***** 第7章までの登場人物 *****
小野山です。
今回は第7章に出てきたキャラクターたち、および今まで紹介の機会がなかったキャラクターたちの紹介編です。第7章終了時点での設定となります。今後変更が起こる項目もあると思います。
尚、特に本編が進むわけではないので、興味がない方は読み飛ばしてもらっても構いません。
◆星見座撫子(ガブリエラ)
・女、3歳(4/27生まれ)
・好きなもの:動物全般、歌うこと
・容姿:
撫子)非常に可愛らしい幼児。動物の着ぐるみシリーズがお気に入り。
ガブリエラ)蒼銀の髪に青い瞳。シンプルなワンピースのみを纏った姿。背中には白い翼。
・一人称:
撫子)なっちゃん
ガブリエラ)私
・口調:
撫子)舌足らずだが可愛らしい
ガブリエラ)基本的には丁寧な口調。だが、中身が中身なのでたまにぶっ飛んだ発言を丁寧口調で繰り出す
・家族:父、母、姉(楓・椛)、兄(雪彦)
■霊装
・『神鍵ハロウィン』:巨大な鍵型の霊装。切れ味はないが、打撃力の高い鈍器として利用できる
・『聖衣ガブリエラ』:真っ白なシンプルなワンピース。背中の翼はガブリエラ自身から生えてはいるが、扱いとしては実は霊装である。飛行能力を持つ。
■魔法
・リュニオン:融合魔法。自身と別のものを融合させ、爆発的な強化を行う魔法。ガブリエラ自身の魔力容量、および融合する対象によって、融合できる数・量が変わってくる。ユニットとの融合も可能であり、その場合にはステータスを合算、かつ魔法も扱うことが可能となる。ただし、敵ユニットやモンスターとは融合することは出来ない。他人の持ち物や魔法についても無効。ちなみに、ウリエラ・サリエラ・クロエラまでなら同時にリュニオン可能(それ以上は今のところ無理)。尚、リュニオン中はアイテムでの回復を受け付けなくなってしまう。
・ゲート:開門魔法。異界へとつながる巨大な『門』を召喚し、霊装を使って開くことで様々な効果を発揮する。『門』の効果はランダムで選ぶことは出来ない。
・オープン:開錠魔法。霊装を突き刺した対象を『開く』ことが出来る。傷さえつけられれば、障害物を強引に開いたりすることが可能。炎などにも効果を発揮する。生き物にも作用するが、抵抗されるため魔力消費量は多くなる。
・クローズ:施錠魔法。霊装を突き刺した対象を『閉じる』ことが出来る。オープンの反対。自身の傷口に対してクローズを掛けることで、傷を塞ぐことが可能。
■ギフト
・【詠唱者】:自身の身体に『詠う者』という幻影を作り出し、同時並行で魔法を使用させることが出来るようになる。『詠う者』は同時に幾つでも出すことが出来るが、魔法を使うごとの魔力消費は同じなのでその分消費は絶大。どの魔法を使うかは頭で考えるしかないので、複数呼び出すメリットはあまりない。
ただし、リュニオンによって別ユニットと融合した場合、別ユニットが『考える』ことが可能となるため、そちらに『詠う者』の制御を委ねるといったことが可能となる。
■作者より裏設定等
・アリスと対になる『ライバルキャラ』的なイメージでデザインしていた。
若干性格が悪く見えるが、本人には一切悪気はなく、何も考えずに無邪気に行動しているせい。その上、パワーだけは誰よりもあるため結構性質が悪い。
ステータスがほぼカンストしており、魔法を使わなくても大抵の相手はねじ伏せることが可能。本人もあまり考えることなく戦っているので、アリス以上の脳筋と言える。
・星見座家の特殊な血を受け継いでおり、他の人には見えないものが見えるという能力を持つ。いわゆる『霊視能力者』的なもの。
色々と悪いものも見えてしまいそうだが、星見座家の『守護者』が守護霊としてついているせいで、ほぼ全ての悪霊やらは撫子に近づくだけで浄化されてしまう……らしい。
将来的にこの能力がどうなるかは未知数。
