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――暗記――

 僕は現在極限状態に置かれていた。

 僕はこれから、たったの五分程度の時間内にこの八種類のマーク(全五十個近い数)を覚えなくてはいけない。覚えなかったら即効病院行きだ。

 そもそも、僕にこのテストは向いていない。こんなテストは産まれ持った持ち主と持っていない者に分かれるからだ。

 僕はたぶん、最初は持っていた。だが、ある日から失った。何が原因なのかもわからない。だって気づいていたら、こんなことにならなかったはずだ。

 それでも僕自身、このテストはあまり嫌いではなかった。僕が嫌っているのはこのテストを受けた後に帰ってくる、謎の紙だ。

 そう、数字やマークが書かれた長方形の白い紙。

 そんなことを考えていると、自分の番が近付いてきた。

 やばい……、こんなことを考えていたせいか、まだ半分すら覚えてない。

このままでは病院行き、さらには顔面に器具をつけられてしまう。

 次から次へと、前の人が抜けていき自分の番に近付く。

 抜けていく人の、顔を笑顔に溢れている人もいれば、落ち込んだ暗い表情の人もいた。

 そして、僕の番が来る。

 心臓がバクバクと鳴り、血圧が高まり、右の視界が塞がれ見えなくなった。

 くそっ! こうなったら例年通り勘で勝負だ!

 そうして、試験が出した的を凝視して集中力を高める。

 あの光ったやつが的なんだな。当ててやる!



 「斜め右上! と見せかけての左下ですね!」




        ――――――二分後――――――


 「はい、ありがとうございます。それじゃあ石渡君、視力Dね」

 

 その一言で僕の最後の危機は最悪の結果となり終わった。

 後日。僕は謎の数字や英語の書かれた紙を先生から受け取り、それを親に提出すると代わりに眼鏡が贈呈された。



どうでした?

全話、こんな感じなので、しかも最後繋がっているので十分程度全て読めると思います。

 クライマックスがウリです。

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