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3-40 最後の四天王:無限の悪夢

 「だったら、これならどうかしら」


 イルミナが次に取り出したのは、黒い水晶玉だった。


 俺たちが訝しむ間もなく、その水晶玉から巨大な蟻の魔物――ジャイアント・アントが次々と出現する。


 「はっ、ゴーレムを倒したくらいでいい気になってんじゃないわよ! この蟻に、食い潰されるがいい!」


 俺たちはすぐに迎え撃つ。


 レオンハルトは雷迅剣術で関節を狙い、次々と斬り倒す。


 ミリアは双短剣に風魔法を宿し、忍術と連携した双剣術で蟻の関節を切り刻む。


 カイルは影の中から死角を突き、双短剣と影魔法で確実に致命傷を与える。


 ダリオは盾で仲間を守りながら、戦槌で一体ずつ頭部を叩き潰す。


 レンカは聖槍を握り、後衛へ回ろうとする蟻を阻止する。


 俺とエリシアは後方から、味方のいない隙間にファイアレインや天雨・改を放ち、蟻の数を減らしていく。


 天雨・改は、以前防がれた天雨の改良版で、矢一本一本に精霊の力が宿っていた。


 半時ほど戦った頃、皆のスタミナは限界に近づいていた。


 そのとき、レンカが戦乙女――ヴァルキリーに覚醒する。


 透明な六枚の翼が仲間を包み、回復と強化の魔力を放つ。


 後退気味だった前線は再び押し返され、希望の光が差し込む。


 しかし、再び半時ほど経つと、皆の体力は再び限界に近づく。


 「イルミナの持つ水晶玉を壊さない限り、このままだと蟻に蹂躙される」


 エリシアの声が、俺の背中を押す。


 俺とエリシアで水晶玉を破壊しようと試みるが、

 俺のマジックミサイルも、

 エリシアの弓矢も、

 イルミナの手前に張られた薄い壁のような結界に弾かれてしまう。


 「はは、結界が使えるのはお前たちだけではない。私も使えるのだよ――炎の結界」


 「くそ……なら、これでどうだ!」


 俺はアイスランスを大量に生成し、イルミナに叩きつける。


 しかし炎の結界に阻まれ、届かない。


 氷と風の複合魔法も放つが、それも通じない。


 半時が過ぎ、今度は俺が勇者として覚醒する。


 透明な六枚の翼が仲間を包み、再び回復とバフを付与する。


 だが、膠着状態は続き、恐れていた事態が現実となる。


 再度半時が過ぎ、皆のスタミナは完全に尽きる。


 前線は徐々に後退し、床一面を蟻の魔物が覆うのは、もはや時間の問題だった。


 イルミナは笑い、冷酷な声を広間に響かせる。


 「ふふ、壊れる音って、素敵でしょう? そう思わない?」


 その時だった――。

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