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3-46 帰還:国への帰還と戦後の日常

 神殿を後にした勇者一行は、ゆっくりと国へと帰路についた。


 戦いの疲れは残っていたが、皆の顔には安堵の色が浮かんでいる。


 森を抜け、川を渡り、山道を下る。


 街が近づくにつれ、道行く民たちから歓声が上がり、遠くからも祝福の声が聞こえてきた。


 レオンハルトが嬉しそうに笑う。


 「やっと国に戻るな」


 俺も空を見上げ、自然に笑みを零す。


 レンカは隣で微笑みながらも、油断はしない。


 「でも、油断は禁物よ。まだ完全に安心はできないわ」


 カイルは肩を少しすくめ、落ち着いた声で答える。


 「歓迎されるのは悪くないな。……だが、次に備えることも忘れるな」


 その冷静さと落ち着いた雰囲気が、周囲の仲間たちに安心感を与える。


 ミリアは笑いながら前方を歩き、風を感じる。


 「街の空気って、なんだか落ち着くね! やっぱり日常っていいな」


 ダリオは戦槌を肩に担ぎつつ、ちらりと皆を見渡す。


 「油断して寝不足にはなるなよ。疲れは後からまとめて来る」


 エリシアは精霊の気配を感じながらも肩の力を抜き、軽く息をつく。


 「皆とこうして歩くのも久しぶりね……でも、少し安心できる」


 街の門をくぐると、子どもたちが駆け寄り、勇者たちを見上げる。


 「勇者さまー!」


 「影妖クルスと煉獄の魔女イルミナを倒したのは、あなたたちですか!」


 ユーマは微笑みながら手を振る。


 「ありがとう。皆のおかげだ。俺たちだけじゃ勝てなかった」


 レンカも笑みを返す。


 「次はもっと安全に、みんなで帰れるといいわね」


 カイルは少し照れくさそうに、でも落ち着いた声で言った。


 「今日のことは忘れずに……次も無駄のない戦いをしよう」


 街の広場にたどり着くと、王宮からの使者が迎えに来ていた。


 「勇者たちよ、王より戦功を讃えるとのこと。まずは王城へ」


 エリシアは小さく息をつき、仲間たちに視線を送る。


 「さ、行きましょう。皆で、無事に戻った証を示さなくちゃ」


 その後、一行は王城に向かう道中で談笑し、戦いの疲れを少しずつ癒していく。


 普段の会話、ささいな冗談、軽いからかい――


 戦いの緊張が和らぐ中で、仲間たちの絆は改めて深まっていった。

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