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3-19 六人目の勇者? ミリア:忍びへの道

 その夜、焚き火を囲みながら俺は言った。


 「ミリア、君の脚と感覚は悪くない。だけど、罠に弱いのが致命的だな。――いっそ、忍者として鍛え直してみないか?」


 「に、忍者!? 何だか分からないけど、かっこいい! やるやる!」


 ミリアの尻尾が勢いよく立ち上がり、ぴょこぴょこと跳ねる。



 翌日から忍者修行が始まった。


 最初の頃は、あちこちで転倒や木の枝への引っかかりが頻発。


 「わっ、いたた……!」


 「またかよ、ミリア……」


 俺とレンカは顔を見合わせ、思わずため息をつく。


 しかし、失敗の中にも光はあった。


 転ぶ拍子に偶然罠の作動を止めたり、落ちた枝で敵の足をひっかけたりと、ドジが功を奏することも少なくない。


 「へへっ、偶然だけど、やったー!」


 ミリアは満面の笑みで尻尾をぶんぶん振る。


 俺は苦笑しながらも、彼女の動きの改善を実感していた。



 数日経つと、転倒も減り、木の枝を利用した素早い移動や、敵の索敵・罠解除の動きも少しずつ身についてきた。


 同時に、ダリオには忍者用の武具・道具作りを依頼。


 童子切安綱を忍者刀として加工し、棒手裏剣・十字手裏剣・まきビシを大量生産。


 「投げるやつと撒くやつね!」


 ミリアは目を輝かせ、手裏剣を投げる練習で転倒しながらも楽しそうに跳ね回る。


 さらに、アラクネの糸やドラゴンレザー、ミスリル銀、オリハルコンを用いて忍者装束を作成。


 水蜘蛛や城壁用の投擲具も揃え、必要に応じてレンカのストレージに収納した。



 訓練の最中、ミリアは何度も小さな失敗を繰り返す。


 草むらに転がった拍子にまきビシを自分で踏みつけて滑ったり、分身の術で分身が木に引っかかったり。


 「ぎゃあっ! 私が踏んじゃったー!」


 「……おい、ミリア、ちゃんと確認してくれ!」


 しかし、そのドジが逆に敵を惑わせることもあり、偶然の戦果が続出した。



 数ヶ月後、ミリアは立派に“忍び”として成長していた。


 罠解除や索敵を任せられ、戦闘でも奇抜な戦術を繰り出せるようになる。


 俺は、


 「うん、これで立派な忍びだ。罠解除と索敵は任せたぞ」


 ミリアは元気に答える。


 「うんっ! 任せて!」


 ミリアは少し照れながらも胸を張り、尻尾をピンと立てた。


 そのドジで可愛らしい行動は、旅の仲間に笑いと驚きを与えつつ、成長した戦闘能力と相まって、一行に欠かせない存在となっていくのだった。

 ここで、ユーマが天界で、忍者の修業を受けていた事に繋がりました。

 また、ミリアがアラクネを倒した事にも意味がありましたね。

 気付かれた方は鋭いです!

 もし『どこだっけ?』と思ったら、ぜひ読み返してみてくださいね。


 もし「面白い!」「続きが気になる!」と思っていただけましたら、下記の【☆☆☆☆☆】やブックマークで応援をいただけると、執筆の大きな励みになります!


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