・現時点で正体が明らかになっているユニットの中で最年少。
・元々はオリジナルの現代恋愛物の主人公として考えていたキャラだった(年齢はプラス10以上だが)。これは星見座姉弟全員がそう。
・ユニット名の由来は、大天使ガブリエルから。
・星見座家について、本編中ではおそらく触れない(どこかで触れるかも)が、正式名称は『"七燿赤星" 星見座』である。赤星は七燿族の中でもかなり特殊で、全国の神社関係者は全て赤星となる。そのため、本当の意味で『七燿の血』を継いでいるわけではない家も存在している。
・『デスゲーム』だった頃から考えていたため、結構な古株。もしもデスゲーム展開のまま話を進めていたとしたら、かなり無残な殺され方をしていた……が、流石にちょっとなぁと思いなおした、デスゲーム展開を諦めさせた原因の一つ。
◆星見座楓(ウリエラ)
・女、14歳(10/19生まれ)
・休日の過ごし方:音楽を聴きながら掃除や洗濯(家事全般得意)、一段落ついたら読書。
・容姿:
楓)肩までで切り揃えた髪。眼鏡をかけている。
ウリエラ)体の左半分が銀・銀髪・蒼い瞳、右半分が黒・黒髪・赤目の天使人形。翼は右側にだけ生えている
・一人称:
楓)私、楓
ウリエラ)わたち、うりゅ
・口調:
楓)普通の女口調だが、やや突っ込み気質。物静か。たまに椛のように軽い喋り方をするが、抑揚が全く変わらない。
ウリエラ)サリエラの言葉に相槌を打つ感じで喋る。語尾は「みゃー」。
・家族:父、母、妹(椛・撫子)、弟(雪彦)
■霊装
・『聖斧ジェネシス』:体格に見合わない巨大なハルバード
・『聖衣ウリエラ』:左半分が銀、右半分が黒のワンピース
■魔法
・アニメート:操作魔法。ユニット、モンスター以外の『無生物』を自在に操作することが出来る。自動操縦ではなく、ウリエラ自身が操作しなければならない。
・ビルド:構築魔法。アニメートと同じ条件に当てはまるものを組み合わせて、新しいものを構築する魔法。岩や鉄塊などを操作して『ゴーレム』を作り出すことなどが出来る。構築したものはアニメートによって操作しなければならない。
・リビルド:再構築魔法。ビルドとほぼ同じ内容だが、こちらはビルドで作ったものに対してのみ効果がある。ビルドで使用した材料のみを使ってリビルドする場合には魔力消費はゼロとなる。リビルド後に新しい材料を使用する場合にはその分だけ消費量が上がる。
■ギフト
・【消去者】:任意の魔法の効果を消去することが出来る。消去する際には、対象の魔法と同じ量の魔力を消費する。ジュリエッタのような肉体強化・変化魔法も消すことは可能。ギフトによる効果は消去することが出来ず、例えばホーリー・ベルの【装飾者】で付与した魔法を消す等は出来ない。また、消せるのはあくまで魔法のみであるため、魔法を使った結果は消せない(炎の魔法で周囲に燃え広がった炎等は消すことが出来ない)。
一回使うと、消した魔法の規模によってクールタイムが必要となる。大魔法であればあるほどクールタイムが長くなる。
また、モンスターに対しては効果を発揮しない。
■作者より裏設定等
・撫子同様、元は能力バトルとか何も関係ない物語のキャラだった。
・星見座姉弟の中で、多分1~2を争う設定改変をされている。一番最初のころは、楓の性格や言動も椛とほぼ同じだったが、流石に区別がつけずらいと思ったため今のようになった。
・初期設定では千夏の同級生ではなく先輩だった。
・姉弟の中ではおそらく一番の常識人……のはずだが、やっぱりどこかぶっ飛んでいるところがある。
一応突っ込み係。そして、(双子ではあるが)長女としての自覚があるためか、一歩下がって常に冷静であろうとしている。どことなくドライな感じがするのは、一歩下がって全体を俯瞰しようとしているため。
