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3-39 最後の四天王:巨大ゴーレム

 イルミナは、一瞬の間合いを取り、三つの魔法陣を次々と展開した。


 俺たちは即座に警戒し、レンカに結界の展開を指示する。


 「結!」


 レンカの声とともに、光の結界が広がる。


 だが、どこか異様な感覚があった。


 飛翔系の魔法が飛んでこない――。


 訝しんで視線を巡らせると、三つの魔法陣から巨大なゴーレムの上半身が現れたのだ。


 「まずい! ゴーレムの召喚だ! あの魔法陣を潰さなきゃ!」


 思わず叫ぶ俺に、レンカは結界を解除しようとする。


 しかし、炎の煉獄から嵐のように飛んでくる炎弾が結界に衝突し、光の壁が揺れる。


 その間にも、六メートルを優に超える巨大ゴーレムが三体、次々と姿を現す。


 俺たちは攻撃のチャンスをうかがい、結界を解除して攻撃を加える。


 だが――勇者として覚醒したレオンハルトの雷迅剣術も、

 ミリアの双短剣と忍術も、

 カイルの影魔法によるダークランスも、

 ダリオの戦槌も、

 ゴーレムには全く歯が立たなかった。


 レンカは聖杖を聖槍に変化させ、チャージ攻撃を試みる。


 「効かない……!」


 その槍も、オリハルコン製の巨大な鎧をまとったゴーレムには無力だった。


 イルミナの声が広間に響き渡る。


 「無駄よ、オリハルコン製のゴーレムに、そんな攻撃は効かないわ!」


 俺は咄嗟に、状況を覆す手を考える。


 すると、エリシアが小さな声で囁いた。


 「あのゴーレムの額に‘emeth’と刻まれているでしょう。その頭文字‘e’を消せばいいのよ」


 「土魔法で埋めるくらいなら……できるが……」


 「ええ、それでゴーレムは無力化できるはず」


 俺は半信半疑ながら、風魔法で空中に跳躍し、土魔法で熱したオリハルコンの塊を操り、ゴーレムの額の‘e’を消していく。


 イルミナは呆然とその光景を見つめる。


 三つのゴーレムの額を‘emeth’から‘meth’に変えた瞬間、巨大な塊は動きを止め、ただのオリハルコンの塊に戻った。


 「な……何をした!」


 イルミナの叫びが広間に轟く。


 エリシアは微笑みを浮かべ、挑発するように言った。


 「あら、自分で作っておいて、何も知らないのね」


 続けて冷静に説明する。


 「‘emeth’の意味は『真理』。だけど頭文字の‘e’を消せば‘meth’――つまり『死』になるの。ゴーレムはただのオリハルコンの塊に戻っただけよ」


 イルミナは混乱し、何度も声を繰り返す。


 「何故そんなことを知っている……! 何故だ!」


 エリシアは俺に微笑み、静かに言った。


 「貴方に借りた本が役に立ったわ」


 その姿は、もはや森の賢者の面影を超え、真の大賢者としての風格を漂わせていた。


 仲間たちはそれぞれ口々に賛辞を送るが、戦いはまだ終わらない。


 この後には、イルミナの真の力が待ち構えているのだ――。

 ゴーレムの弱点は、Wikipediaに載ってますね。


 知っておられる方もいると思いますが、何故かファンタジー物で、この弱点をついた展開を読んだ事なかったのですよね。


 なので、入れてみました。


 詳しく知りたい方は、Wikipediaのゴーレムを、読んでみて下さい。


 もし「面白い!」「続きが気になる!」と思っていただけましたら、下記の【☆☆☆☆☆】やブックマークで応援をいただけると、執筆の大きな励みになります!


 皆様の応援が、物語を完結まで導く力になります。

  よろしくお願いいたします!

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