表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
77/174

3-34 最後の四天王:決戦前夜の会議

 夕暮れが夜へと移ろう頃、俺たちは焚き火の周りに集まっていた。


 決戦は目前――最後の四天王、煉獄の魔女イルミナとの戦いが始まろうとしている。


 焚き火の赤い光が揺らめき、長く伸びる影が地面を覆う。


 誰もが口を閉ざし、胸の奥にそれぞれの覚悟を抱いていた。


 「――皆、集まってくれ」

 

 俺の声に、仲間たちは静かに歩み寄り、焚き火を囲んで円を作る。


 「明日、イルミナとの戦いだ。無理は禁物だが、全力を尽くす必要がある」


 俺の言葉に続き、レンカが口を開いた。


 「私は中衛で援護と、魔女の魔法封じを担当します。皆との連携を最優先に」


 ミリアは拳を握りしめ、力強く宣言する。


 「私は風の勇者として、敵へ遊撃として突撃する。それで敵を混乱させる!」


 ダリオは盾を叩き、無骨な笑みを浮かべた。


 「俺は前衛で盾になる。機を見て突撃もする。抜かりはねぇ!」


 カイルは影の中で静かに言う。


 「俺は影として、敵の死角を突く。情報収集と奇襲は任せろ」


 レオンハルトは双雷剣を肩に担ぎ、鋭く言い放った。


 「正面突破は俺がやる。先陣は任せとけ」


 エリシアは目を閉じ、静かに深呼吸をしてから言葉を紡いだ。


 「私も力を尽くします。新しい弓技と精霊魔術で、皆を守り、魔女の力を打ち破ります」


 焚き火の炎が揺れるたび、微かに光る精霊の気配が漂い、暖色の光と重なりながら仲間たちの士気を静かに支えていた。

 川面に反射する月光が、揺れる影と溶け合い、夜の森全体が幻想的な静寂に包まれる。


 俺は全員を見渡し、言葉を続ける。


 「――分かった。明日の戦いは、互いの力と信頼がすべてだ。疑いも遠慮もいらない。全員で、勝つ」


 仲間たちは頷き、拳を軽く合わせた。


 「俺たちは仲間だ」


 「「「「「「共に戦う!」」」」」」


 焚き火の炎がはぜ、影が揺らめくたびに、決意と緊張が夜気の中で濃くなっていく。


 冷たい風が頬を撫で、星々は静かに瞬き、まるで天の加護のように光を落としていた。


 焦燥はあった。


 だが、それ以上に――互いを信じる力が、確かにあった。


 明日、すべてが試される戦いが始まる。


 勇者一行は深く息を整え、夜の森に静かに佇みながら、その瞬間を迎えた。

 もし「面白い!」「続きが気になる!」と思っていただけましたら、下記の【☆☆☆☆☆】やブックマークで応援をいただけると、執筆の大きな励みになります!


 皆様の応援が、物語を完結まで導く力になります。

  よろしくお願いいたします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