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side.L 第1話:目が覚めたらスイッチがあったわ

ルティアサイド初日。

海入がリノスで戸惑っている間、ルティアは地球で何をしていたのか?

「う~ん、これは朝なのかしら?」

 眠る前とは異なる寝具の感触、体の感覚を伴いながら起床した私は、自分の身に起こったことを思い出し、軽く確認を始める。

 私の名前はルティア、歳は12歳。リノスの国のネストールの孤児院で育って、地球という異世界に送られ様々な知識・技術を持ち帰ることを使命とされている。

 うん、リノスでの記憶は大丈夫ね。予定通り、寝ている間に異世界転身魔法を使われて、地球で目が覚めたようね。なら、後確認しなければいけないことは、こちらの世界での体の方だけれど・・・。

 送られたといっても体ごと転移してきたわけではなく、この地球の人間の誰かと意識だけを私と入れ替えて、使う体はお互いの物になるっていう話だったわ。

 体を軽く動かして具合を確かめてみたけれど、今までより大きい気がするってくらいでよく分からないわ。

 目で見て確認しようにもこの部屋、暗すぎるのよ。窓から少し光が漏れ出ているけれど、カーテンで遮られているみたい。

 さっさとカーテンを開けてしまおうかとも思ったけれど、私より前にこの世界に送られたイクシム様が言っていたことを思い出したわ。「スイッチを探せ」と。

 なんでも、この地球では多くの物が雷のエネルギーを使って動かせる仕組みになっているらしいの。そして、そのスイッチという物を押すと、雷のエネルギーの流れを操れるって言ってたわ。

 普通、家には光で部屋を明るく照らすためのスイッチがあるって言ってたから、この世界に早く慣れるためにもそれを探してみることにするわ。

 そして、それらしきものはすぐに見つかった。私が眠っていた寝床の真横の壁に、聞いていたものと同じようなものがあるわね。スイッチをこんなに簡単に見つけられるなんて、なんて幸先がいいのかしら。

 私はすぐに、そのスイッチを切り替えたわ。すると「カチッ」という音がしたと思ったら


 「きゃっ!?」

かなり明るい光が部屋に行きわたって、思わず私は眩しさに目を瞑ってしまったわ。

 こんなに簡単に強い光を生み出せるなんて、魔法のない世界のはずなのにすごい技術ね。これは、ネストールの発展に繋がる発見もかなり期待ができそうね。しっかり勉強して技術を持ち帰って、そして褒賞金をたくさんもらってネストールの孤児たちを助けるんだから!



 さて、明るくなって周りも見えるようになったことだし、色々と調べてみようかしら。

 まず気になるのはこの体ね。立ち上がってみると、かなり視点が高く感じるわ。

 それと、さっきから下腹部に違和感があるのだけれど、何かしら、これ。感触は柔らかいわ。この世界の人特有の体の器官か何かかしら。体の作りがリノスの人間と異なるなんて話、イクシム様からは聞いていなかったのだけれど・・・。

 というか、触ってたら何だか気分がおかしくなってきちゃったし、この柔らかいものも少し硬くなってきてるわ。よく分からないものを変に弄るものじゃないわね。今これに触るのはやめておきましょう。

 この体って、男の人のものなのかしら?身長は若い男の人って感じだけれど、その割には筋肉が付いていないわね。王立孤児院の同世代の男の子の方がこの体よりも筋肉が付いていたと思うわ。

 でも、さっき喋ってみた感じでは声も男の人っぽかったし、ひとまずは男の人ってことにしておきましょう。

 そういえばこの世界には魔物がいないんだったわ。それだけで体を鍛える必要性もグンと減るわよね。それならこの体つきも納得できるわ。

 さてと、この体については今はこのくらいにしておきましょう。

 この部屋のこととかをもっと調べてみたいのは山々なんだけれど、さっき下腹部に付いてる柔らかいものを触って変なことになっちゃったし、この体の記憶が定着するまで大人しくしておいた方がいい気がするわ。

 一晩寝れば記憶も定着するらしいけれど、それまでにも思い出せることがあるはず。一度しっかりとこの人の記憶を見てみることにしましょうか。


寿命の長さの関係上で日本人よりも心の成長が早いリノス人のルティアですが、性知識は伴っていなかったようです。


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