・千夏、美鈴とは小学生のころからの友達。小学5~6年時、中学1年時に同じクラスだった。美鈴のことを『みすず』と呼んだ最初の人。
・ユニット名の由来はガブリエラ同様に大天使ウリエルから――というのもないわけではないが、『右』側なので『右リエラ』だったりする。泣き声も右側なので『右ゃー』。
・口調以外あんまり元と変わりがない人。
◆星見座椛(サリエラ)
・女、14歳(10/19生まれ)
・休日の過ごし方:ダラダラと本を読みながらテレビを流す。撫子に即興で作った話をする。
・容姿:
椛)緩くウェーブのかかったロング。巨乳。
サリエラ)体の右半分が銀・銀髪・蒼い瞳、左半分が黒・黒髪・赤目の天使人形。翼は左側にだけ生えている
・一人称:
椛)あたし、椛
サリエラ)あちし、さりゅ
・口調:
椛)だいたいいつもハイテンション。語尾に「にゃー」と付けるのは千夏と家族の前でだけ(他の人しかいない時には普通に喋れる)
サリエラ)だいたいいつもハイテンション。語尾は「にゃー」
・家族:父、母、姉(楓)、弟(雪彦)、妹(撫子)
■霊装
・『魔槍アポカリプス』:体格に見合わない巨大な槍。先端はドリル状になっている。
・『聖衣サリエラ』:右半分が銀、左半分が黒のワンピース
■魔法
・クラッシュ:破壊魔法。霊装の先端のドリルが回転し、触れたものを問答無用で破壊する。魔力消費量は多いが、一撃必殺の威力を持つ。持続時間はそれほど長くない。ユニットやモンスターに対しては肉体破壊が可能となるが、実は威力そのものは大して高くない(肉体破壊、という効果が優先されるため体力ゲージはあまり削れない。モンスター相手ならば肉体破壊の規模がかなり下がる)。
・ブラッシュ:洗練魔法。他人の魔法を強化する。強化先の魔法の持つ特性や能力を大幅に引き上げ、更に文字通り『洗練』されたデザインへと変える。自分自身の魔法には効果がない。
■ギフト
・【贋作者】:任意の魔法の『贋作』を作ることが出来る。効果量は必ず元の魔法の70%程度となり、また同様に70%程度の魔力を消費することになる。一度に『贋作』を作れるのは一つのみで、複数魔法の『贋作』を作ることは出来ない(アリスの魔法のような複数魔法を組み合わせたものについては、最終的な魔法――《赤色巨星》等――をまとめて真似できる)。また、知っている魔法であれば発動中でなくとも『贋作』は作り出せる。
ガブリエラのリュニオンのように、『贋作』を作ることの出来ない魔法も存在する。基本的にはアリスの放出系やヴィヴィアンの召喚獣のような魔法しか『贋作』は作れない。身体強化・変化系魔法は贋作が作れない(形がないため)。サリエラ自身の魔法についても贋作は作れない(クラッシュ、ブラッシュともに『具体的な形のない魔法』のため)。ただし、【贋作者】で真似をした魔法に対してはブラッシュは作用する。
■作者より裏設定等
・楓と大体同じ。ただ、性格に関しては椛は元々『エキセントリックな天才』として考えていたので、今とあんまり変わってない。
自由奔放な姉弟の牽引役。楓が『常識人』『ブレーキ役』であることを自覚しているのと反対に、椛は『変わり者』『アクセル役』であることを自覚している。この姉妹、意図的に己のキャラを作って振る舞っている。
・現実世界でも語尾に『にゃー』と付けている……と思われているが、これは実は家族や心を許した人の前だけでしか使っていない(なんで『にゃー』をつけて喋るのかは、後々どこかで明らかにする予定)。
・千夏、美鈴とは小学生時代からの友人……というわけではなかったりする。小学3~4年、中学2年(つまり現在)が同じクラス。小学校の時は流石に昔過ぎて本人たちもあまり覚えていない。
・ユニット名の由来はウリエラと同じで、『左』側なので『左リエラ』。サリエルもないわけではない……。
