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3-49 帰還:日常の終わり、次なる戦いへ

 翌朝。


 王城の広間には、まだ戦いの余韻が残っていた。


 朝陽が差し込み、昨夜の祝宴で和んだ空気を淡く照らす。


 「皆、朝だ。今日は少しだけだが、準備を進めるぞ」


 ユーマが声をかけると、仲間たちは軽く頷く。


 昨日の安堵の表情を残しつつも、戦士としての顔に戻っていた。


 レンカは聖杖を手に取り、聖槍に変化させ、改めて武具の手入れを始める。


 「休息も大事だけど、準備は怠れないわ」


 カイルはやや冗談めかして皆を見渡す。


 「まだ眠そうだな。

 昨日のご馳走で胃袋も満たされたことだろう。

 俺は大丈夫だ」


 その笑みに皆も小さく笑い、緊張が少し和らぐ。


 ミリアは軽く伸びをして、風魔法で室内の埃を吹き飛ばす。


 「でも、これが最後に、のんびりできる日かもね」


 ダリオは戦槌を肩にかけ、力強く頷く。


 「さて、ゴーレムや蟻の件も片付いた。

 次は奴らを倒す番だな」


 エリシアは精霊の気配を感じながら、穏やかに微笑む。


 「準備を整えて、魔王のいる場所へ向かいましょう。

 今日の私たちは、昨日より少し強い」


 レオンハルトは王太子と王太子妃のもとに行っていて、まだ姿を見せていない。


 やがて、「すまん、遅れた!」と勢い込んで部屋に入ってきた。


 ユーマは全員の顔を順に見渡す。


 「よし、じゃあ国を後にするぞ。

 これから向かうのはイーバラット学園都市、そして魔王の本拠地だ。

 全力で行く」


 王城の門を出た勇者一行。


 街を抜けると、遠くに見える山々の陰に、魔王の影が重く垂れ込める。


 再び戦いの空気が流れ込み、仲間たちは静かに武具を握る。


 緊張と覚悟が、昨日の安堵を一瞬で塗り替えた。


「さあ、行こう。全員で――」


 ユーマの声に応えるように、仲間たちは剣や槍を握り直す。


 風が吹き、精霊たちの声が遠くからささやく。


 新たな戦いの幕が、静かに上がろうとしていた。

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