにしてしまうと海入がいちいち方言で思考することになって非常に詠み辛くと思って、方言がない世界という設定にしました。じゃあ東京を舞台にすれば?って話ですが、私が東京に行った経験が無さ過ぎたので諦めました。


ルティア視点が投稿されたということで、あらすじを海入視点に重点を置いたものから両視点を中立の立場から見たものに変えました。前よりは綺麗に纏まってるかと思います。


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