・尚、作中でラビが薄っすらと推測していた通り、ウリエラ・サリエラは非常に珍しい『セットで運用することが前提』となっているユニットである。そして、どちらもサポート型の魔法である。
・デスゲーム設定だった頃、楓と共に物凄く酷い殺され方をする予定だった。ちょっとこのネタは別の作品でも使うかもしれない。
◆昴流雪彦(クロエラ)
・男、9歳(2/21生まれ)
・大切なもの:今の家族
・容姿:
雪彦)女の子と見間違えるほどの美少年。
クロエラ)フルフェイスのヘルメットをかぶり、全身にぴっちりとした黒いライダースーツ。素顔は黒髪ショートカットのボーイッシュな美形。長身。
・一人称:
雪彦)僕
クロエラ)ボク
・口調:
雪彦)ポツリ、ポツリと喋る。基本的に口数は少ない。
クロエラ)非常に無口。元の姿よりも少し男らしい口調になる。
・家族:父、母、姉(楓・椛)、妹(撫子)
■霊装
・『霊機メルカバ』:漆黒の大型自動二輪車。クロエラの魔法によって、一部パーツを『武器』として分離させたりできる。『消音』『爆音』設定は霊装の機能で調整できる(ドライブでも可能)。クロエラ単独ではバイクの姿だが、ガブリエラたちとリュニオンした時には全く別の姿に変わるらしい(その時々のクロエラのステータスによって形態が自動で切り替わるようだ)。
・『黒衣クロエラ』:漆黒のヘルメットとライダースーツ。ヘルメットは視界を全く遮らないようになっており、また声もクリアに聞き取れるようになっている。
■魔法
・ドライブ:走行魔法。あらゆる悪路を走破することが出来る。水上、空中でも駆けることが可能。ただし、バイクの形状であるため地面以外では移動力にマイナスの補正がかかってしまう。
・エキゾースト:排気魔法。基本魔法では有毒の排気ガスを噴き出すが、二語魔法でガスの種類を指定すれば様々な効果のガスに変化する。バイクの排気ガスという都合上、前面に放出することは出来ず、排気筒から後方へ向かってしか噴き出すことが出来ない。
・ディスマントル:分解魔法。自分の霊装限定でパーツを分解、武器化させる。分解させている間は、当然ながらバイクとしては機能しない。ただし、ユニオンで一体化している場合、タイヤとかが無くなる場合を除いてはクロエラの意志で動かすことが可能。
・ユニオン:合体魔法。クロエラと霊装を一体化させる。合体後のバイクは独力でも動くことは一応できるが、他人を乗せて戦うことで戦闘力が跳ね上がる。霊装と一体化しているためほぼ壊れることはないが、ダメージ自体は入ってしまう。
■ギフト
・【騎乗者】:自身が『乗り物』と認識しているもの(生物含む)であれば、自由自在に扱うことが出来る。単なる操縦だけではなく、重量に関係なく持ち上げたり魔法の対象にすることが可能。
■作者より裏設定等
・楓同様、初期設定から大分変更されたところが多い。
元ネタでは姉たちに弄られ続けてやさぐれたヤンキー少年だった。その後、『アリスの流儀』に登場するに当たって年齢が引き下げられ、最初はありすたちの一歳上になる予定だったが、色々あって今の年齢へ。
性格や容姿もどうするか悩んだ挙句、今の陰のある美少年キャラに変更された。
・元ネタでは楓たちとは実の姉弟だったが、本作では従弟に変更。幼いころから一緒に暮らしているため、本当の姉弟とお互い思っている(事実は撫子以外は理解しているが)。
母方の親戚が星見座(楓たちの父親と雪彦の母親が兄妹)。
・女子のような自分の容姿がコンプレックス。『男らしく、かっこよくなりたい』と常々思っており、『ゲーム』で知り合った千夏のことをお手本あるいは理想の男として慕っている。
ちなみにありすと同じ図書委員で色々と知ってはいるが、ありすについては『女子なのに僕より男らしくてかっこいい』と思っているとかなんとか。恋愛感情は全くなく、むしろ憧れとか畏怖とかそんな感じ。
