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3-26 古代遺跡で:輝く、トラペゾヘドロン

 その部屋は暗く、前方はほとんど見えなかった。


 レンカがパネルを操作すると、灯りがともる。


 荘厳な雰囲気が漂う部屋の中央に祀られていたのは、一片の黒水晶――光を吸い込むかのように漆黒に輝く宝石だった。


 「……輝く、トラペゾヘドロン……!」


 俺は思わず息を呑む。


 懐かしくも忌まわしい名が、記憶の奥底から蘇った。


 【まさか……この世界にも存在していたのか】


 かつてミスカトニック大学の図書館で目にした禁書。


 そこに記されていたのは、“人智を越えた存在を呼び寄せる媒介”――間違いようのない代物だった。



 その瞬間、黒き瘴気を纏った一団が現れる。


 七魔王の配下、影妖クルスの眷属だ。


 「その宝は我らの主のものとなる!」


 狂気に駆られた叫びと共に、敵が襲いかかる。


 激しい戦闘の末、一行はなんとか撃退する。


 撤退する敵が残した言葉が、不穏に響いた。


 「いずれ我が主と……その背後に控える“囁くもの”が……」



 戦いの後、俺は震える手で宝石を取り出す。


 台座には次の言葉が刻まれていた。


 『勇気ある者よ……どうか、この地を守った証として、この封印の品を持ち出してくれ。

 我らにはもはや守り切る力がない……』


 俺は宝石を見つめ、仲間には聞こえぬほどの小声で呟いた。


 「……これは危険すぎる。下手をすれば、七魔王以上の存在を呼び寄せかねない……」


 仲間たちは皆、不思議そうに首を傾げるばかり。


 その価値と恐怖を知っているのは、この世界でただ一人――俺だけだった。


 俺はそばに置かれた封印の箱を取り出し、宝石を慎重に収める。


 しかし、その呟きを聞き逃さなかった者がいた――拘束された男だ。

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