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3-35 最後の四天王:作戦確認と情報整理

 焚き火の周りで一通り意思統一を終えた後、俺たちは個別に作戦の最終確認を始めた。


 まず俺は、レオンハルトと突入順や連携のタイミングを細かく擦り合わせる。


 「私のアイスレインとエリシアの天雨・改で先制攻撃をかける。

 その後、残敵をレオン先輩が先陣を切って切り崩す。

 その隙にカイルが影から突撃、レンカは聖魔法サイレントで魔女の呪文を封じた後、援護。

 ミリアは忍術で敵の動きを止める」


 レオンハルトは頷き、双雷剣の握りを確かめながら言った。


 「わかった。突撃と同時に攻撃範囲を広げる」


 次にレンカとダリオ。


 聖槍と盾の連携を再確認する。


 レンカは真剣な表情で言った。


 「回復とバフも、タイミングを見計らって入れるわ」


 ダリオは盾を軽く叩き、拳を握りしめる。


 「敵の突撃は任せろ。こちらに隙ができたら、俺が盾でカバーする」


 ミリアは小さく笑いながら、風の魔法の範囲と威力を確認していた。


 「敵への突撃は任せて。私が押し戻すから、皆は安全な位置で攻撃して」


 カイルは影の中で素早く動きを試す。


 「死角からの奇襲は俺に任せろ。誰にも見えないから安心しろ」


 そしてエリシア。


 俺たちは、彼女が精霊魔法で戦場をどう制御するかを議論した。


 「弓はもちろん、精霊の力で敵の攻撃範囲を調整できる。

 焦らず、仲間の状況を見て判断してくれ」


 エリシアは静かに頷き、周囲の精霊の気配を確かめた。


 次に、魔女イルミナに関する情報整理に移る。


 「イルミナは炎属性の魔法に長けている。

 攻撃範囲も広く、時には戦場全体を燃やすほどの力を持つ」


 俺が地図を広げ、神殿内の構造を示す。


 「入り口は狭く、直接の突入は危険だ。

 初手は遠距離からの攻撃で牽制しつつ、各自の役割で順に制圧する」


 レンカが槍の穂先で地図を指しながら付け加える。


 「壁や柱を利用して、彼女の視界を限定することもできるわ」


 ミリアは空を仰ぎ、険しい表情で言った。


 「でも、油断すると一撃で全滅よ。私たち全員が集中しないと」


 カイルは闇の中で低く呟く。


 「そして、魔女の本体はゴーレムや幻影で守られているはずだ。

 まずは分断して削るのが得策だ」


 情報と作戦を全員で共有した後、俺は深く息を吸い込んだ。


 「よし、明日はこれでいこう。互いを信じ、全力を出し切ろう」


 仲間たちは無言で頷き合う。


 焦燥はある。


 だが、それ以上に――互いを信じる気持ちと、勇者として戦う覚悟が確かにあった。


 夜空に月が昇り、星々が静かに瞬く。


 焚き火の炎に照らされた仲間たちの顔は、明日の激戦を前にしても、どこか落ち着きを帯びていた。


 決戦前夜。


 勇者一行は、それぞれの心を整え、最後の四天王に挑むため、静かにその時を待つのだった。

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