・『ゲーム』開始時のデフォルト名は『ゼフィー』だった。その後、『姉ちゃんたちとおそろいがいい』と本人が希望したことで、(割と高額な)リネームアイテムを使って『クロエラ』に改名したとかなんとか。
・第6.5章でありすたちが触れていた通り、何気に図工が得意。特に絵を描くのは上手く、本気で描くと写真のように描ける(逆にそれが悩みどころ)。
◆ピッピ
・撫子たちの使い魔。白いカラスのような鳥の姿。
・落ち着いた雰囲気の女性(と思われる)。
・『ゲーム』開始間もないころからトンコツとフレンドになっていた。
・『ゲーム』に勝利すること以外に何か目的があったようだが、目的を果たすことなく、撫子たちをラビに委ねて消滅していった。
◆????(ジュウベェ)
・女、年齢不詳(10代半ばの容姿)
・正体:クラウザー
・容姿:
????)セミロングの黒髪に、赤や青のメッシュを入れている。目つきが狂暴
ジュウベェ)顔の上半分を『鬼』を象った面で隠している。和風の装束に鎧を身に纏った姿。
・一人称:
????)アタシ
ジュウベェ)あたくし
・口調:
????)非常に乱暴
ジュウベェ)非常に丁寧で下手に出ているようで、慇懃無礼を地で行く癇に障る喋り方
■霊装
・『羅刹王』:一切の光を反射しない黒い刃の太刀。霊装に対して抜刀を使うと威力が大幅に強化される。ただし、極端に刃部分の形状を変える魔法剣は使用することが出来ない。この霊装自体もチートで改造されており、【切断者】というギフトスキルが付与されている。アリスの魔法を容易く切り裂けるのはそのせい。
・『夜叉姫』:和風姫騎士、あるいは姫武者の装束。他の服型霊装に比べて防御力が高めに設定されている。
■魔法
・抜刀:本来は様々な属性・効果を持つ『魔法剣』を作り出すスキル。チートによって改造され、吸収したユニットの魔法を使えるようになる剣を作り出す。対象となるのは魔法のみであり、ギフトや霊装の効果は剣とすることは出来ない。 ギフトの効果によって奪う必要があり、かつ奪い取れるのはランダムで1つの魔法のみとなっている(ただし、ジュウベェがどうやっても使えない魔法――例えばアビゲイルの『リローデッド』等――は奪う対象から除外される)。
魔法剣は手放しても効果を発揮するものとしないものがある。身体強化系などは手に持っていないと効果を発揮しない。
ちなみに奪った魔法以外の魔法剣も変わらず作れるが、「とある事情」によりジュウベェは魔法剣を作るのが非常に苦手。基本的な属性の剣を幾つか作れる程度である。ただし、吸収した魔法剣の知識自体は残るため、同じような効果の魔法剣は再現できる(威力や魔力消費については吸収時のようにはいかなくなるが)。
・納刀:抜刀で作り出した魔法剣を消す。ヴィヴィアンのサモンに対するリコレクトのようなもので、使用した魔力をそのまま回収することが出来る。吸収した魔法剣の魔力消費は奪った元のユニットに押し付けられるため、実は死にスキル。時々使っていたのは、抜刀済の魔法剣は再度抜刀で呼び出すことが出来ないので、放置しっぱなしにしておくといざという時に使えなくなってしまうため。
■ギフト
・【殺戮者】:本来はユニットを倒した際にステータスを上昇させる効果(アリスの【殲滅者】のユニット版みたいなもの)。チートによって改造され、対戦で勝利した場合に相手のユニットを吸収し、ステータスだけでなく魔法を奪い取る能力となっている。
奪い取れる条件は、『対戦でジュウベェが勝利となる』『対戦中に体力がゼロとなる』の二点を満たした時のみ。また、奪い取れるのは体力がゼロになったユニットのみとなる。体力をゼロにしても対戦で勝利できなかった場合には吸収できない(ただし、ステータスだけは上昇する)。また、チートにより吸収した相手を封印してしまう。封印されると、ユニットの姿になることが出来ず、また自動で魔力をジュウベェへと供給することになる。ユニットに変身せずに魔力を消費する=生命力そのものを奪われることになるため、非常に危険。
奪い取ったユニットが使い魔によってユニット解除された場合、吸収した魔法は無くなってしまう(ステータス上昇だけはそのまま)。
■使用した魔法
・《雷光剣》:黄金に輝く西洋剣。雷撃を放つ。元魔法はおそらく『ライトニング』。雷撃オンリーの属性魔法
・《防壁剣》:防御壁を作り出す。様々な形状、性質を持った壁を作り出すことが可能。元魔法はおそらく『プロテクション』。防御特化魔法。
・《流星剣》:刀身のない剣。空の柄へと向けてどこからともなく無数の刃が降り注ぐ。元魔法は不明。何かしらの『アーツ』系だと思われる。
・《彗星剣》:刀身を弾丸のように射出する剣。連射はできないので一度使ったら再度抜刀しなおす必要がある。元魔法はなく、実はジュウベェが自分で作った魔法剣。
・《粒星剣》:小さな粒状の刃を撒き散らす『爆弾』を作り出す剣。攻撃力は物凄く低いが、広範囲に散弾のように散らばるため回避が難しい。元魔法は不明。
・《重圧剣》:黒い靄に包まれた剣。切っ先の向けた先に四方八方から『重圧』を与えて動きを鈍らせる能力。元魔法はおそらく『プレス』。抑えつけたり圧縮したりする魔法。
・《金剛剣》:結晶の剣。地面に突き刺すと結晶の杭を発生させる。非常に硬く鋭い。元魔法は不明。これもおそらく『アーツ』系。
・《黒鉄剣》:黒い刀身の刀。特殊能力は持っていないが、剣としての性能は高い。元魔法はなく、ジュウベェが作った魔法剣。
・《剛身剣》:短いハンマーのような剣。手に持っている間、身体をものすごく硬く、重くすることができるようになるが、身動きがほぼ取れなくなる(動けるが極端に遅くなる)。ジュウベェが作った魔法。
■作者より裏設定等
・第2章から始まるクラウザー編、その最終ボスとして割と初期のころからデザインされていた。デスゲーム設定だったころのラスボスをリファインしている。
・チートの塊。本体のステータスも非常に高く、更に他人の魔法を『奪う』ことで戦力を次々と強化していく。個人的に、こういう『他人の能力を奪う/コピーする』系の能力ってかなり悪役染みていると思うので、クラウザー編ラスボスとしてそうした能力を持たせた。
・能力自体は比較的正統派。そのため、正面からジュウベェに勝とうとした場合、小細工抜きの実力勝負をするしかないが、ジュウベェ自体が並みのユニット以上に強いため困難。
・同じユニットを複製し、一人がやられても即時復帰することが出来るというチートも持つ(チートというかバグ技というか)。ジュウベェ=クラウザーということを見破られた時の保険として用意していた切り札。
・おそらく作中唯一の男性名のユニット。名前の由来は、当然というか『柳生十兵衛』から。
歴史上にいた剣豪の名前から取る、ということだけ決めていて色々と候補を考えたり、あるいは剣豪の名前をもじって女性名に変えたりしていたがあまりしっくりくるのがなかったため、初期案の『ジュウベェ』をそのまま使うことに。ちなみに、漢字表記にすると『獣兵衛』になると思われる。
・第4章ラストに出てきた謎のユニットと同一人物。第4章後に何らかの細工が加えられて今のような姿になった。
・敗因は、『一回目の戦いで決着をつけなかったこと』。これにつきる。
もし最初の対戦でアリスたちを全滅させることに集中していたら、物語は第7章で終わっていたかもしれない。初見殺しの能力が多く、かつ時間制限(ユニットが解除されると奪った能力も消える)があるため複数回同じ相手と戦うのはリスクが高い。結果、リスクを諸に被りアリスに敗北した――即時復帰という切り札を使った時、二度とアリスに勝てないことを承知で逃げることがおそらくはクラウザーにとっては次善の手であったと思われる。
◆????
・ジュウベェ本体だった少女。
・現在意識不明で眠り続けている。
◆"七燿白嶺"高雄美咲
・年齢不詳の女医。
・七燿桃園専属の医者。桃香たちのかかりつけ医。だが、桃香が基本風邪もひかないので暇。
・桃香が生まれる前から桃園専属医。ということは結構な年齢のはずだが……。
家族もおらず、一人で暮らしているらしいが……。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
以下、今までに登場はしたが第n.5章にばかり登場していたので紹介しそこねていたキャラたち。
◆"七燿黄空" 霰三崎蘭子(キャプテン・オーキッド)
・あやめのクラスメート。
・母親の旧姓は『"七燿桃園" 杜若』。『かきつばた』ではない。
・おどおどとして気弱そうな印象だが、あやめ曰く本性は結構強かでタフ。家庭環境が色々と複雑だが、『あの子なら何とでもなる』と思わせるくらいらしい。
・キャプテン・オーキッドの本体。何だかんだで現実世界でうっ憤が溜まっているが、『ゲーム』でストレス解消しているようだ。
・桃園時代から、泣き落としも脅しも効かないあやめのことを苦手としている。
・同性に超嫌われるタイプ。反面、異性受けは割といい。
◆樹村悠星(キンバリー)
・あやめのクラスメート。
・見た目はチャラ男、行動も割とバカなノリだが、こう見えて学年トップの成績を誇る秀才。
・蘭子とは幼馴染。小学生のころは一緒だったが、中学生になってからは別々に(小学校卒業直前に蘭子の父親が逝去。家庭の事情で引っ越すこととなった)。高校にて再会するも、昔とは大分異なる様子に心を痛めている。
・別に蘭子とは付き合ってない。が、別れる前に二人はある『約束』を交わしている。故に、彼は蘭子のことを『親友』ではなく『盟友』と呼んでいるのだ。互いに恋愛感情があるかは不明。
◆鷲崎花音
・あやめのクラスメートにして親友。
・見た目はまるで小学生だが、中身は年齢相応に大人。あやめの学校での前生徒会長だった。
・去年末にはなぜか不調だった模様。クリスマス前後で元通りに戻ったらしいが……。
・ラビが見た時は『ユニット選択不可』だったが、それより前にライドウが見た時には『誰かのユニット』だったらしい。
◆"七燿黒堂" 玖宝凛子(フランシーヌ)
・桃香の幼馴染にして自称姉貴分。中学一年生。
・いわゆるガキ大将気質。いい面に働けば周りをぐいぐいと引っ張るリーダーシップを発揮できるのだが、だいたい空回りしている。そのあたりが原因で、桃香たちには苦手意識を持たれていた。中学生になってからは落ち着いて来たのか、大分いい面が出て来るようになっている。
・ユニット・フランシーヌの本体。色々と胡散臭い使い魔・リュウセイのユニットとして色々と裏で動いているらしい。
・桃香は理不尽に暴力を受けていると思っているが、7割くらいは桃香の発言のせい。
◆"七燿黒堂" 玖墨亜理紗
・ありすの従姉妹。似たような名前に同じ年齢と、ありすと色々と似通っている。
・底知れない雰囲気を纏う。初対面のありすが『怖い』と感じる何かがあるようだが……。
きっと、撫子が見たら怖くて泣いちゃうくらいの『何か』があるようだ。
・凛子のもう一人の妹分……だが、ここ数年で性格が激変したらしい。
◆"七燿黒堂" 玖墨志桜里
・亜理紗ママ。そして美奈子の妹。
・キャリアウーマンっぽい。生真面目。
・ちなみに『玖墨』は志桜里たちの家の苗字。婿養子を取っている。
・本編中に触れるかは未定だが、美奈子の上にやや年の離れた姉と兄がおり、家はそちらが継ぐ予定(でも志桜里も婿養子を取った)。玖墨の実家は日本で言う近畿地方にある。
・実はお姉ちゃん子。
◆エキドナ
・ドクター・フーによく似たユニット。口ぶりからして、エキドナの方が本体であるようだ。
・ありすのことを知っており、何かしらの執着を持っている。
・『深淵の悪霊』という名の謎の集団を統率しており、『ゲーム』の裏で何か動いているようだが……。
◆ベララベラム
・ゾンビ少女。名前以外のステータスが見えない、特異なユニット――実際にユニットかどうかは定かではない。
・モンスターをゾンビ化させる『ゾンビウィルス(仮称)』をばら撒くことが出来る。これが魔法なのか霊装の効果なのか、あるいはギフトなのかは不明。
◆恋墨弥雲
・ありすパパ。
・『プロメテウス』出身の外国人。既に帰化している。元の名前は――
・俳優みたいなワイルドなイケメン。ただし、中身は面白外国人。ありす曰く、『山賊の親分』みたいな見た目。
・何の仕事をしているのか不明。数年前までは共に暮らしていたが、現在は世界中を飛び回っている。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
以下、本編中にきっと登場することのない設定のみのキャラ。
◆あやめのクラスメートたち
『Sクラス』に在籍する生徒たち。あやめ、蘭子、悠星以外は全員ユニットになれないため本編にはきっと出てこない。
第6.5章にて『なんでSクラスに選ばれたかわからない』とすっとぼけていたが、本人たちは実は理解している――『特異な能力』を持つ人間が集められているのだ、と(でもあやめは多分気付いていない)。
・錫木双馬:通称『ソーマ』。Sクラスの中心人物。『Sクラス編』みたいな物語があったとしたら、その主人公となる少年。『一真』という兄がいる。
・沙凪真理亜:通称『マリ姐』。Sクラス女子のリーダーにして、皆の姉御。とある理由から二年遅れで高校に通っているため、二歳年上である。
・伍代宝石姫:通称『ダイゴ』。綽名が男っぽいが、れっきとした女の子。下の名前が嫌なので苗字で呼んでもらいたい――そして呼ばれているうちにいつの間にか綽名が『ダイゴ』となった。割と我儘で、あやめ・蘭子とは反りが合わず互いに不干渉を貫いている(蘭子に関してはおそらく『同族嫌悪』がある)。
・鶴巻ジェイソン:ハーフ。恵まれた身体能力を持ち、更に頭脳明晰という反則クラスのイケメン。だが、漫画やアニメで誤った知識を得ており、『拙者、サムライになるでござる』と言っている変な人。
・大場道輝:通称『ミッチェル』。ショタ。女の子っぽい感じもあるが、どちらかと言えば幼い男の子扱いされることが多い。本人もそれをコンプレックスに思っている。『真の漢』『男らしさ』というワードに弱く、ころっと騙される。
・道明寺琉伽:相撲取りのような巨漢、だが運動全般で卓越した能力を発揮する。いわゆる『動けるデブ』。見た目は怖いが、物静かで心優しい人物で、道輝と共に男子・女子間の橋渡し役となっている。年上の幼馴染兼彼女がいる。彼女が『他の女が寄り付かないように』と食わせまくった結果、相撲取りみたいな体形になったらしい。
・『教授』:本名不明(というか教師含めて全員が『教授』と呼ぶ)。悠星と並んで学年トップの成績。そして勉強以外の知識が豊富なため、いつからか『教授』と呼ばれるようになったらしい。尚、クラスの男子からは『エロいものをどこからともなく供給してくれる』というエロマイスターとして尊敬されており、その意味でも畏敬の念を込めて『教授』と呼ばれている。
・烏丸九郎:ジェイソンが『サムライ被れ』なら、九郎は『忍者被れ』。目の前にいるのに他人に認識されることがないという、脅威の影の薄さという特技(というか特殊能力)を持つ。
・剣持大河:通称『タイガ』。マイルドヤンキー少年。ソーマを始めとしたSクラスの『熱いノリ』には「ついてけねー」と思っているものの、知らず知らず巻き込まれて行く、本質的にはお人よしであり熱血漢。
・紫濃光翔:滅多に学校に来ないレアキャラ。なので、Sクラス内でも一部を除いて特に仲の良い悪いもない謎の人物。真理亜からは蛇蝎の如く嫌われているが、その理由は不明。
◆玖墨家
・美奈子の実家。日本で言う近畿地方に本家がある。
・『跡継ぎ』という立場は美奈子たちの兄が務めることとなっているが、現在の『玖墨家当主』は数十年前から変わらず美奈子たちの祖母、つまりありすの曾祖母である。
・なぜ美奈子が『玖墨』ではなく『恋墨』を名乗っているのか、なぜ妹も含めた家族と付き合いがないのか、なぜ遠く離れた桃園の地にいるのか……本編中に明かされるかは今のところ未定(本筋には関係ないため)。




